眩暈SIREN

  • 23:59 – 眩暈SIREN

    目に見えない網にかかってるようだ聞こえていた季節の声も消えた微睡みの中 息を吸ってまだ来ない朝の色を揺らした今日が無限に続けば近くにいたくなくて 無駄だと知ったありもしない事望んで時に置いてかれてった想像で壊した昨日までの日々が嫌いになった 嘘みたいに笑っている胸が軋む音がするこの声をまだ誰も知らない 通り過ぎていく雑踏の真ん中溶けて混ざってくようで 目に見えない網にかかってるようだ聞こえていた季…

  • 斜影 – 眩暈SIREN

    影に汚された余白を撫でていた人混みの残滓に浮かんだ傘に降り注ぐ声の無い嗚咽を聞いていたんだ 頬に刻まれた跡 絶え間なく流されていた 喪失吐く 流す昨日は誰のよう冷たさの重荷を押し付け合った今日が 弾かれた透明な感情心変われないままずぶ濡れになってしまった失望こそが自分だ他愛の無い事にすら思いを砕いて誰の思いも知ろうとしなかったんだこの手は離していいよ 何度駄目になったとして痛みの忘れ方を探すのは卑…

  • アザヤカナ – 眩暈SIREN

    積み上げた理想から遠ざかる様に沈んでも浮き上がる迷いは 何かを得るために何かを失ったこといつか報われるはずだと信じて生きてきたけど流れ出した後悔と自責にまみれては輝いて見えた理由さえもいつかは失ってしまうのだろうか 消えない自己否定の毎日が選べない生き方を描いた取り留めの無い事で全て疑って鮮やかな今が褪せてしまうもう一度すら願えないよ 憂鬱は半生転げ落ちる日々の中 何処でなら悲しまずにいられるだろ…

  • 雨垂れに溶ける – 眩暈SIREN

    降り注ぐ透明な一つ落として拭いきれない痕 浸された頬辿った 気取られないよう溢す息を止めて暖かい時間だけを手繰り寄せても流れる 優しさが本音を歪めるなら柔らかな今でさえ傷つけてしまうこの手では 繋ぐ事も痛みに変わった悲しみにまた攫われていく 有形の感情を満たす透明な結末を 終わる事を分かっていてそれでも何かを掴もうと足掻く 最後の一瞬はまるで水泡のようそこで溶けて無くなった残照を 優しさが本音を歪…

  • 霧雨の降る場所 – 眩暈SIREN

    透明で埋め尽くした道濡れた靴で歩いていく太陽を遮った灰色の雲 人の体温が嫌いだった言葉にも血が流れているみたいだどうして 誰かを想像している水溜りの上に沢山の僕等溺れる程じゃないけど「生きていて良かった」なんて笑うな 憂さ晴らしの為だった重なりが染みを濃くしていくなあ誰の顔も覚えられないんだ離れていて出来るだけ遠く人はいつも傷だけを残していくから 見えてるものが違うだけで冷たさは氷菓、嚥下した喉を…

  • 結末は日暮れの矛盾 – 眩暈SIREN

    少し先を歩く影が日没に合わせて伸びる狭い部屋に自責と同居駄目さを反芻している 遠くにいるからこそ酷く思えるのも近くて嫌になってしまうのも全てとは言わないけれど自分の身勝手さだと分かっていた もっと良くなれるはずだったズレた見通しはもう噛み合わなくなって当てにならない道は違えてしまった 互いに気付かない振りをして不確かに留まるくらいなら今まさに憎み合うべきなんだ歩み寄った思いも独り善がりで 握り合っ…

  • 不可逆的な命の肖像 – 眩暈SIREN

    事象と証明が明け渡された未来に嘘は潜って壊されないように世界を隠蔽した流転する構想 次第に 躊躇わず堕ちていっては底でまた葛藤と向き合って血溜まりの中で最後に立っていられるならそれで… 見渡しても 誰も気付いて無い自由が造り物だって諦めきれず探している確率を支配できる賽を 突き付けられた景色はどんな色に染まっている?マトモではいられない?はなから歪に象っていた 暗号化された感動を解いても少しも満た…

  • 蒼彩 – 眩暈SIREN

    離した手に熱の残滓がまだ消えない手繰り寄せても宙を掻いた静かな空 背中を丸めて歩いてる今日が明日も明後日も肩に張り付いて 気安く日々を浪費して楽な方へ誰も責めはしないのに焦燥が埋め尽くす自分は今のままでもいいのだろうか答えを知る者などいない 離した手に熱の残滓がまだ消えない手繰り寄せても宙を掻いた静かな空 後悔を歌ってもその傷はより一層彩られて胸を塗り潰していく 抑えつけたまま忘れていった誰かを信…

  • 群青 – 眩暈SIREN

    薄明かりに差す影を崩さないように囲った何度も揺れて脆く消え去ってしまいそうだ 頬に吹く風も 空の黒も何処かでいつも苦しく感じていた日々は長いようで一瞬だとこの身に沈む記憶を重ねていく 誰かを約束で縛ろうなんて思えるほど 強く望めない臆病過ぎるせいだ優しさ振り払っては不幸に浸っている いつも通りがこんなにも難しい冷えた手をそっと隠した 誰かを約束で縛ろうなんて思えるほど 強く望めない臆病過ぎるせいだ…

  • image_____(TV SIZE LONG VER.) – 眩暈SIREN

    追い込んでいたつもりで いつも影だけを踏まされている開け放たれたドアに痕だけ残して 幻は消えてしまった 何を壊し何を守る 偽装された秩序も息を殺して次の駒が動き出す時を 待っているんだろう 喪失と脅迫めいた常識が網を結んで織り込んだ真相の糸は絡め取られてしまう目を逸らさないで 不安に耐えきれなくなった心象の果て 見透かさないでくれ心が剥がれて色付いた もう疑惑の花が開いて 世界を溶かして 失ってい…

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