青木香織

雨晴旅情 – 青木香織

女ごころの 涙の雲を
払えるならばと この町に来た
青い海原 水平線の
遥か向こうに 雪のアルプス
私の愛を わかってほしい
ここは北陸 能登半島
寄せる波 夢のせる 雨晴

一人ですかと 聞かれることは
やっぱり淋しい 女の旅よ
雨はひと降り 夕立去って
松太枝浜に 虹がかかるわ
私の胸も 晴らしてほしい
夏の北陸 能登半島
かたかごの 花を抱く 雨晴

いつか再び たずねてみたい
あなたと二人で しあわせ連れて
遠い夜空は 満天の星
万葉人の 詩歌がきこえる
私の願い 叶えてほしい
ひとり北陸 能登半島
この恋を 祈ります 雨晴

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離さないで… その一言が嫌われそうで 言えません女の性か 恋ゆえか別れの影に 眼をふさぎ涙燃やして 渡る海あゝ 情念海峡聞こえますか… あなたの耳に乳房の奥の 

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