野中さおり
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冬の蜩 – 野中さおり
人を愛して 涙を流すそれが女の 幸せだからたとえ明日は 見えなくたって広いあなたの その胸に抱かれて震える 私は蜩 冬の蜩 男心は 移り気なのに恋に女は 命を賭ける月が夜毎に 欠けてくように細るこの身は 誰のためあなたに身を揉む 私は蜩 冬の蜩 馬鹿がつくほど あなたに惚れて女ごころに 舞う恋吹雪春の陽だまり 待ちわびながら息を分け合う 接吻を今夜もください 私は蜩 冬の蜩 人気の新着歌詞 いなせ…
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備前だより – 野中さおり
朝日に映(は)える 瀬戸の海島影はるか 船が行(ゆ)く 船が行くかわす笑顔と 潮風が訪ねる旅人(ひと)に 夢を呼ぶ…ふれあう心 あたたかく四季美(うる)わしき 備前市よ 炎の赤は 情熱を木立ちの緑 やすらぎを やすらぎを空と波間の その青はいのちを癒す おくりもの…世代を越えて 若人へ歴史をつなぐ 備前市よ 八塔寺(はっとうじ)から 閑谷黌(しずたにこう)日生(ひなせ)をあとに 島めぐり 島めぐり…
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瀬戸の舟宿 – 野中さおり
はばたく翼を 持ちながら誰を待つのか 浜千鳥帰るあてない 人恋しそうよ私も 波まくら…やさしく抱きよせて 夢でもいいの瀬戸の舟宿 女がひとり 心でどんなに 憎んでも憎むそばから 燃える肌酒のしずくで 濡れた指そっと噛みしめ 涙ぐむ…小窓の三日月(みかづき)も みれんに痩せて瀬戸の舟宿 くちびる淋し 他人になりたい 忘れたいいいえ今さら もう遅い風にひとひら うす紅の花が舞い込む 夜明け前…ひとりじ…
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恋月 – 野中さおり
窓には三日月 寝化粧の鏡の奥まで あなたが匂う待ちくたびれて 恋やつれ街の灯りも 夢やつれ 夢やつれ「一緒になろう」と 口癖の嘘に微笑む 不幸ぐせ あの夜(よ)は新月 暗闇で初めてあなたの 優しさ知った愛して欲しい ほつれ髪濡れたまんまの 洗い髪 洗い髪何度も何度も もぐり込む胸で一夜(ひとよ)の 舟になる 優しいあなたが 好きだけど誰にも優しい あなたが嫌い男は誰も 解らずやもっと女は 解らずや…
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花絆 – 野中さおり
桜が咲くとき 雪のころ笑顔と涙の 幾春秋(いくしゅんじゅう)あぁ 過ぎた日々 振り向けば苦労の分も 優しくなれる風はまだまだ 冷たいけれど花のように 寄り添い生きる… 花絆 秋風吹くとき 花は散る散ってもあとには 実をのこすあぁ 故郷(ふるさと)は あかね色父(ちち)母(はは)暮らす 西空見上げ風はまだまだ 冷たいけれど花のように 心をかさね… 花絆 ひとりで生きてた つもりでも支えてくれてた ひ…
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雪すみれ – 野中さおり
女ごころの 切なさはたとえば冬の 北の駅雪の花 白い花 おもいでの花抱けばなおさら 儚いものをいつか来る春 待ちわびる……雪すみれ 逢えるはずない 人なのにそれでもすがる 恋の花くちびるに おくれ毛に 涙の胸に凍りついてる 花びらだからせめて咲かせて もう一度……雪すみれ 雪にかくれた 遠い春ほころぶ夢の 糸ざくら花しずく 恋しずく 心のしずく散らせたくない 蕾のままで想いひそかに 揺れて咲く………
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夢かんざし – 野中さおり
桜吹雪が 十和田の湖(うみ)に舞えばみちのく 故郷(こきょう)は春だ帰ろうかなあって 思う夜(よ)は都会の暮らしに 泣けてくる父母(おや)も知らない やつれた胸にしのぶ津軽の あかね空 ハァ~アア… 花は咲いても 悲しいものは人の別れと エエ…風の笛 寒さしのぎに 覚えたお酒何度飲んだか 涙でうめて逢いたいなあって 思う日が瞼に吹雪いて 積もるけど涙みやげに 帰れはしない桜花咲く ふる里へ 淋しい…
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陽だまり坂 – 野中さおり
うしろ向いたら 雨あらし無理に笑えば また転ぶ また転ぶ誰も背中は 見えぬからついてゆきます 後ろからよいしょ よいしょ よいしょと 歩きましょ冬の木漏れ日 陽だまり坂を 石につまづく 日があれば肩を貸してね ねぇあなた ねぇあなたなんど苦労を 背負っても捨てはしません 夢だけはよいしょ よいしょ よいしょと 歩きましょ風もうたた寝 陽だまり坂を 晴れてばかりの 人生じゃ花も咲かずに 枯れるだけ …
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あなたが好きだから – 野中さおり
あなたが好きだから 気づいて欲しくって意地悪をしてみたの ごめんなさいねあなたはいつだって 気づかないふりしてやきもちを妬かせるの ホントにずるいひとイヤ イヤ イヤイヤよイヤ イヤ イヤイヤよつらい思いは もうイヤよ……あなたがいなければ 明日は来ないからお願いよ よばにいて 心配だから あなたの笑顔には やすらぎ感じるの陽だまりに包まれた 匂いがするのあなたと一緒なら なんにも恐くない甘えても…
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夏雪草 – 野中さおり
逢いに行(ゆ)きたい 行(い)ったら駄目と心に私が ふたりいる夏雪草 夏雪草…白い花びら 日陰で咲いてそれでも「しあわせ」 花言葉まるで私ね 似たふたり 冬が私で あなたが夏ねかじかむ寒さに 慣れてるの夏雪草 夏雪草…胸がこんなに 熱く燃えてる誰にも言えない もどかしさ夢を持たない 一年草 恋の花なら 咲きたいけれど恋には咲けない 花もある夏雪草 夏雪草…ふたりいっしょに 居るだけでいいこころに花…