海蔵亮太

  • 明日への手紙 – 海蔵亮太

    元気でいますか大事な人はできましたかいつか夢は叶いますかこの道の先で 覚えていますか揺れる麦の穂 あの夕映え地平線 続く空を探し続けていた 明日を描こうともがきながら今夢の中へ形ないものの輝きをそっとそっと抱きしめて進むの 笑っていますかあの日のように無邪気な目で寒い夜も雨の朝もきっとあったでしょう ふるさとの街は帰る場所ならここにあるといつだって変わらずに あなたを待っている 明日を描くことを止…

  • 愛燦燦 – 海蔵亮太

    雨 潸々(さんさん)と この身に落ちてわずかばかりの運の悪さを恨んだりして人は哀しい 哀しいものですね それでも過去達は 優しく睫毛に憩う人生って 不思議なものですね 風 散々(さんざん)と この身に荒れて思いどおりにならない夢を失くしたりして人はかよわい かよわいものですね それでも未来達は 人待ち顔して微笑む人生って 嬉しいものですね 愛 燦々(さんさん)と この身に降って心秘そかな嬉し涙を …

  • たとえばぼくが死んだら – 海蔵亮太

    たとえばぼくが死んだらそっと忘れて欲しい淋しい時はぼくの好きな菜の花畑で泣いてくれ たとえば眠れぬ夜は暗い海辺の窓からぼくの名前を風にのせてそっと呼んでくれ たとえば雨にうたれて杏子の花が散っている故郷をすてたぼくが上着の衿を立てて歩いてる たとえばマッチをすっては悲しみをもやすこの ぼくの涙もろい想いは 何だろう たとえばぼくが死んだらそっと忘れてほしい淋しい時はぼくの好きな菜の花畑で泣いてくれ…

  • 汚れた手 (Piano Ver.) – 海蔵亮太

    今ここじゃない 世界のどこか心を閉じ 俯く人あの時の 自分 同じ嘘ついて逃げた この手 錆びた身体 溢れる想いもどかしさに 心揺れた だけど 生きてるこの空の下 強く願う 汚れた手を握りしめて苦しみや悲しみが残ってもめげないで どんな君も大丈夫だよ 大丈夫。 気づいてたんだ 何が欲しいか心はまだ くすぶってる諦めた理由ばかり探してる ずるい この手 だけど 生きてく思いは今も 進もうとする 汚れた…

  • 不安の中に手を突っ込んで – 海蔵亮太

    不安は何も書かれずにただ上に穴だけ開いた箱中身が何か分からなくて誰も自分の手を入れられない “噛みつかれたらどうしよう?” 不安のない未来を誰も望むけど乗り越えられたその分だけ不安は僕らを強く賢くするまるで神様の通信教育 そう不安のない未来なんてない不安の中にこそ未来があるから 不安の中に手を突っ込んで僕は未来を掴み出すのさ例え噛みついてきたとしてもその手を離さず掴み出して噛みついたりしないカワイ…

  • 僕が一番欲しかったもの – 海蔵亮太

    さっきとても素敵なものを拾って僕は喜んでいたふと気が付いて横に目をやると誰かがいるのに気付いたその人はさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に必要としている人だと言う事が分かった 惜しいような気もしたけど僕はそれをあげる事にした きっとまたこの先探していればもっと素敵なものが見つかるだろうその人は何度もありがとうと嬉しそうに僕に笑ってくれた その後にもまた僕はとても素敵なものを拾ったふと気が付いて…

  • さよなら人類 – 海蔵亮太

    二酸化炭素をはきだして あの子が呼吸をしているよどん天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力をためしてる路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角だよ 今日 人類がはじめて 木星についたよピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ アラビヤの笛の音響く 街のはずれの夢のあと翼をなくしたペガサスが 夜空にはしごをかけている武器をかついだ兵隊さん 南にいこうとしてるけどサ-…

  • 怪物 – 海蔵亮太

    素晴らしき世界に今日も乾杯街に飛び交う笑い声も見て見ぬフリしてるだけの作りもんさ気が触れそうだクラクラするほどの良い匂いがツンと刺した鼻の奥目を覚ます本能のまま今日は誰の番だ? この世界で何が出来るのか僕には何が出来るのかただその真っ黒な目から涙溢れ落ちないように 願う未来に何度でもずっと喰らいつくこの間違いだらけの世界の中君には笑ってほしいからもう誰も傷付けない強く強くなりたいんだよ僕が僕でいら…

  • 四つ葉のクローバー – 海蔵亮太

    あげるよと言って 差し出した君の指先風に震える 四つ葉のクローバー見つけた人は 幸せになれるんだとずっと君が探してくれていたもの 見つかりっこないと諦めれば幸せなんて見つからないよと笑う君 この目で見ることが出来ないからといってそこにはないと決めつけてしまうことは夢とか希望とか絆とか愛がこの世界にはないと決めつけることと同じなんだ 形あるものは 必ず移ろってくいつかは枯れてしまう 四つ葉のクローバ…

  • ヘアゴムとアイライン – 海蔵亮太

    君が悪いわけじゃない なんてかえって傷つくのに あぁ好きな人ができたとかシャワーを浴びても声が消えない 私が見てた笑顔は そっかあの子に惚れてた顔妙に 冷静な自分が嫌だな鏡の前 いつも想ったのに 散らばった メイク道具も心も片付けて終わりにしようかな溢れるほどの思い出はヘアゴムで束ねてさ私と生きられないこといつかあなたが悔みますようになんてね 顔を洗っても太く引いたアイラインが 落ちない ワガママ…

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