霧島昇・二葉あき子
旅の舞姫 – 霧島昇・二葉あき子
君はかわゆき 舞姫の
私ははかない 胡弓ひき
思いは胸に 燃えたとて
誰にあかそう
誰にあかそう 旅の風
恋をする身と 知ったのは
あなたの姿の 消えた夜
悲しく君の 名を呼べば
霧が答えた
霧が答えた 白い霧
親のない身の 寂しさを
ふたりで嘆いて 夜が更けて
眺めた銀の 天の川
旅のあの夜が
旅のあの夜が 忘らりょか
君はかわゆき 舞姫の
私ははかない 胡弓ひき
思いは胸に 燃えたとて
誰にあかそう
誰にあかそう 旅の風
恋をする身と 知ったのは
あなたの姿の 消えた夜
悲しく君の 名を呼べば
霧が答えた
霧が答えた 白い霧
親のない身の 寂しさを
ふたりで嘆いて 夜が更けて
眺めた銀の 天の川
旅のあの夜が
旅のあの夜が 忘らりょか
幼い日かなしい日 聞いた歌優しメロディ君うたう今うたう 花の唇燃えてときは春 あかしやのみどり白雲楽しげに渡鳥 翼はかゞやく涙ぐみ 別れたるうるわしの君の姿うか
僕がこころの 良人なら君はこころの 花の妻遠くさみしく 離れてもなくな相模の かもめどりたとえこの眼は 見えずとも清いあなたの おもかげはきっと見えます 見えま
読んで見ましょうか 焼き捨てましょか涙でにじんだ この日記あの事もこの事も みんな昔のロマンス泣くな比芙美よ 去り行く鳥は呼べど叫べど 帰りゃせぬ恋もうらみも