甲斐バンド
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眩暈のSummer Breeze – 甲斐バンド
どしゃ降る雨に 濡れて萌えたつ草原の波抱き合いながら 駆け抜けた風のはやさで乾きはじめた髪の切ない香りを吸いこみ迷った道を戻ってきた 七月の空 そこには甘い夏の匂い 陽の光が若い恋人がするように激しくもつれながら熱い吐息 胸かきむしる 痛いぜ 眩暈のSummer Breeze 赤く染まった海岸線が 沈んでく前にクーペのボンネットに映る月が 砕けないように瞼ににじんだその光が 消えないうちに悲しみの…
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Jasmin again – 甲斐バンド
横浜辺りの 途切れたウワサで騙されついで 海までこえてきた じれったくなるさ わかってもいる ウルセェ街なのに 懐かしかった百万回も嗅いだ お前のせいさ 逃げ出したオンナ 狂ったオトコ woo….ジャスミン見慣れたツラした 人波泳ぐ異邦人茶色の空気を 吸い込んだ 逢いてェなお前に ものスゴク逢いてぇな愛なんて言えない クズみたいな衝動シアワセじゃなきゃ もう死んでてくれ….…
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白いブランケット – 甲斐バンド
ああ 真白なブランケット凍りついてふるえる胸を熱いキスでとかしてああ 真白なブランケット君のドアを開いて迎えてくれるのなら風の中を行こう もう冬も終わる 顔をあげて涙ぬぐいすてよう その硬いカラを胸を裂く傷は 癒えはしないが身にまとったケープを はぎとり街に出よう 今までみた一番悲しい夕暮れ明かりひとつ灯らない部屋の中で「とても寒い」と君はいった ああ 真白なブランケット凍りついてふるえる胸を熱い…
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トレーラー・ハウスで (Remix 2001) – 甲斐バンド
誰かそこにいるのかい? むなしく恋した過去(きのう)をぬぐいさろうと 黄昏にもがいている誰か? 何度 愛などしないと 誓いながらみんな眠れず孤独な夜を こりずにくり返すのか 誰にも見ることなどできない 二人だけのだけの夢を見るんだ守ることのできない 約束などしない二人だけのだけの愛をみつめるんだこのトレーラー・ハウスで カベ紙を引きはがし カーペットも捨て君の匂いひとつ残さないようにした車に乗り込…
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STARS – 甲斐バンド
夜の闇が襲いかかり 目覚めるそばに君がいる二人のベッドは真暗闇 手をのばすそこに君がいる 幾千万の死んだ星の下 迷いながらみんな走っている炎にたどりつく夢見て海を行く欲しいのは君 君だけさ 陽ざしを浴びた君の髪を梳こう 激しい雨が降ってもかまわないその悲しみをきっと取り除こう 罪や恐れや涙を受けとめよう 幾千万の死んだ星の下 迷いながら誰も走っている炎にたどりつく夢見て海を行く欲しいのは君 君だけ…
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アナログ・レザー – 甲斐バンド
黒くツヤツヤした肌触り 最高のヤツさしなやかでピカピカの手触り 上物なのさオイルをさし匂いを嗅ぎなよ キャビアの匂いクールにキメたスタイル それが俺達なのさ また一緒に楽しもうぜ 昔のように戻ってこいよみんな どこかへ行っちまった燃え上がろうぜ 嵐のあの時みたいにさ今夜パーティーだ アナログ・レザー 輝く月に夜どおしあの頃 プレイをしたでも冷たい朝陽に パーティー終わっちまった また一緒にさわごう…
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タイトロープ – 甲斐バンド
タイトロープ それは薄い氷を滑る快楽さ足元のヒビにさえ身悶えして感じてる君 みちならぬ愛さ まるでサーカス戯れに 綱渡りしてる二人左手に炎 右手に冷たさ熱い危険なナイフの上 歩いてる タイトロープ それは薄い氷を滑る快楽さ足元のヒビにさえ身悶えしてイッてる君 秘密のスポットライト 死ぬほどいいかい禁断の果実 むさぼり味わってうぬぼれと憎しみ 蜜に溺れて燃えおちていくワイヤーの上 歩いてる 踊り方、…
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VIOLET SKY – 甲斐バンド
萎えた都会(まち)の高いビルの下誰も視線(めせん)すら合わせない生きていくには ああ早すぎて死んでいくには若すぎるのか 苦しみへと続くドアを それでもこじ開けて 低い空に雲がゆっくりと沈んでくる 月曜日の午後(いま)疲れ果てた 鉛色の現実体に落ちてくる もがきながら 生きる勇気 失くす前に カッと目を 見開いて バイオレットの空の下カラスが螺旋状に降りるバイオレットの空の下悲しみなんてない そう言…
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BLUE LETTER – 甲斐バンド
とある小さな海岸沿いの町俺はお前と出会ったほこりっぽいトラックのクラクションあせたドライブインの片隅におまえはいた恋におち とりこになっただけど心はなれ いつか別れてきたひとときは戯れか 返すすべも知らないさざ波のような傷だけが残った Blue Letter 涙のつぶで綴ったようなBlue Letter きれぎれの文字が俺を痛めつける 車を飛ばし港に行ったもんさ桟橋にもたれ二人海を眺めてたその年お…
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ひかりのまち – 甲斐バンド
浴びるほど酒を飲んでいた 浴びるほどの陽の下浴びるほどのおしゃべりと 友達の輪の中でも気がついたら 浴びるほどの愛をくれたまばゆい瞳(め)のあいつが 突然いなくなっていた スプリンクラーの霧の雨舞い降りてくる 目にしみいる緑の芝スプリンクラーの虹の雨舞い降りてくる お前の光さえぎったのは 俺だったのか タイヤのきしむ音だけが 夕暮れを引き裂き風にころがるサンダルも そのままにしてわずかな荷物だけを…