あなたと初めて逢った町
小さな町です 春日原
大宰府まいりの帰り道
あなたの肩にも梅の花
暮れる夕陽にふり向けば
やさしい風が過ぎてゆく
春日原へ 春日原へと
夢はいつでも 帰ってゆく
あなたにさよなら旅立つ朝
枯葉が見送る 春日原
紅くほほ染めかけて来た
あなたは今頃二十と二つ
帰りたいなとつぶやけば
それだけあなたが遠くなる
春日原へ 春日原へと
夢はいつでも 帰ってゆく
あなたが嫁ぐ日帰る町
春が過ぎゆく 春日原
あなたは一番綺麗な人になって
この町あとにする
鐘の響きが時を告げ
夢のかけらが風に舞う
春日原へ 春日原へと
夢はいつでも 帰ってゆく
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舞い上がる 鳥たちは影を残して まっすぐ空へとかけてゆくベンチの隅で ぼくはぼくの影見つめて ひとり 動かないあふれそうな 悲しみがあるけど今日は心を 濡らした
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みじめなんてもんじゃなかったぜキャバレー廻りの あの頃は暗い楽屋の片隅で 手のひら広げて見つめてたああ暮れてゆく ああ暮れてゆく博多キャバレー ナイト イン ブ
私の唄は雨のよう傘さす人は濡らせないそれでも あなたの傘の上濡れておくれと ふりしきる人を愛したり 憎んだり呪った事さえある私おじけづいた やさしさがしみじみ悲
潮の香りのする 港の酒場ワニ皮ベルトに雪駄をつっかけてフラリ顔出した中野船長あんたと初めて逢った気がせず盃交わせば もう飲み仲間中野船長 ホラ もう一盃海の話を
今さら振り向くな 泣き出したあいつなんか一人芝居で 涙を流し「ごめんなさいね」は口癖なのさ今さら思い出すな うつ向いたあいつなんか口紅厚く ぬりさえすれば 抱い
乾いた風が吹く 夜更けのホームくわえ煙草で 時計を氣にするいつの頃からなんだ 心せかされ時計ばかりを気にするくせはこんな俺じゃなかったんだ昔の俺はこんなはずじゃ
さよならって 背中を向けて歩き出したアンタがくやしいくらい きれいに見えた煙草くわえて すましているがこんなに見事にフラレたら 泪を流すひまもない貴女は幸福にな
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ひとりぼっちで 夜汽車にゆられ北の町から逃げてきたすり切れジーンのシンデレラ海鳴りばかりの故郷だった愛想つかして逃げてきた赤いヒールのシンデレラ夜更けのショーウ
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振りむけば天神 ころんで中洲春よ来い 早く来い せめてお前にこらえちゃっときやい こげな俺やけん艶な言葉で 別れも言えん駆け出せば天神 下むいて中洲夜が明けたら
生まれる前は 何処にいたのか死んでそれから 何処へゆくのかほらみろ 何にも 判らぬクセに天から貰うた 命のクセに返すのを惜んで 泣いて居るのか一重まぶたの 信長