遊佐浩二

  • 水影 – 遊佐浩二

    思うより速く満ちてゆく雨音気がつけば川がそこから生まれる絆の深さを記し ひとつの雫がはじまりだとしてもそれぞれの果てに筋(みち)は分かつのか願いは思いを拒む 何処であろうと なにが待ち受けようと行くべき先が 運命(さだめ)だと言うのならどこまでも 流れて 流れて 水面をたゆたう雲を手に掬えば映り込む影は自分の半身(まぼろし)孤独が波紋を投げる 何処であろうと 誰とめぐり逢おうと成すべきことが 宿命…

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