藤山一郎

東京の灯 – 藤山一郎

希望と愛に 胸さわぐ
赤き唇 かみしめて
涙も光る 青春の
今宵 都を離れゆく

大陸指して 往く身には
なんの未練も ないけれど
東京の灯よ いつまでも
我が想い出の 虹となれ

列車の窓に 返り見る
宵の銀座の 明るさに
まぶたを閉じて また祈る
母よ妹よ いざさらば

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チェリオ! – 藤山一郎

銀座は八丁 柳かげウィンクの雨 キスの雨チェリオ チェリオ!夢ではないかしらあなたは粋な タキシード襟には真紅(まっか)な カーネーションチェリオ チェリオ!夢

春よいずこ – 藤山一郎

おもいでは おもいでは青い背広の涙ににじむ紅のあとああ 思い切ない幻の春はいずこぞ 雨が降るあきらめて あきらめて泣いて乙女の辿るは 愛の別れみちああ 小鳥啼け

キャンプ小唄 – 藤山一郎

山の朝霧 茜の雲がそっとなびいて 東雲千里なくは裾野の 放し駒キャンプ キャンプで一日あけた明けりゃ 朝餉の舌鼓空にひと刷毛 眉引く雲を呼べば答える 山彦木魂お

懐かしのボレロ – 藤山一郎

南の国 唄の国太鼓を打て 拍子をとれ楽しき今宵南の星 十字星いとしの瞳に似て輝けるは 愛のひかり今宵も あの空に高くひびけ 想い出の懐かしの ボレロよ想いをこめ

美しき高原 – 藤山一郎

若いいのちの あこがれをのせてかゞやく 朝の雲みどり谷間に かっこう鳴いて草刈乙女の 眼を覚ます山はたのしやヤッホー ヤッホーきよい鈴蘭 咲き匂うひろい裾野の 

僕の東京 – 藤山一郎

夢みる瞳も かわいあの娘は東京の バラの花青いソフトよ青いソフトで今日もゆく恋のステップ 銀座からあゝ忘られぬ 忘られぬ若い東京 恋の東京 僕の東京頬よせさゝや

銀座セレナーデ – 藤山一郎

今宵流れる メロディは甘いほのかな セレナーデうれし銀座に 若い銀座に二人の銀座に 恋の微風ペーブメントに 花が咲く今宵流れる メロディはなぜか悲しい セレナー

歓喜の丘 – 藤山一郎

情憬(あこがれ)の丘に来て燃ゆる眸に 仰ぎ見る空は青空 陽はうらら若い心に 血は躍る讃えよ 讃えよ青春 青春歓喜の丘に ララララン唄えよ ラララ ラララ春 春 

聖処女の唄 – 藤山一郎

鉄の小窓の 夜嵐に凍る涙の 黒髪かなし愛と罪とに わが身を捨てて聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く恥も外聞(がいぶ)も 知りながらなぜにわずかな 黄金のため

青春の謝肉祭 – 藤山一郎

若き日の情憬(あこがれ)を 胸に擁(だ)きあゝ我等は歌う 歓喜(よろこび)をグラスを挙げて 高らかに君よ讃えいざ青春の 謝肉祭(カーニバル)花と咲くこの若さ 火

さらば青春 – 藤山一郎

愛と希望に 身はきずつきて帰る故郷の 山のかげ落ちる夕日よ なぜ赤いさらば青春 雲はゆく燃える心も 涙も捨てりゃ影は巷に 散るやなぎ若い生命よ どこへ行くさらば

女の階級 – 藤山一郎

君に捧げた 純情(まごころ)の愛が女の 命なら弱い涙は 今日かぎり捨てて荊刺(いばら)の 径を行くこころ砕けど ままならぬ辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし)愛の船

白い椿の唄 – 藤山一郎

雲もかがやけ 青春の花は涙の おくりもの風にさびしく 泣きぬれしあわれ乙女の 白つばき宵の酒場に 咲く花は燃えてほのぼの 誰を待つながきまつ毛の 横顔も夢にやつ

ゆかりの唄 – 藤山一郎

都の灯 愉(たの)しく燃ゆれどわが胸は露にむしばむ かよわき花涙にかがやく はつこいもああ みじかきは 乙女の命高嶺(たかね)の白雲(しらくも) ほのかになびけ

緑の地平線 – 藤山一郎

なぜか忘れぬ 人ゆえに涙かくして 踊る夜はぬれし瞳(ひとみ)に すすり泣くリラの花さえ なつかしやわざと気強く ふりすてて無理に注(つ)がして 飲む酒も霧の都の

白虎隊 – 藤山一郎

戦雲暗く 陽は落ちて弧城(こじょう)に月の 影(かげ)悲し誰(た)が吹く笛が 知らねども今宵(こよい)名残(なごり)の 白虎隊紅顔可憐(こうがんかれん)の 少年

歓喜の歌 – 藤山一郎

紅い匂う あけぼのに若き我等の 眉をあげ爽(さわや)かに明けて 見はるかす大地を強く 大地を強く踏まんかな力の限り ひとすじに若き我等の 胸を張り望みに燃えて 

東京娘 – 藤山一郎

東京娘の東京娘の 初恋は燃えてほのかな シャンデリヤ狭い銀座の たそがれもふたり歩けば 夢の園おお恋の夜 恋の夜胸もあふるる胸もあふるる あの唄(こえ)は若い命

回想譜 – 藤山一郎

星見れば はろかに遠く雲見れば つきせぬ想い去りゆきし 君は詰わねど御宿の あゝ 海の恋しさ風ふけば 風もさびしや虫なけば 虫もわびしやただひとり 山荘(ロッジ

沙漠の進軍 – 藤山一郎

月の沙漠を ひずめに駆けて蒙古部隊よ 行く手は何処叫ぶ軍馬のたてがみ 乱れかざす手槍に かざす手槍に月の影駒をとどめて 月下の露営たき火囲んで 盃干して踊れ兵(

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