藤田まこと

木津の流れ橋 – 藤田まこと

葭切(よしきり)さわぐ朝まだき
生まれ在所を振りかえり
なんで今更あの娘(こ)を想う
赦しておくれと男が泣いた
こゝは涙の捨てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ橋

十方暮れの秋の宵
祭囃子をきゝながら
明日嫁ぐという日になって
五年も待ったと女が泣いた
こゝは涙の捨てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ橋

団平船(だんぺいぶね)に乗せられて
昨夜(ゆうべ) 帰って来た仏
花を手向(たむ)ける後家さえ持てず
不憫じゃないかとすゝきが泣いた
こゝは涙の捨てどころ
京まで三里 たった三里の
木津の流れ橋

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釜ヶ崎人情 – 藤田まこと

立ちん坊人生 味なもの通天閣さえ 立ちん坊さだれに遠慮が いるじゃなしじんわり待って 出直そうここは天国 ここは天国 釜ヶ崎身の上話に オチがつきここまで落ちた

てなもんや三度笠 – 藤田まこと

雲と一緒に あの山越えて行けば街道は 日本晴れおいら旅人 一本刀「お控えなさんせ」「お控えなすって」腕と度胸じゃ 負けないけれどなぜか女にゃ チョイと弱い南風吹

十三の夜 – 藤田まこと

梅田離れて なかつを過ぎりゃ想い出捨てた 十三よ女一人で 生きて行く娘ちゃん 娘ちゃん十三の娘ちゃん 涙をお拭きよ化粧くずれが 気にかかる庄内離れて みくにを過

夜のララバイ – 藤田まこと

優しいと いう字を人を憂(うれ)うと読んでみるいつも そのこと 思うたびつらい気持ちに なってくる優しいだけでは 生きられずつよくなるだけ こころがさむいだから

心ぐらし – 藤田まこと

いろはにほへとの 人の世はいろはにほへとの 顔をしていろはにほへとの 生きかたで 生きかたですずめ すずめ もう わしゃいやじゃこんな人の世 もういやじゃ春かと

月が笑ってらぁ – 藤田まこと

夢の中の恋螢女の胸へ飛んでゆけ淋しさばかりが 枕に止まりゃ添い寝をしようか 眠ろうか男ごころの純情を窓の月が笑ってらぁああ恋なんて ああ恋なんてそんながらじゃな

浪花人情 -ラムネの玉やんの唄- – 藤田まこと

紋日に声を張り上げて露店商売二十年きっとそのうち ひと旗挙げていい目みせると 二人連れ浪花人情 夢がある「ラムネの心はどこにある ラムネの心は玉にある…生まれは

友…そして人生 – 藤田まこと

ふりかえれば 遠くて長い 道だったと思うけど束の間なのさ 人生なんて だいぶ白髪も増えた。頑固(かたく)なまでに 心のままに 生きてきて 現在、想ういまさら 悔

生まれ変わっても女房だよ – 藤田まこと

泣くも笑うも 一緒だと結んだ縁(えにし) 銀の色あの時は 俺と子供に食べさせてわたし いいのと 笑ってた泣けてたまらなかった 四畳半おまえに感謝の 指輪をあげる

君こそわが命 – 藤田まこと

あなたをほんとは さがしてた汚れ汚れて 傷ついて死ぬまで逢えぬと 思っていたがけれどもようやく 虹を見たあなたのひとみに 虹を見た君こそ命 君こそ命 わが命あな

宗右衛門町ブルース – 藤田まこと

きっと来てねと 泣いていたかわいあの娘は うぶなのかなぜに泣かすか 宗右衛門町よさよなら さよなら 又来る日まで涙をふいて さようなら街のネオンも 消えてゆくう

戦友 – 藤田まこと

ここは御国(おくに)を何百里離れて遠き満州の赤い夕日に照らされて友は野末の石の下思えば悲し昨日まで真先駆けて突進し敵を散々こらしたる勇士はここに眠れるかああ戦の

九段の母 – 藤田まこと

母さん元気で さよならと笑って行った 愛し子は雲の墓標と 散ったけどされど泣くまい 靖国の母と呼ばれる 身じゃものを上野駅から 九段まで勝手知らない じれったさ

麦と兵隊 – 藤田まこと

徐州徐州と 人馬は進む徐州居よいか 住みよいか酒落た文句に 振り返りゃお国訛りの おけさ節髭(ひげ)がほゝえむ 麦畠友を背にして 道なき道を行けば戦野は 夜の雨

旅姿三人男 – 藤田まこと

清水港の 名物はお茶の香りと 男伊達見たか聞いたか あの啖呵粋な小政の 粋な小政の旅姿富士の高嶺の 白雪が解けて流れる 真清水で男磨いた 勇み肌なんで大政 なん

流転 – 藤田まこと

男命を みすじの糸にかけて三七(さんしち) 二十一目(さいのめ)くずれ浮世かるたの 浮世かるたの浮沈みどうせ一度は あの世とやらへ落ちて流れて 行く身じゃないか

旅笠道中 – 藤田まこと

夜が冷たい 心が寒い渡り鳥かよ 俺等の旅は風のまにまに 吹きさらし風が変われば 俺等も変る仁義双六 丁半かけて渡るやくざの たよりなさ亭主もつなら 堅気をおもち

名月赤城山 – 藤田まこと

男ごころに 男がほれて意気がとけ合う 赤城山澄んだ夜空の まんまる月に浮世横笛 誰が吹く意地のすじ金 度胸の良さもいつか落目の 三度笠云われまいぞえ やくざの果

古い歌などやめてくれ – 藤田まこと

なんでこんなに むかしの歌がおれの心に しみるんだろ強くなければ この世は負けと鬼になる気で 生きてきたそんな男を 泣かせるような古い歌など 古い歌などやめてく

女の爪あと – 藤田まこと

おれのこの手の 小さな傷はおまえがつけた 爪のあと夜風がしみる いたみより別れないでと 泣く声がおれの背中に おれの背中につきささるすがるおまえを 抱きしめなが

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