神園さやか

あしずり岬 – 神園さやか

足摺の
断崖けずる 波よりも
わたしのこころを けずる恋
だけど 泣かない くじけない
はなれていても 逢いたい夜は
夢路を照らす
ここはふたりの 灯台岬

足摺の
沖ゆく船の 影よりも
せつなさゆさぶり せまる影
だけど 呼ばない 甘えない
信じたからは ただひとすじに
土佐(とさ)ッ娘(こ)らしく
ここはふたりの 誓いの岬

足摺の
椿はどんな 花よりも
季節の嵐 うける花
だけど 枯れない しおれない
待つほど紅(べに)が 濃くなる日々を
大事に耐える
ここはふたりの 明日の岬

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さすらい鴎 – 神園さやか

鴎 啼く夜は 枕も濡れるヨ…ヤンサノエー雪はひと冬 情けはひと夜まして儚い 夢まくら江差 荒浜 さすらい鴎舟の向こうに 故郷がヤンサノエー ヤンサノエー見えて 

哀愁航路 – 神園さやか

汽笛残して行く船の波が 未練の 帯になる運命(さだめ)悲しい 運命悲しい 哀愁航路あなた忍んで 立ち尽くす船よ情けが あるならば何故に私を 置いてゆく夜風冷たい

下北半島 – 神園さやか

地吹雪に耐える寒立馬 胸を打つとやさしい声が いまでも耳にのこる尻屋崎涙凍らす ああ 旅なのにぬくもりくれます 冬の下北半島思い出をひとつづつ もやす暖炉はさみ

おじいちゃん – 神園さやか

白髪が増えたね おじいちゃん初めてくれた 短いメール永久保存にしてあるのいつになるかは わかんないけどたったひとりの孫だから花嫁姿を見てほしい長生きしてね おじ

初めてのひと – 神園さやか

ついてゆきたいの すべてを捨てても信じてみたいのよ 二人の約束を何も言えずに いたことを許してください お母さん幸せになります この恋ひとすじにああ…あのひとが

Remember-スタジアムへの道- – 神園さやか

「久し振りじゃけ 寄り道してこうや!」あの頃と同じように 缶ジュース飲みながら並んで歩く スタジアムへの道ほんのちょっと 照れながら君と手をつないでみた。.:*

ひこうき雲 – 神園さやか

明日も会える そんな顔してサヨナラしたの大好きだった ふたりの写真風に千切ったああ ふり向かない約束なの泣かないで 泣かないで空を見た…心の傷あとなんて 青空の

淡雪なみだ – 神園さやか

空のかけらが 舞い散るようにひとつふたつと 淡雪がふる逢えないあなた 想い続けて私 こころに 冬を抱く愛は愛は 遠い 遠い春空がさむいと泣いている 淡雪なみだ抱

悲しみのほとりで – 神園さやか

悲しみのほとりで あなたを待っている幾度も眠れぬ夜を過ごして愛されたいとただ願ったわがままにもうすぐあなたが答えくれるからさよなら せつない想いさよなら わかっ

道~ふるさとから遠く離れて~ – 神園さやか

幼い夢をカバンに詰めて優しい瞳 振り切るように「もう帰らない」 勝手な言葉投げつけてバスに乗り込むバカな娘に だけど微笑んでずっと手を振る 朝もやの道あなたの胸

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