永井裕子
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かずら橋恋唄 – 永井裕子
恋の道行き 邪魔するように剣(つるぎ)おろしが 吹き渡る一緒に生きると 決めました決めてすべてを 捨てて来たゆらゆら祖谷(いや)の かずら橋一人じゃ渡れぬ さだめ橋これでいいかと 訊(き)くひとの肩に紅葉の 紅が散る どこで啼(な)くのか 山鳥たちの声が渓間(たにま)に 谺(こだま)するいにしえ平家の 落人(おちうど)の恋も切なや 山ン中ゆらゆら祖谷の かずら橋逢いたさ一途の なみだ橋夜叉(やしゃ…
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好いとっと – 永井裕子
小さかことで喧嘩ばして箸もつけんで残しとる冷めた煮(に)物(もん)ばひとくちだけでも食べんね あんたは言葉にすっとが苦手やけんうまかって聞いても返事もせんで黙ったまんまの仲直りやね ねぇ 好いとっと 好いとっとあんたのよかとこ悪かとこねぇ 好いとっと 好いとっとぜんぶぜんぶば好いとっと 反対された二人やけん戻らんって言うて泣かしたね心配せんでとたまには電話もかけんばね あんたは強気で弱気で頑固やけ…
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おんなの花道 – 永井裕子
背のび爪(つま)立ち あしたは見えぬ歩き続けりゃ 駒もでる希(のぞ)み捨てずに 耐えながら夢に向かって 生きたならいつか出番が きっと来るきっと来る…おんな花道 風が吹く 運は天から 歩いちゃ来ないドンとぶつかり 掴むもの恋はおあずけ 夜の酒憂さをとことん 晴らしたら時は必ず やって来るやって来る…おんな花道 日が昇る 冬の嵐で 積もった雪も春になったら 溶ける道地図に明日(あした)は なくっても…
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役者 – 永井裕子
愛の幕切れは 涙の数だけあんたの背中に 子守歌芝居がかった ひとりよがりのふられ役なら 慣っこだから ああ 女も淋しい 男も淋しい抱かれて 抱いて 別れを重ねたら幸福(しあわせ)を想い出と いつも引き換えに泣くしか出来ない わたし役者だね 生きるだけならば カスミを食べて明日もどうにか なるけれど綺麗な時代は きっと短く失すものだけ 多くなるから ああ 女も淋しい 男も淋しい心の傷を お酒で洗って…
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雨夜譚~渋沢栄一伝~ (2024バージョン) – 永井裕子
人の世は 志し杉の如く 葵は義を以って 花と咲く 雨の終わりの ひと雫落ちて澱むか 利根の川風は武州の 如月に産ぶ声あげる 赤子ありやがて白眉と 知る由もなし 時の流れか 世のさだめ葵散っても 名を残す天の使命と 心して枯れ木に花を 咲かせたい恩に背いちゃ 男が立たぬ 「男はいかに 丸くとも 角を持たねばならぬもの金はボロに包んでも 金でもあるが石は錦に包んでも 石のまま… 夢なき者は 理想なし更…
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無縁坂 – 永井裕子
母がまだ若い頃 僕の手をひいてこの坂を登るたび いつもため息をついたため息つけば それで済むうしろだけは見ちゃだめと笑ってた白い手は とてもやわらかだった運がいいとか 悪いとか人はときどき 口にするけどそういうことって 確かにあるとあなたを見てて そう思う忍(しの)ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂(むえんざか) かみしめるようなささやかな 僕の母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった知らぬまに白…
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ほろ苦酒 – 永井裕子
女の胸の 淋しさをお酒でなだめる 裏通りあなたの腕を 振りほどき別れて来ました 私からお酒の苦さが チリチリ沁みる わがまま言って 困らせたあんなに良い人 いないのにこの手の中の やすらぎを離してしまった ばかでした涙のしずくが ホロホロ沁みる あれからひとり また冬が何にもなかった いい事はグラスについた 口紅をふき取る指先 震えますお酒の苦さが チリチリ沁みる 人気の新着歌詞 はぐれ雲 …
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櫻紅 – 永井裕子
艶は七分で 遅咲きですがおんなでよかった あなたに逢えた春の宵ですきっと今宵は 月の下くちづけうける 唇にそっとかさねる おんなの櫻紅 なぜか鏡に じれてるわたし鏡が知ってる せつない恋は罪はなけれどひろい世間を せまくしてあなたに付いて 来たのですきょうは特別 おんなの櫻紅 まさか稲妻 春雷(しゅんらい)ですね帯締しめてる 手もとをせかすこれも倖せそうよいいこと あるのでしょうはだえも爪も いの…
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酒場にて – 永井裕子
好きでお酒を 飲んじゃいないわ家にひとり帰る時が こわい私よあのドアを開けてみたってあなたはいない暗い闇が私を 待ってるだけよまた長い夜をどうしてすごしましょう愛の香りも 消えたあの部屋 どうぞお店が 終る時までここにおいてひとりだけで飲んでいるから死ぬことも出来ず今でもあなたを想い今日もひとり酒場で泣いてる私また長い夜をどうしてすごしましょう愛の香りも 消えたあの部屋 死ぬことも出来ず今でもあな…
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男の道しるべ – 永井裕子
たかが夢だと 他人が嗤う夢は持つもの 掴むもの生きるこの道 転んでもただでは起きぬ 意地もある夢は 夢は 夢は男の道しるべ花を咲かせて あゝ飾りたい 朝は西から 陽は昇らない時を待つ身に 春が来る義理と情けで 人は立つ背いちゃ駄目と 両親(おや)は言う夢は 夢は 夢は男の道しるべにぎり拳が あゝ熱くなる 苦労つづきの いばらの道は誰も好んで 歩かない負けて逃げるな 諦(あきら)めるなと自分にいつも…