谷本憲彦
愛の鎖 – 谷本憲彦
私の胸に愛の火の手が
まわる抱いて強く やさしく
好きよ あなたの匂いが
寄せては返す波にさらわれそうよ
だから もっと溺れて死んで
いっしょに生きかえりたいの
愛の牢屋に閉じ込められて
このまま あなたと二人
燃える吐息は 鎖をとかす
何も言わないで言わないで
哀しいくらい夜が素肌を包む
強いあなたにすべてを預けて
確かめあいたいの
まぶたの裏で愛のしずくが光る
夢の中で このまま生きてゆけたらいいのに
お願いあなた心が逃げないように
時をとめて忘れて揺れる
わたしをつかまえていてね
愛の牢屋に閉じ込められて
このまま あなたと二人
熱くせつなくやさしく甘く
何も言わないで言わないで
私の胸に愛の火の手がまわる
今が欲しいの明日がなくても
しあわせになるから
強いあなたにすべてを預けて
確かめあいたいの