笹倉慎介
顕微鏡で覗く世界 ミカヅキモ編 – 笹倉慎介
顕微鏡で のぞく世界
今夜は 田んぼの中にいる
ミカヅキモ
緑色の 美しい形
真ん中にある 透明な
細胞核
ふたつに分かれて
数を増やす営み
乾燥すると 接合して
冬を越す
春になって 水を得れば
新しいミカヅキモになる
生まれ変わる
こんな風に 命をつなぐ
こうして日々を生きて行く
小さきもの
顕微鏡で のぞく世界
今夜は 田んぼの中にいる
ミカヅキモ
緑色の 美しい形
真ん中にある 透明な
細胞核
ふたつに分かれて
数を増やす営み
乾燥すると 接合して
冬を越す
春になって 水を得れば
新しいミカヅキモになる
生まれ変わる
こんな風に 命をつなぐ
こうして日々を生きて行く
小さきもの
小さな 小さな 台所でたまごと ミルクパンが 恋をした窓辺で 愛を 語り合ったりテーブルの上で デートしたりでも ある日のこと悲劇おきるゆでたまごに されちゃっ
顕微鏡で 覗く世界今夜は 宝石のようなボルボックスvolvoは ラテン語「回転する」水中を 転がるようにくるくる 動く内側にある 緑色の球体次に 生まれる子ども