田尾安志

  • 主人公 – 田尾安志

    時には思い出ゆきの旅行案内書(ガイドブック)にまかせ「あの頃」という名の駅で下りて「昔通り」を歩くいつもの喫茶店(テラス)にはまだ時の名借りが少し地下鉄(メトロ)の駅の前には「62番」のバス鈴懸(プラタナス)並木の古い広場と学生だらけの街そういえば あなたの服の模様さえ覚えてるあなたの眩しい笑顔と友達の笑い声に抱かれて 私はいつでも必ずきらめいていた 「或いは」「もしも」だなんてあなたは嫌ったけど…

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