鈴木准

春に焦がれて – 鈴木准

そよ風が吹くたび
花の香が満ちるよ
そよ風が吹くたび
花の香が満ちるよ
なぜ心はこんなに
春に焦がれてときめく
風に背中を押されて
ぼくの心は旅立つ
何処へ 何処へ

せせらぎはきらめき
谷間から駆け下り
せせらぎはきらめき
谷間から駆け下り
走る水に映るのは
草の緑と青空
小鳥がぼくを誘うよ
もっとふもとにおいでと
草の斜面

金色の陽射しが
きらきらと眩しい
金色の陽射しが
きらきらと眩しい
明るい光浴びると
生きる元気が湧くのさ
紺碧の空見上げて
涙が不意にあふれた
何故だ 何故だ

さあ春の気配が
森や丘囲むよ
さあ春の気配が
森や丘囲むよ
婚礼式の鐘の音
ふくらむ木の芽 つぼみさ
希望のドアの開け方
彼らは知っていたのさ
鍵は何処だ?

春の日に焦がれて
まだぼくの瞳は
痛ましい嘆きと
涙しか見えない
この苦しみを鎮めて
解放できる人なら
あなたしかいないよ
あなたしかいないよ
あなただけ

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