石川ひとみ

  • アシタノ風 – 石川ひとみ

    どこまでも 果てなく 風吹くなら飛ばされぬように 手を広げ立ち向かう勇気を 握りしめてあふれる涙を 拭って行く 空が割れた後の 涙雨のようにいつの日も この胸を 刺し通すその度にくずれる しおれた花のよう今すぐに 今すぐに 愛が欲しい人は誰も皆 心に寒さを抱えたまま歩く 旅人 悲しみが 僕らに たて突いても目をそらさず 生きていく喜びも涙も 味方にしてあしたの風を つかみ取るから せつなくなった夜…

  • 風薫花~kazekaoruhana~ – 石川ひとみ

    風薫る季節の中芽生えた気持ちがゆらりゆらりまた会いたいまた話したい昨日より今日と募ってゆく 川沿い歩く2人人混み混じり触れる手と手繋ぐ勇気が欲しいです あなたに魅かれてゆくあぁこれは恋なの?夏の空に咲く花が照らすあなたが眩しすぎて 恋なんて遠い季節置き去りにしてたのにきらりきらり心が今生きているの大きく咲いた向日葵のよう 夏が終わる前に花びら散る前に伝えたい二文字がここにあるの あなたに魅かれてゆ…

  • 粉雪のぬくもり – 石川ひとみ

    夜明けに 降り積もる粉雪の 白いささやき好きとも言えず 離れたそう あなたが浮かぶ今でも 信じてる冬の日の あの約束を「君なら大丈夫さ」と言ってくれた放課後 戻りたくて 戻れない恋をしてた遠い空二度と会えなくなる日が来ることも知らず忘れたくて 忘れない照れたような 微笑みも消えることのない あなたのぬくもり 今さら 探してる 冬の日の 熱いまなざし口癖 真似しあっては 笑い転げてた日々 夜明けを追…

  • 道化師のソネット – 石川ひとみ

    笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために 僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで時の流れを下ってゆく舟人たちのようだね 君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみをせめて笑顔が救うのなら 僕は道化師になれるよ 笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のためにきっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている 僕らは別々の山を それぞれの高さ目指して息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね 君のその小さな…

  • 笑顔の花 – 石川ひとみ

    風に吹かれながら 雨にうたれながら歩いてきた道を 振り返ったりしてみる時には ただ 悔やみきれずに優しいあなたの 言葉さえも受け止めないで そんな日々 想い出しながら笑えるなんて いいじゃない!めぐり移りゆく この人生一緒に生きていくために笑顔の花 ください 小さな幸せは 見えない宝物失ってはじめて その重さに気付くのひとりきりじゃ 溺れそうな時「助けてほしい」と それは強さ 弱さじゃないんだ そ…

  • こんなにも愛してる – 石川ひとみ

    あなたに惹かれたのは説明つかないけど隠しきれない深い痛みをその目に見たせいよ 真実を抑え込むように組んだその手を静かに引き寄せて あなたを通り過ぎてく 季節や過去の痛みはもう忘れて 私がいるからこんなにも愛してる 長い月日のせいで諦めも身につけてだけど本当は違ったみたい目を背けてただけ 街のともしびに照らされた痩せた横顔黙って見つめてた あなたを悲しくさせる 季節や過去の痛みはもう忘れて 私がいる…

  • さよならの雨 – 石川ひとみ

    信号待ち見つけた あなたの後ろ姿また 傘もささずに 空を見上げてる 別れのわけも聞けず 離れたあの日からもう いつのまにか こんなにも経ってる 嫌いにはなれなくて 好きでいちゃ苦しくて進まないストーリー 甘いメモリー一時停止の恋 さよならの雨 あなただけを 濡らしてくすれ違ったふたりの行く先は 違う景色だわさよならよ もう 懐かしさを 振り切るように黄色の傘ひらき 足早にあなた追い越した どこに向…

  • やさしくなりたいだけ – 石川ひとみ

    光の中にある言葉の中にある触れないけど 見えないけど笑いかける 桜の坂道に雨に煙る街にそっと佇み ふと寄り添いまたね、と消えてゆく 私たちがきっとやさしさと呼ぶもの風を指を 伝いながら届く 今はただ、やさしくなりたいだけしずかな微笑みをたずさえ私のまま 歩こう なれるかな悲しい人のとなりよりそい座って笑ってるちいさな風 そんなふうに 幼い日の私きっと全部知ってたこの手のひらに満ちてたもの少しずつ零…

  • zankyouhanabi – 石川ひとみ

    夜空に咲く 紅き色の 花びらが舞っては 散ってくあなた照らした 横顔がずっと 僕の胸を 熱く染める あれからどれくらい 夏が過ぎていったの?もう 僕にはわからないいっしょに見た夢 いくつもの想い重なり合って 溶けてく はじめて手が触れた 瞬間を僕は忘れないだろういつまでも続くと 思ってた今となっては まぼろし 夜空に咲く 紅き色の 花びらが舞っては 散ってくあなた照らした 横顔がずっと 僕の胸を …

  • 何も言わないで – 石川ひとみ

    何も言わなくてもいいの! もうそれ以上今は私だけを見つめて ふたりだけの夜 前の彼女のこと 尋き出してみるわりと平気な素振りで つくり笑顔見せて しゃくにさわるのは わかってるけどあなたのことは 誰よりも知っておきたいから あなたのそばにいて 優しく見守っていたい 何も言わなくてもいいの! もうそれ以上今は私だけを見つめて ふたりだけの夜 ごめん! あやまらなきゃ 私が悪いひとりきりでもいいのなん…

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