真山一郎

  • 殺陣師一代 – 真山一郎

    寄らば斬るぞの 大見得も派手な浮名の 影法師花の舞台じゃ あの竹光も抜けば玉散る 氷の刃でよ殺陣師一代 殺陣師一代 身をきざむ 「なにぬかしてけつかるねんリアリジュームがなんじゃいわいにはわいの殺陣があるんやいまにきっと大向こうをうならしてみせたるわい」 チョンときの音に 幕が開きゃ意地がもたげる 楽屋うらどうせ捨身のチャンバラ稼業雁が飛んでく 赤城のお山でよ俺の忠治が 俺の忠治が 泣いている 「…

  • 刃傷松の廊下 – 真山一郎

    勅使下向(ちょくしげこう)の 春弥生いかに果(はた)さん 勤めなん身は饗応の 大役ぞ頼むは吉良と 思えども彼(か)の振舞の 心なき <セリフ(梶川)>「各々(おのおの)方 各々方お出合いそうらえ浅野殿 刃傷(にんじょう)にござるぞ」 積(つも)る遺恨を 堪忍の二字で耐えたる 長矩(ながのり)も武士には武士の 意気地(いきじ)あり刃(やいば)に及ぶ 刃傷の血涙(けつるい)悲し 松の廊下 <セリフ(浅…

  • 番場の忠太郎 – 真山一郎

    「水熊のおかみさんは お浜ってのか俺のおっかさんと同じ名前だおっかさん おっかさんならいいがなあ」 姿やくざな 番場の鳥も人の親見りゃ 涙ぐせ生きておいでか お達者か昔恋しい 母の顔「おかみさんは 憶えがあるんだ。その顔はまともじゃねえ、あっしは江州番場の宿の、おきなが屋のせがれ忠太郎でござんす。おっかさん えッ 違うッてえんですかい」 来てはいけない 水熊横丁愚痴じゃないけど なんで来た親と名乗…

  • 人情街道 – 真山一郎

    いつの時代も 人助け見れば目頭 熱いじゃないかいいナァ… その笑顔汗にきらりと 誠が光る俺を揺さぶる人情街道 男人生(みち) つらい憂き世の しがらみを切って明日(あした)へ 行こうじゃないかいいナァ… その気概(きがい)たった一人の あの娘を守り敵は幾万人情街道 男人生(みち) 苦労三昧(ざんまい) 皺(しわ)の数生きた証(あか)しの 誇りじゃないかいいナァ… その背中何も語らず 真心(こころ)…

  • 雪の桜田門 – 真山一郎

    葵の旗に 風荒れて春三月に 降る雪や世の仇雲を 払わんと白刄おどる 桜田門 [詩吟]決然国を去って 天涯に向かう生別又死別を 兼ぬるの時弟妹は知らず 阿兄の志慇懃に袖を索いて 帰期を問う(佐野竹之助) 勤皇攘夷 火と燃ゆる男の意気は ただ一路ひとたび起てば かえりみぬこの身を許せ 妻よ子よ 大老井伊を いまここに討たんと迫る 十八士降りつむ雪に 紅の熱血しぶく 桜田門 人気の新着歌詞 落城の舞 &…

  • あゝ五稜郭 – 真山一郎

    菊の御旗(みはた)に 追われて落ちて葵(あおい)の花は どこで咲くあゝ 函館の 五稜郭(ごりょうかく)望みを託す つわものに津軽の海は 波高し 武士の面目 その名にかけて榎本武揚(たけあき) 指揮をとるあゝ 壮烈の 五稜郭戦い日々に 利はなきも屍(かばね)の上の 士気高し 国を憂いし 二つの道のいずれが是非か 後に待つあゝ 白旗の 五稜郭臥牛(がぎゅう)の山に 眼(め)をやれば明治の空の 朝ぼらけ…

  • 船場の男 – 真山一郎

    七つ転んで 八つで起きるそれが浪花の 土性ッ骨暖簾ひとつに 命をかけた親の血潮がわいのからだに 脈を打つ 「みんな老舗が恐いのやろ、せやから、どさくさにまぎれ込んで、寄ってたかって、わいの息の根を止めたいのやろが、そうはいかへんで。わいも死んだ親爺の子や。お前らとは根性が違うわい。」 誰が言うたか 商いの道あかず苦労を しょって行く船場そだちは 男の男泣くな騒ぐな時の流れの 浮き沈み 「金儲けだけ…

  • 商人一代 – 真山一郎

    見せちゃならない 男のなみだぐっとこらえて のみこんだ名代 浪花の のれんのかげで意地と 意地とが 勝負するわてはなァ わては大阪の 商人(あきんど)や 千両 万両じゃ 買えないものを仕込み辛抱の 幾十年売手 買手が 火花を散らす中で 育てた ド根性わてはなァ わては大阪の 商人や 義理と 人情の 二筋道は金という字で 踏みわける男 花道 そろばん片手行くは 世界の 晴れ舞台わてはなァ わては大阪…

  • 浪花義侠伝 – 真山一郎

    十九、二十才(はたち)で 河内を飛んで意地がものいう 義侠の世界淀の流れに 男を賭けた買って下さい あゝ五尺の魂 「俺は生まれつきのどあ呆かも知れんそやけど弱いものいじめはせえへんで」 渡る世間は 人情と義理の二人三脚 ジャンジャン横丁古い古いと 笑われながら俺は行くのさ あゝ男の道を 「死んだ親父は“人さまのために”“ひとさまのために”言うとった 俺はこの文句がふるえるほど好きや 俺はやるでエ」…

  • 日本の母 – 真山一郎

    「博正!博正ッ」 愛し子の いのち奪われ 悲しみの淵瀬に深く 沈むとも人を憎まず 神を信じて 頬笑み浮かべああ日本の 母はここにも生きてあり 山見りゃ悲し海を見りゃ海の思い出また悲し死んだわが子が生きていりゃいまはいくつと指を折る母の白髪を髪の毛を濡らす黒潮砕ける波が岩の狭間に虹を撤く 「でもよかったと思います。あの時晃を憎んでいたらこんな幸せはなかったかも知れませんねえ」 幸福(しあわせ)の 木…

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