舟木一夫

  • 愛だなんて言うまえに – 舟木一夫

    雨の石だたみ 二人肩よせてとびこす 水たまり落ちて砕け散る やわな夢なんてとうに捨てたよ愛だなんて言うまえに――男と女かざりたてずに 生きて行こうよやっと出逢えた 今夜から 理屈ぬきだから 見えるものもあるおまえは 本物さ過去はただ過去で 現在(いま)は現在なんだだから大人さ愛だなんて言うまえに――男と女素顔のままで そばにいてくれそれで俺には 充分さ ビルの曲がり角 ふっと雨やどりこの手を はな…

  • 人生半分 – 舟木一夫

    遠まわりをして 来たけれどどうにかここまで 来た今日さまだまだ続く 道の途中人生半分 青い空の雲に似て思う間(ま)もないままに時は過ぎてゆくかたちあるものなどうたかたの幻命の限りがうつつか生き方は上手(うま)く ないけれどどうにかここまで 来た俺さ誰かにいつも 助けられて人生半分 風に揺れる木洩れ陽は人の心の中の愛の見え隠れ思い出にすがって振り返ることより明日(あした)の悩みを探そう喜びと悲しみの…

  • ~糸車~ – 舟木一夫

    胸をふさぐものをひとつ重たいものを抱いて歩く 生きるそう……誰もがきっとにぶい都会の陽ざしつかれはてた愛ゆれて男と女 ~糸車~止める恐さ 若さ立ちつくして負けて 瞳そらすことで消えるものなどないと知った去年の秋ふいにむかしが見えた熱にふるえた こぶし死んだ 青い鳥あなた、あの頃、あいつ ~糸車~ひとりつなぐ糸にやっと夢をのせた 鉄の扉あけて旅に出ようと決めて軽いめまいの中立ちあがれば夜明け明日(あ…

  • 都会の子守唄 – 舟木一夫

    この都会(まち)に負けちゃった変にさびしいね世の中は 水ぐるまなみだを集めて クル・クル……クルクル幸せ 不幸せとにかく明日(あした)が クル・クル……クル クル・クルル・クル くるしいねひとりぼっちはさ望みさえも 通り雨気づいた時には カラ・カラ……カラ・カラ この胸 がらん洞けとばす昨日も カラ・カラ……カラ カラ・カララ・カラ からっ風先を急がずになつかしい 子守唄唄っておくれよ ホロ・ホロ…

  • 湖愁 – 舟木一夫

    悲しい恋の なきがらはそっと流そう 泣かないでかわいあの娘よ さようならたそがれせまる 湖(みずうみ)の水に浮かべる 木の葉舟 ひとりの旅の 淋(さび)しさは知っていたのさ 始めからはぐれ小鳩か 白樺のこずえに一羽 ほろほろと泣いて涙で 誰(たれ)を呼ぶ 夕星(ゆうぼし)一つ 又一つぬれた瞳を しのばせる思い出すまい なげくまい東京は遠い あの峰(みね)を越えてはるかな 空のはて 人気の新着歌詞 …

  • 今は―風の中 – 舟木一夫

    もしも今 ひとつだけおもいで 消せるならあいつから もぎ取って投げ捨ててしまった 愛の日々――笑顔のかげりにも気づいて 振りむかず歩みの速さが すべてといのちだと激しさばかりを かざして俺は生きていたもしも今 逢えたらと男の想い……風の中 もしも今 ひとつだけおもいで 嘲笑(わら)うならあなたには 僕以外もう見えないはずだと 言ったこと――ひろがる青空の深さに とまどって二人は翔びたつ 真似(しぐ…

  • あゝりんどうの花咲けど – 舟木一夫

    さみしく花に くちづけて君は眠りぬ 永遠にあゝ りんどうのうす紫の 花咲けど高原わたる 雲あわく白き墓標は 丘の上 やつれし君の 枕辺に花を飾りし 日はいずこあゝ りんどうのうす紫の 花咲けどかえらぬ君を 泣くごとく露を宿して 揺れる花 白樺道に ひとり聞く歌はかなしき 風の歌あゝ りんどうのうす紫の 花咲けど初恋あわれ いまはただ誰に捧げん この花ぞ 人気の新着歌詞 そばにいるから –…

  • れ・く・い・え・夢 – 舟木一夫

    嘘も真実(ほんと)も 見えないままに若さに酔いつぶれうつら・うつらと揺れて ゆりかご――帰らぬむかし流れてひとつ はしゃいでひとつなくしたものと 手にしたものとつなぎ合わせてみる淋しさついでの夜更け最終便にこぼれた乗客(きゃく)へとどくのは……寒さ 長いトンネル 超えてはよせるいたみを押し戻し馬鹿につらいと うらみごとなど――うしろへ投げるあいつもひとり 俺もひとりうまれて生きて それが結果(こた…

  • WHISKY-LONELY – 舟木一夫

    めずらしく アイツめが自分でタバコなんぞを 買いに出たドアを出て 10分も経ってから置き去りの小銭入れに 気がついたバカ野郎 夜中の2時に小銭もなしで タバコが買えるかあの野郎 出て行ったな別れたな もどらないな――くやしいけど 泣かないもん酒でも飲んで 忘れるもん あの野郎 手ぶらで出たっけここよりいい部屋 見つけやがったなバカ野郎 このあたしよりいい女なんて いるもんかWHISKY-GLASS…

  • これから – 舟木一夫

    今日まではわがまま言って来た明日(あす)からはわがまま言ってくれおまえには苦労かけっぱなしだった人生の折り返しきれいな指したおまえだったのに長いふしあわせ爪を短くして女を捨ててしまったのか?俺とこれからおまえとこれから次の華を華を咲かそう 俺だけを信じてついて来た泣き事も言わずについて来た道草を喰いながら歩いた道も振り向けば おまえだけ真赤な夕陽が今は沈んでも星とめぐり逢い星と別れた時朝陽はまた昇…

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