河合その子

  • 青いスタスィオン – 河合その子

    夏の前の淡い陽射しが駅のホームにこぼれてるあなたは今 都会へ向かう地図を持たない旅人ね 少年の頃に見た小さな夢が忘れられないつぶやいた一言にあなたが少しうらやましく見えた 思い出だけをそっと着替えてあなたの夢を探して思い出だけをそっと着替えて愛はそのまま 細く光る銀のレールに空の青さが映ってる流れる雲 あなたの後をずっとついて行きたかった 抱きしめてくれたけど私はふいにその腕から逃げた 思い出だけ…

  • 落葉のクレッシェンド – 河合その子

    落葉のクレッシェンド切ない瞳の中に ヒラヒラ落葉のクレッシェンド涙を隠してた 夕陽が傾く西の空舗道に集めた影絵あなたの 大きな ジャケットを肩からかけてる私苦しいほど 好きになって初めて恋を知ったのだけど 何も言えなかったごめんね 素直じゃなくて 落葉の1人言俯くハートの中に ヒラヒラ落葉の1人言SAYONARA つぶやいた キャンドルみたいな 街灯りため息つけば消えそうあなたにもらった イヤリン…

  • 涙の茉莉花LOVE – 河合その子

    このまま 瞳を閉じてあなたと Fall In Love Again黄昏暮れる Ah Ah 異国の丘の上で揺れている 遠くの街灯り震える私 抱きしめて サヨナラの言葉だけ 耳に残ったあの日そっと涙 見せずに 車のドアを閉めた Please Please Go Away くちびるかんでLast Summer Day 駆けだしたのよ ねぇ 一度だけ 届いたエアメールなぜ 滲んでた 右上がりの 青い文字 …

  • JESSY – 河合その子

    街灯の影 揺れる映画館(テアトル)に予告のポスター 悲しいエピローグスーツケースに 半袖をつめてわたしの知らない 季節をむかえるの? いつも 優しいサヨナラ今日は 横顔に遠く ah… ジェシー 愛されたくてあなただけを 見つめたんじゃないジェシー も一度抱いて髪に触れる 頬が離れたら瞳を閉じているわ 足音消えてゆくまで 舗道はいつか 青に染められて窓辺には 朝の音が響きわたる 二人 通り過ぎた街今…

  • 再会のラビリンス – 河合その子

    空の星屑みたいに都会を囲むネオン夜のエアポートはいつも夢の出口 風の噂に急かされあなたが暮らす街へ何も荷物を持たないで最終便 間に合わせた 一人 言葉もわからない私は迷いながらどこへ行けばどこへ行けばいい? 再会のラビリンスあなたの愛へ続くあの頃の幻を私に追いかけさせて再会のラビリンスあなたの愛へ続く唇をかみしめて知らないセピアの街を今 さまよう… 時が止まったみたいに小さな古いHOTELとても静…

  • 午後のパドドゥ – 河合その子

    街はパドドゥ 甘いパドドゥ軽やかなリードで 踊れば セシボン 足元で おしゃべりな枯葉が戯れるどこまでも 行けそうよストールを なびかせて セゾン 一人占めね胸が さわぐのセーヌ 恋人達長い キスしてる爪先が跳ねたがるの アン ドゥ トロワ 街はパドドゥ いつも パドドゥ気まぐれな ステップパドドゥ 甘いパドドゥ軽やかな リードで 踊れば セシボン ピンクのリボンかけて届いたような午後すれちがう人…

  • 哀愁のカルナバル – 河合その子

    南風のショールに抱かれながら一人きりレンガの街愛にはぐれて そう 私は名前もない孤独なバレリーナみたいもう あの日の陽射しに似た踊りも忘れてしまった 広場の石畳拍手の渦あのときめき遠い記憶 カルナバルに紛れて人の波に流されて熱いリズム浮かれるように許さないで私を砂の嵐さらわれて傷ついても知らぬふりしてAdieu l’amour 今 うしろを振り返ればぬくもり 恋しくなるだけ真赤に燃える…

  • 悲しい夜を止めて – 河合その子

    起こさないように右の腕をずらし長い髪残して癖のあるドアを音を立てず開けてこの部屋を出ていく僕なのさ 眠る街 星灯り白い吐息のシェイドライト グッバイ・ララバイ車を飛ばしながらグッバイ・ララバイ遠くの君のためにAH おやすみもっと素敵な誰かに抱かれる夢見てグッバイ・ララバイ真赤なテールライトグッバイ・ララバイ何かを追いかけてた 目が覚めた時に君は気づくはずさいつもより 自由なセミダブル もう君は あ…

  • 渚のタイトロープ – 河合その子

    10月の海岸が黄昏て浜辺に金のラメ こぼれてるもっと遠くまで 眺めてみたくて防波堤の上 歩いたの ハラハラさせたげるドキドキさせたげる落ちたら受け止めて綱渡り 猫みたいな君にはお手上げとあなたはあきれ顔 ちょっぴり 驚かしてみようかないたずらによろめいたフリをしたあっと走り寄るあなたの瞳に小さく ひとつウィンク ハラハラさせたげるドキドキさせたげるそんなに恐い顔しないでよ いつも真剣だからおかしい…

  • 緑のポインセチア – 河合その子

    街角鮮やかに染めあなたの仲間並び始めて 流れるキャロルの中を見ないふりして通り過ぎるわ 去年のイブの夜 私だけのサンタクロース扉を開けたとき 幸せを運ぶように抱えてた あの日赤く燃えたあなたのように頬を染めてたクリスマス 恋の終りキャンドル吹き消すように悲しいメモリー ポインセチア ごめんね八つ当たりして部屋の隅っこ お水もあげます 涙が枯れたとき あなたに気付いたの赤い葉は散っても その後にふく…

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