福島はじめ

夢屋台 – 福島はじめ

屋台 熱燗 コップ酒
風が行き交う ガード下
悔し涙を 飲み干して
夢をも一度 あたためる
他人(ひと)にゃわからぬ 意地もある
このままじゃ このままじゃ 終われない

スルメ齧(かじ)れば ふるさとの
海の匂いを 思い出す
眠るおふくろ あの山に
月が今頃 出る頃か
詫びて足りない 親不幸
このままじゃ このままじゃ 帰れない

無駄にしないさ 廻(まわ)り道
先に行く奴(やつぁ) 行くがいい
裸電球 ぬくもりが
男心に 沁み通る
敵は自分の 胸にある
このままじゃ このままじゃ 終われない

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