金沢明子

  • ヒヨコグサ – 金沢明子

    野ざらしの ヒヨコグサ小さくも 白い花喜びを 分かち合い悲しみは うなだれて過ごしましょういつか人生を卒業する その日まで手を繋ぎ あなたと あなたと 降りしきる 雨の日はふたりして 雨を聴く手紙など したためて友の顔 元気かと問いかけるそんな穏やかさおんなじ日は 二度とないほほ笑みを あなたと あなたと 今日が 過去になり過ぎた時は もどせない大切に あなたと あなたとあなたと あなたと 人気の…

  • 房州鴨川音頭 – 金沢明子

    安房(あわ)の鴨川 憩いの街だよ海は広いよ 魚は美味い天津小湊(あまつこみなと) 鯛の浦だよ来てみて房州 来てみて房州 鴨川音頭 上に上にと 黄金(こがね)の穂波(ほなみ)よ便り嬉しい 大山千枚田(おおやませんまいだ)はるか清澄 鐘の音ひびく来てみて房州 来てみて房州 鴨川音頭 太海浜(ふとみはま)から 仁右衛門島(にえもんじま)でよ拝む朝日に 夫婦(めおと)の誓いシャチが躍(おど)るよ “令和”…

  • 月観月 – 金沢明子

    月の兎も 恋する季節おいで転げて この胸に はぁ…安房(あわ)の波頭(しぶき)と ひと夜の宴(うたげ)笛や太鼓に 誘われてあぁ…白酒(ささ) 美味し 月観月(つきみづき)美味し 月観月(つきみづき) 恋の羽衣 ちぎれて飛んだ風が女を 慰める はぁ…哭くなこおろぎ 枯れるな薄(すすき)過ぎた流鏑馬(やぶさめ) 懐かしむあぁ…白酒(ささ) 欲しや 月観月(つきみづき)欲しや 月観月(つきみづき) 赤い…

  • 鹿児島おはら節 – 金沢明子

    花は霧島 煙草は国分もえて上がるは オハラハー桜島(ハ ヨイヨイヨイヤサット) 雨の降らんのに 草牟田川(そむたがわ)にごる伊敷原良(いしきはらら)の オハラハー化粧の水 見えた見えたよ 松原越しに丸に十の字の オハラハー 帆が見えた「今来た青年(にせどん) 美青年(よかにせどん)相談かけたら はっつきそな青年」 月のヒョイと出を 夜明けと思うて様を帰して オハラハー気にかかる 可愛がられて 寝た…

  • 雪よされ – 金沢明子

    冬の下北 まんじゅう笠に吹雪(ゆき)が舞い飛ぶ 頬を打つよされよされは おんなの祈りあんた恋しと 爪弾(つまび)く三味(しゃみ)が白い荒野で 咽(むせ)び泣く ハァー三味は抱けても あのひとを抱けぬこころの 寂しさを唄にぶつける よされ節 闇の向こうに 海鳴り聴けばいのち震える 竜飛崎(たっぴざき)よされよされは こころの祈り捨てた故郷が 両親(ふたおや)さまがまぶた閉じれば 夢にでる 岩木おろし…

  • 下町歌ごよみ – 金沢明子

    恐れ入谷の 朝顔市で二人を結んだ 鬼子母神(きしぼじん)魔除(まよ)け厄(やく)除け 切(き)り火(び)を受けて絆をからめる 花すだれ季節を彩(いろど)る 江戸前育ち炎(も)える下谷は 恋灯り 揃いゆかたの ほおずき市は打ち水仲見世 下駄の音幼な馴染みの 観音様よ私のいい人 見ておくれ裸(はだか)の電気が 夜風にゆれて情け浅草 釣(つ)りしのぶ 寄せる人波 押されて押してあなたが頼りの 酉(とり)…

  • おしんの子守唄 – 金沢明子

    冷たい川を 上(のぼ)ってゆけば近くて遠い ふるさとよ大根めしを 食べてゝも囲炉裏(いろり)の明かりが 暖(あった)かい山の家 山の家 帰りたい 春が来なけりゃ 年季があけぬおしん 哀しや 小さな肩におぼこが重い「かあちゃーん! ばんちゃーん!」 吹雪(ふぶき)の雪山(やま)を 登ってゆけば兄(あん)ちゃん恋しい 泣けてくる人を憎むな 死なすなとやさしく強く 云ったのに白雪が 白雪が 血にそまる「…

  • 忍び川 – 金沢明子

    あなたに抱かれた あの夜をどうして云えるの 忘れろといやよ いやです 明日(あす)から先も心重ねて 夢を織るついて行かせて 忍び川 目尻ににじんだ 涙つぶふく度(たび)涙が 追いかける呼んでください 私の名前くじけそうです このままじゃあなた恋しい 忍び川 お酒にすがれば すがる程あなたが今夜も みえてくる肌の寒さは 心の寒さそばで私を 暖めてやがて小雨の 忍び川 人気の新着歌詞 女じょんから二人…

  • ほんま云うたら何やけど – 金沢明子

    花の浪花で 産声あげて浪花おんなで 生きて行く気イは強いし お世辞もないが情にもろうて お人好しほんま云うたら 何やけどちぃーと小銭も 貯めてますこんな女で よかったらあんた 惚れてみませんか みませんか 水の浪花は 道頓堀に咲いた 咲いたよ 恋の花男まさりで 祭りが好きで惚れりゃとことん 尽くしますほんま云うたら 何やけど年齢(とし)のわりには 初心(うぶ)でっせこんな女で よかったらあんた 惚…

  • にごり絵 – 金沢明子

    女ごころの にごり絵をあなた綺麗に 見ないで欲しい明日あるあなたと 過去ある女小海老みたいに 拒んでも拒むそばから 恋しがる女 哀しい 恋情話 遠いむかしを 殺(あや)めても殺(あや)め切れない 傷跡いくつ忘れてください 忘れて欲しい愛しあうほど あなたまできっと不幸に する女胸に崩れる 恋情話 灯り落として 店を出る人の気配に ふりむく夜更け待っててくれたの? この雪の中馬鹿がつきます あなたっ…

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