白い雪が舞い散る 手提げひとつ別所線
未来(あす)を誓った あの日のままの 愛染かつら
窓に浮かんだ面影
あなたどうしていますか
愛しながらも 夢は破れて
今はひとり 信濃路…
恋の行き止まり 未練ごころが
風に千切れる 千曲川
赤い傘に身を寄せ つつじ香る太郎山
遠く見下ろす 真田の郷に 灯りがともる
濡れた肩先 ふれあい
肌に伝わる ぬくもり
愛にはぐれて 心さまよい
今はひとり 信濃路…
恋の迷い道 未練ごころは
どこへ行き着く 千曲川
蒼い月に照らされ 桜吹雪く上田城
旧(ふる)い街道 並ぶ格子戸 恋慕(おも)いが絡む
季節(とき)はいつしか 過ぎても
瀬音かわらぬ この街
愛の岸辺に 辿り着けずに
今はひとり 信濃路…
恋の行き止まり 未練ごころを
どうか流して 千曲川
哀しい別れに 泣きました思い出聞こえる 見返り坂で散って切ない 愛しさを風に預けた お城のほとり瀬戸の大橋 涙に霞む今宵 丸亀の夜は更けゆく優しい笑顔が 好きで
島の入江に 啼くウミネコが今夜は月も 出ぬと言う胸に点った 恋の灯は禁じられたら なお燃え上がる逢いに来るなら 死ぬ気で来いと二度とおまえを 離しはせぬとあんた
「西尾」行こうか 東へ行こか「旭」昇るよ ほら「香嵐」恋路の「知立」を 失く「設楽」「碧南」だよ 「刈谷」いい明日は「岡崎」 桜花咲き俺を「新城」 あなたは言っ
冷たい指を 絡ませあって 川辺をゆけば別れの朝の 拳母(ころも)の里は 切なく凍る心に果てない 夢を抱きあなたは故郷 後にする抱きよせられたら すがりつくバカね
上田の城に 昇る月夜を染めゆく 桜(はな)吹雪日本一(ひのもといち)の 兵(つわもの)と六文銭に 集う夢時代の波を かきわけて想い貫く 人になる明日(あす)の運
真っ赤な鉄橋 千曲川(ちくま)を越えてお城の町から 温泉(いでゆ)の郷へ希望と夢と 愛を運んでああ ほほえみの列車はゆくよツツジのお屋敷 唐沢の滝真田の郷にも