香田晋

  • うそつき – 香田晋

    あんな情なし男でも いなきゃ淋しくてそっと今夜も 名前を呼んでみる 呼んでみる気まぐれ 嘘の上手な横顔白い枕の残り香 背中の爪あと…夢でいいからもいちどあなたに逢いたい しめっぽいから 演歌など嫌と言いながらお酒飲むたび 唄った かもめ歌 みなと歌ゆきずり遊び上手な指先ちょっと不幸な身の上 おもいで恋唄…夢でいいからもいちどあなたに逢いたい 寝物語の恋だって 惚れた男なら一度抱かれりゃ 女は忘れな…

  • 艶歌師 – 香田晋

    どなたかご存じないですか十二ではぐれた妹を今はハタチを ちょっと過ぎ探すしるしは 泣きぼくろ泣きぼくろ 兄貴がグレてたばっかりにずっしり不幸を背負わせて申し訳ない一生になっているかと 気にかかる気にかかる 名前は しあわせ 幸(さち)という名前の通りであればいい探しあてたら 抱きしめて詫びを言いたい それだけよ 軒から軒へと 艶歌師で兄妹二人が知る歌を今日も歌って 秋しぐれ傘のない身で また歩くま…

  • 酔うだけ酔わせて – 香田晋

    カスリ傷では なかったの死ぬほどやせたの 悩んだの淋しさせつなさ 哀しさをまぎらわす夜の ひとり酒酔うだけ酔わせて 泣くだけ泣かせて花から花への 憎い人 甘い想い出 ぬくもりで抱かれたあの日が 胸をさすこんなに惚れさせ 燃えさせて面影浮かぶ しのび酒酔うだけ酔わせて 泣くだけ泣かせて花から花への 罪な人 男心の 気まぐれを信じた私が 馬鹿でした恋などしないわ もう二度と涙かつらい わかれ酒酔うだけ…

  • 何処へ – 香田晋

    旅の鴎が 探す港は北の風が吹くところ岬のはずれ 噂ばかりが 耳に届いて追えば まぼろしのようにかき消えている 何処へ 何処へ向う紅いくちびる噛んで何処へ 何処へつづくこの旅のはてはアアア アアア 何処へ 海は日ぐれて 漁火ゆれて今宵夢を見る宿は波音ばかり 胸を焦がした恋の想い出抱けば ほろほろと泣けて枕を濡らす 何処へ 何処へ向う黒い瞳を燃やし何処へ 何処へつづくこの恋のみちはアアア アアア 何処…

  • お宝女房 – 香田晋

    うまく世渡り 出来ない俺のそばに寄り添い 背にすがる愚痴をこぼせば 笑顔で受けて陰で支える いい女そうだよ…お前は そうだよ…お前は お宝女房さ 風に吹かれて 乱れる髪を直す仕草が いとおしいたまに連れ出しゃ 化粧も映えて人が見返る いい女そうだよ…お前は そうだよ…お前は お宝女房さ ついて来てくれ 男の夢に俺を信じて この先も少し飲めよと グラスに注げば肩で甘える いい女そうだよ…お前は そう…

  • ゆうやけ – 香田晋

    湯気にくもる 富士を背に気分は日本一一人暮らしも慣れたせんとうの帰り道 きのう着いたばかりおふくろの小包にはおせっかいのついでに石けんひとつ夕日赤い阿佐ヶ谷あたり石けんのにおい夕日赤い阿佐ヶ谷あたり石けんのにおい 近所の子供が 自転車で塾から帰るころ一人暮らしも慣れた酒屋へ向かう道飲みすぎちゃ 駄目だといつもおばさん 口癖くにのおふくろと同じ笑顔でほほえむ夕日赤い阿佐ヶ谷あたりふるさとのにおい夕日…

  • ヤン衆丸 – 香田晋

    背中にしぶきの花を刺し大漁越こしの 酒をまく網も新品なら のぞみもサラだ俺とおまえの 人生を賭けた門出の ヤン衆丸だよ 鱗を飛ばして はねまわるホッケの顔みりゃ 気が勇むここはオホーツク 氷の海だゆれる命を 負けん気がぐっと支える 独航船[どっこうせん]だよ しっかり稼いで 帰るから浮気をしないで 待ってろよかわいいあの娘を 夕陽に呼べば波が小判に 見えてくる宝船なら ヤン衆丸だよ 人気の新着歌詞…

  • みちのく鯉次郎 – 香田晋

    縞(しま)の合羽に 磐梯山(ばんだい)おろし肌を突き刺す 猪苗代湖(いなわしろ)義理のしがらみ 情けを捨てて北へ流れる 流転笠「ちょいとお待ちよ お若ぇの…」男 みちのく 鯉次郎 蔵(くら)の喜多方(きたかた) 地酒を酌(く)めば誰が唄うか 新相馬(しんそうま)酔えば気になる 鳥追いおんな惚れてどうなる 恋じゃなし「ちょいとお待ちよ お若ぇの…」男 みちのく 鯉次郎 月の月山(がっさん) いで湯の…

  • とまり木舟 – 香田晋

    ふたりでいても 寒いのに話し相手は お酒だけゆらりゆらゆら… とまり木舟で酔えばこころに こぼれる未練あなた今頃 誰と飲む 誰と飲む 強がり言えば 泣けてくる無理に忘れりゃ なお辛(つら)いゆらりゆらゆら… とまり木舟でグラス揺らせば 面影ばかり酒よ今夜は なぐさめて なぐさめて 愛しい男(ひと)の ぬくもりを抱いて待つ身の やるせなさゆらりゆらゆら… とまり木舟で漕いでゆきたい あなたの胸におん…

  • 北の訪ねびと – 香田晋

    おまえの涙の 足跡を辿(たど)って来たのさ 函館へ夜霧の波止場に たたずめば遠くで霧笛が むせび哭く別れて一年 過ぎたけど愛しいおまえは 今何処に アカシア咲いてる 札幌は横顔似ている 女(ひと)ばかりほんとに好きなら 奪ってとこの胸叩いて 泣いた奴男の弱さを 身勝手をグラスに詫びてる この俺さ 噂もとぎれて 消えそうなさい果て小樽は みなと町運河を歩けば ガス燈にやさしく浮かぶよ あの笑顔おまえ…

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