真帆花ゆり

夜の雪 – 真帆花ゆり

噛んでください こゞえる指を
雪がまっ赤に 染まるほど
恋に堕ちても 結(むす)ばれぬ
罪な別れを 怨(うら)みます
燃えて 燃えて 燃え残る
炎かなしい 夜の雪

抱いてください 名残りの夜を
肌が吐息が 未練です
涙ひとすじ 真心に
うつす瞳が 灯(ともし)びが
消えて 消えて 消えて行く
運命(さだめ)かなしい 夜の雪

切ってください いのちの髪を
叫ぶ声さえ 雪に舞う
遠いあなたを 追いかけて
すがる想いが なお募(つの)る
夢が 夢が 夢が散る
女かなしい 夜の雪

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駅 – 真帆花ゆり

あなたの右の 手のひらにわたしの左を 硝子ごし重ね合わせて 顔を見つめて長いホームを 走りだす愛をたしかめ 明け方までも語りつくした はずなのに涙 溢(あふ)れ

おんなの酔恋歌 – 真帆花ゆり

あなたが灯した 残り火が今夜もわたしの 胸焦(こ)がすどんなに遠く 離れてもわたしはあなたの 恋おんな淋しいわ 淋しいわひとり飲む酒 手酌の酒になみだの雨が降る

幸せの曲り角 – 真帆花ゆり

哀しみは消しゴムで 消すことができますかやさしさを巻き戻し させてくれますかさみしい愛でも 涙に抱かれて過ごした 秋冬 笑い泣きしたわ幸せの曲り角確かめたはずな

よわいものですね女なんて – 真帆花ゆり

恋をして泣くなんて 愚かなことをけしてしないと おもってきてたのにあの人にめぐり逢い 心が変わりそうこの頑なさ 消えてしまいそう偽りのない人 そんな人におもえあ

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