空白ごっこ

色鯉 – 空白ごっこ

泣いてる場合じゃなくてすぐに行かなきゃ
走る車窓 風景 やけにのろ臭い ちょっと

空いてる鉢を行き継ぐ人生なんて
永遠に続かないって 声が震えていたから

いっせーのせで飛んでしまおう
正解のない暮らしを作ろう
息を切らして叫んだ言葉
そうだねで散る

ふたりごとや与えた恋も
はらりはらり 躱され
よく知らない誰かの手に
くるりくるり 掬われ
そんなとこ見たくなくて
だめだ、だめだって言うほど
なんだかどっか遠くなって
僕じゃダメと言われたみたい

こんな暮らしだってちゃんと愛しているって
何言ってんだ 声が震えているだろ

いっせーのせで飛んでなんて
羽もないのに無責任かな
何度も僕が悩んでたって
そうだねで終わる

ふたりごとや与えた恋も
はらりはらり 躱され
よく知らないブリキの飴
ゆらりゆらり 釣られて
そんなとこ見たくなくて
だめだ、だめだって言うほど
なんだかさ悲しそうで
僕じゃダメとわかってしまうんだ

いっせーので失くしてしまおう
いつかの合図はいつでも来ない
分かってるくせに黙っちゃうから
手を握れない

いっせーのせで飛んでなんて
言ってみたけど無責任かな
目の先ちょっとが全部フィクション
それでもいいの

ふたりごとや与えた恋も
はらりはらり 躱され
よく知らない誰かの手に
ぽつりぽつり 待たされ
そんなのもう見たくないよ
だめだ、だめだって言うほど
なんだかさ悲しそうで
これじゃダメだ 意味がない

蓋をしたり覆ってみても
一つ一つ 躱せず
拾ってきたブリキだって
一つ一つ 壊れて
そんなんじゃ変わらないって
だめだ、だめだって言うほど
なんだかどっか遠くなって
僕じゃダメと分かってしまうんだ

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