高倉健

  • 朝顔の詩 – 高倉健

    俺がおふくろに連れられて縁日とやらに行ったのは、あれはいくつの年だったろう……俺ァ片親育ちの無口なガキだった。 氷 綿菓子 金魚すくいアセチレン臭い人混みの中おふくろの袖を引っぱりながら珍しく俺ははしゃいでいたそん時ねだった朝顔の鉢蕾の数さえ覚えているぜまだ若かった時のおふくろのたった一つの想い出の花 それから毎年、俺の家には朝顔が絶えたことはなかった。いろんな花が咲いたけど……俺ァ……赤い花が好…

  • 流れの雲に – 高倉健

    流れの雲に きいてみたおいら明日は 何処へ行くそよ吹く風に きいてみたおいら明日は 何処へ行く 風がこたえた 雲にきけ雲がこたえた 風にきけどうせこの世の 寂しさを知っていながら なぜにきく どこで死のうと 生きようと泣いてくれてが あるじゃなし天上 天下 ただひとり頼れる奴は おれひとり 人気の新着歌詞 約束 – 高倉健 約束は 約束は自分の胸にすればいい木槿の花が咲くころにあいつと…

  • 男の忘れもの – 高倉健

    私ですか? いいえ 忘れものばかりですよ悔いのないようにっていつも 自分に云いきかしては来たんですが……でも こんなもんでしょうこれからも これから先も同じことのくり返しが 続くんでしょうね 一つ二つ三つと 数えりゃきりがない忘れものだらけの 俺の人生よ心とどかず 別れた友に俺が悪かったと 一言 言いたい胸が痛みながらも 時は遠ざかる 愛しく想った女もいましたやすらぎを願った時もあります 人並みに…

  • 旅人 – 高倉健

    捨てたつもりの影法師崩れ落ちそなカーサの道を歩く背中に風が吹く誰も知らない旅人の誰も知らない物語聞いてくれるかドーモの鐘よ知らん、知らんと鳴るばかり 消えた月日は数えない顔を背けたシャトルの街ははぐれ落ち葉のふきだまり涙見せない可愛さを思いやれないばかやろう泣いてくれるなバールの灯り石の路地裏 迷い道 夜更け目が覚め眠られず遠い異国のモテルの闇に花の季節を思い出すあいつひとりが女かと胸に聞かせるひ…

  • 時代おくれの酒場 – 高倉健

    「人が心に思うことは誰も止めることはできない…」 この街には 不似合いな時代おくれの この酒場に今夜もやってくるのはちょっと疲れた男達風の寒さを しのばせた背広姿の 男達酔いがまわれば それぞれに歌の一つもとびだして歌を歌えば 血がさわぐせつなさに酔いどれて気がつけば 窓のすき間に朝の気配が しのび込むどこかに何か ありそうなそんな気がして俺はこんなところにいつまでもいるんじゃないとこの町には 住…

  • 唐獅子牡丹 – 高倉健

    義理と人情を 秤にかけりゃ義理が重たい 男の世界幼なじみの 観音様にゃ俺の心は お見通し背中(せな)で吠えてる 唐獅子牡丹 親の意見を 承知ですねて曲がりくねった 六区の風よつもり重ねた 不孝のかずをなんと詫(わ)びよか おふくろに背中で泣いてる 唐獅子牡丹 おぼろ月でも 隅田の水に昔ながらの 濁らぬ光やがて夜明けの 来るそれまでは意地でささえる 夢ひとつ背中で呼んでる 唐獅子牡丹 人気の新着歌詞…

  • ハノイの雨 – 高倉健

    見ろよ この写真 おふくろの若い頃さお前に 似てるだろう一度 会わせたかったぜ肩で息する 南の街に今日も激しい 雨が降る行かないぜ 心配するなどこへも 行かない瞳にうつる 虹を見たここはハノイのハンドゥオン 蓑笠姿も 村人の田植え唄もとっくに消えたのさ俺の生まれた国では涙かくして アオザイ揺れて誰も恨まぬ 月が出る捨てたんだ 昔のことは一緒に踊ろう旅は終わりにしたんだぜここはハノイの0番地 肩で息…

  • 男の誓い – 高倉健

    生まれも育ちも 別々だけど死ぬときゃいっしょと 言ったじゃないか俺とお前の 握るこの手をふたつに 切ろと男の誓いは 鉄よりかたい 隅田の夜風を 素肌に受けて流れに重ねて 写した笑顔姿かたちは 変わる浮世にやつれちゃいても胸にはあの日の 血潮が燃える 行く道ァ同じさ あとへは退かぬ生きるか死ぬかは お天道まかせ極道者でも 一度ぐらいは世間のために命を張るんだ 男をかけて 人気の新着歌詞 約束 …

  • 男の裏町 – 高倉健

    暗い夜ふけの 窓べにすがり星もない空 泣き泣き呼んだ村の小径で 遊んだころは十七、八の まだ俺ァがきだった こんな冷たい 世間と知らずどこではぐれた 裏町ぐらし夢を抱いて 出て来たころは十七、八の まだ俺ァがきだった 胸を濡らした あの娘の涙好きと素直に なぜ言えなんだ祭り囃子に 浮かれたころは十七、八の まだ俺ァがきだった 風にちぎれる 夜汽車の汽笛追えば恋しい 故郷が浮かぶ飛んで行きたい あの…

  • 海を渡る女(野暮は言うなよ) – 高倉健

    野暮は言うなよ このままこれで逢えぬはずなど あるものか泣いちゃいけない ないちゃいけない一足先に 海を渡れと 言うことさ 好いていりゃこそ 男の俺もこんな身なりじゃ 恥ずかしいそっと瞼を そっと瞼をつむってごらん嘆きも夢に 変わるだろ ひとりで海を 渡ると思やとてもさらばが 言えなんだこんな辛さも こんな辛さもしばしの辛抱 何も聞かずに行ってくれ 人気の新着歌詞 約束 – 高倉健 約…

Back to top button