立道聡子

  • Rainy Day – 立道聡子

    予想とは違う今日をいつも心に描きながら理想とはかけ離れた毎日にため息トーストにミルクティーの簡単な食事済ませたらすっかり見慣れた服でいつもどおり微笑む 幸せそうな友達のニュース自信無くしかけてたそんな私にいつの間にか不意に落ちた恋のかけら 嫌いな雨降りも二人をつなぐのなら何より今はいとしく思える単純な気持ちを見抜くように晴れ渡った青すぎる空 偶然を待つように忘れられた大きめの傘なんとなく目に入って…

  • All In Good Time – 立道聡子

    昨日までと同じ声思いがけないサヨナラに堅く握った両手に落ちる雫とめられずにいるできるなら出逢ったときに時計の針戻せたらなんて考えたってなおさら孤独になるだけでどんなときも優しく包んでくれる笑顔の隣にいられるのは他にいないと信じてたこぼれる溜め息いくつ呑み込んでみてもあなたの腕には帰れない週末独りきりで街を歩いてみたけど右側の空間がまるで違う景色を見せる大切なもの失くしていつもその重さに初めて気づき…

  • 未来の行方 – 立道聡子

    知らないふりを決め込んでも鮮明にうつる傷跡突然よぎる強い不安に歩き始めてたいつもの道順 すれ違う人の波は思ったよりも残酷で 前触れのない雨に傘をさすことも忘れて揺れる想い抱いて足を早める いつか見つけた小さなカフェこぼれたかけらを集めても元通りには繋げられずにそばにいる意味を一人確かめた たどりついた部屋の片隅私だけの場所があった 胸のおく抱えためまいに似た疑惑を何もなかったように笑い飛ばして 二…

  • さよならのしるし – 立道聡子

    少し違う季節の海が見たくて車飛ばしふたりよく行ったあの海岸へ空に見えた黒い雲もいつしか晴れると信じて何も知らない顔いつもどおりに 飛び去った彼の気持ちもう戻らないと気づいたとき自分の弱さを見ないふりで 諦めきれず責め続け投げた言葉思うたび気持ちの置き場所探せなくて 繰り返す沈黙をさえぎるみたいにバッグ開けて最後のプレゼント握り締めてた 新しい暮らしの中忘れられないように淡い期待抱き探し出したフォト…

  • ミラー – 立道聡子

    鏡に映った姿を見つめながら頬杖をついていたどうしようもなく不安な気持ちになるこのままでいいのかと 今この瞬間をどう生きていけばいい?自分に問いかけながら今日までやってきた 周りのスピードに合わせて歩くことは誰にだってできるけれどそれは解決ではなくてこれから何を求め誰を信じてどう歩いていくの不安やなやみを抱えながら私らしく 進んでく 友達はいつも私より一歩前歩きつづけているそんなゆううつな気分吹き飛…

  • Little Star – 立道聡子

    距離に負けないと言った君の言葉はずっと揺るぎない僕らの愛の形 懐かしさで思わず足を止めた一緒によく来ていた映画館あの頃に戻れるような気がして同じ順序で席についた 耳の奥に今も響く暖かい一言が愛しくて スクリーンの向こう側繰り返されるシーンはいつでも二人を繋ぐ愛情の確かめかたいつも教えてくれるそれは変わることない大切な場所 待ち合わせは想い出の映画館今までどおり特等席 そっと伸ばしてふれた指先会えず…

  • Engrave – 立道聡子

    胸元を飾るあわいブルーのペンダント瞳にうつった今日の空と同じ色で 心の奥やどった光の粒流れ行く時間すべてがいとしい 緩やかな坂道を上りきったら陽射し浴びてまどろむあなたみつけた何気なく見上げたらふと絡み合う視線にふいに涙ぐむ あなたと選んだあわいブルーのペンダント手にしたあの日と同じようにすんだままで 重ねあったぬくもり確かめたり柔らかな笑顔分け合ってみたり 偶然を運命に変えられたから二人だけの温…

  • The Seasons of Love – 立道聡子

    途切れた会話の先待っていた場所は出会った頃想像もしなかった未来 右手に残る暖かさが悲しくて二人の時間に涙こぼれ落ちた 自分だけの速度を無理やり保ちながらただ見上げる空に秋の気配 涼しい風 小さな出来事や抱えきれないほど大きな闇も打ち明けられた君だった 閉め切った部屋扉開けて踏み出せば確かな気持ちに戻れると信じて 戸惑いながら過ぎ去る一人のための今は誰かに出会うプロセス飛び越えればほら僕の味方 君の…

  • Goodbye – 立道聡子

    ふっと響いたその声に振り返れば蘇える風のにおいよりそった軌跡見えていたはずの未来も 痛みと共にしまって忘れかけてたせつなすぎる想い出が急に頭をかすめた 笑いあえた瞬間に近づきたくてかすかに開く過去の記憶が悲しくて 鳴り出した着信に吸い寄せられる姿にそっと視線投げかけてみても伝わることのない気持ち 時計の針を気にする彼の心の中にはもう新しい未来(あした)を誓う誰かが 流れた時の早さをかみしめながら恋…

  • 戀の花びら – 立道聡子

    曇りを識らない碧い空それは二人の心模様恋の花びらを纏いながら腕を組みあの日歩いた並木道 頬をなでる風も通り過ぎる日々も隣にいることで愛しく思う 見喪ってしまわない様広い背中 そっと抱きしめたありのままでいつでもいる為に窓に飾ったフォトグラフ 拡がる景色に見とれながら出遭えた奇跡をかみしめたいつしか交じりあう息遣いと温もりは明日へ向かうための地図 瞳を擦る朝も少し寒い夜もすべては二人の日常になる 見…

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