真依子

  • 雪あかり雪わたり – 真依子

    雪あかり雪わたり沈まないように心のせ雪歩き雪を行くあなたに背を向け進んでく あかりを消しても明るい部屋浮かびあがる青い窓月の光が冴えわたる光と影の雪あかり静まりかえるせつない夜に映し出される別れの影絵 雪あかり雪わたりもう戻らないと決めたのに「風邪ひくよ」「風邪ひくよ」記憶に残る声がする 涙の温度はかわらぬままに雪はだんだん氷に変わる凍える悲しみ乗り越えて輝き始める雪あかり境目のない新しい世界そこ…

  • 花笑み – 真依子

    ちょうど去年の今頃でしょうか雪のちらつく頃でしたいつも笑って咲いている小さな花とのかけがえのない思い出花の周り小春日和微笑みにほころんで雪もふわり綿になってひだまりに花咲く 咲いた 咲いた 花笑みがありがとう ありがと 笑ってくれて咲いて 咲いて これからもあたたかい あたたかい その笑顔で ちょうど今年の春頃でしょうか花びらちらつく頃でしたいつも笑って咲いていた小さな花は風に舞いそして消えた巡り…

  • 雨夜の月 – 真依子

    長い長い雨の夜涙ごしに見る雨は雨の隙間を涙が埋めて雲からつながる雨の糸 雨の糸をひっぱって雲をどこかに連れてけば夜空にいつものお月さまぽっかり浮かんでいるでしょう 雨夜の月は雲の上 届かぬ光は雲の上見えないけれど照らしてる雨があがったその時は雲の切れ間に光さす 雨がちくちく降っている悲しい夜を雨が縫う胸の痛みに眠れぬままに雨の糸にからまっている 雨夜の月は雲の上 届かぬ光は雲の上見えないけれど照ら…

  • 天泣(てんきゅう) – 真依子

    どこへいってしまったの? どこにいるの?どうしても逢いたいのに でも逢えなくて 私のそばに咲いてる花はきっとあなたでいて欲しいと願う晴れた日には光を浴びて今よりももっと強く生きて欲しい どこへいってしまったの? どこにいるの?どうしても声が聴きたい でも聴けなくて 全てが目にうつるだけの日々時が通り過ぎるだけの日々にただ ただあなたを確かめるように思い出す 私のそばに流れる風はきっとあなたでいて欲…

  • 梅の花 – 真依子

    暦の上では春なのにきりり凍てつく夜明け前浅紫色の空を梅の枝が引き締める 春の墨を含んだ枝先ぽとり蕾がにじみ出る浅き夢見し心の中にまだ見ぬ春を思い描く 花から枝へ 枝から木へ夢から今へ 今から今日を慎ましやかに凛と生きたい 春告げ鳥の笛が響き胸いっぱいに息を吸う朝焼けに煙る雲谷の中梅の色春に春の気配 花から枝へ 枝から木へ夢から今へ 今から今日を慎ましやかに凛と生きたい 花から枝へ 枝から木へ夢から…

  • 無花果(いちじく) – 真依子

    二人の夢でふくらんだ無花果の実月に隠れてもぎ取ったの落ちてしまう前に忘れないよ 忘れないから一緒に願った夜空の向こう ごめんね 今はつらいけど私の立ってるこの場所から見えなかった星が見えたんだよ無花果のあったその向こうに 二つ小さくふくらんだ無花果の実いつかはじけて向かい合う出会った頃のように忘れないよ 忘れないから一緒に歩いたここまでの道 ごめんね 今はつらいけどほろ苦く甘い思い出を長い夜が足り…

  • ふたりしずか – 真依子

    ふたりしずかに咲かせておくれささやかな野の山にふたりしずかに咲かせておくれもういいでしょう?これ以上離れるのは いやもう二度と離れるのは いや ふたりしずかに咲かせておくれ見つけても見ないふりふたりしずかに咲かせておくれつみ取らないでもう二度と離れるのは いや ふたりしずかに咲いてることはそんなに罪なことでしょうか?ふたりしずかに咲くことさえも許されないことでしょうか? ふたりしずかに咲かせておく…

  • おちょこのうつわ – 真依子

    泣き虫でごめんねおちょこのうつわだから おっとっとっとっまたすぐに涙があふれてくる こぼれる前にくちづけを… わがままでごめんねおちょこのうつわだから おっとっとっとっまたすぐにおこってすねてたぬき寝入り おやすみの前にくちづけをくちづけを… 人気の新着歌詞 星のまたたく夜は – 真依子 星のまたたく夜は あまりに大きな宙だから隣の家にともる灯に ほっとしています宙が息を吹きかけて 稲…

  • 花火の行方 – 真依子

    夏の終わり すいかを割ったらまっ赤な花火 広がっていた甘くて冷たい夜空を食べたら花火の種 散らばってお皿の上で光ってる どんっ!ぱっ!一瞬一瞬に全てをかけて夜空に散りゆく花火の行方追いかける目に吸い込まれてゆくきらきらいつかまっすぐに天高くそれぞれの胸の夢の行方花火咲かそうよ 花咲かそう 夏の終わり かき氷の上にいちごの花火 あふれている甘くて冷たい夜空こぼれ落ちる花火は陽ざしと心に一口ごとに溶け…

  • ぽろぽろほたる – 真依子

    ほら そばへ来て見てごらんあかりを消してとても小さな光だからそっとひらいた手のひらにからだいっぱいに息づく光 たとえ片手で持つことができたとしてもこの両手をいっぱいにして落とさないように 壊さないように持たなくてはならないものが多いということをうつす光は ほ ほ ほたる ほら 夜空にもう一つほたる星ゆらり小さな光をささげます光の線が波うって私の瞳をゆらしてるだけ たとえ長く一緒にいられなくても大切…

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