水槽のクジラ

綻ぶ夏を解いて – 水槽のクジラ

遠い夏の坂道 どこにもなくなって
ノスタルジアだけが 僕を許すこと
本当の言葉を 隠しあう僕ら
何にも変わらぬよう 口をつぐんでいるよ

花が 青で 染まっていくよ
屋上に登る 空の海の彼方で 契り合っていた
「砂になっていくまでその眼を透かして?」

いつの間にか僕らは 大人になっていた
こんなに間違って 子供みたいだけど
上手な泣き方も 出来るようになって
ああ なんてことはない 全てが色褪せる

いけないことも かなしいことも
大切だって 僕は思っていたい 疲れちゃうけど
触れていたい夢がここにはあるさ

僕らはいつも 変わり続けて
憧憬もいつか薄れていくよ
青さで開いた 花は萎れる
その速度に ああ 取り残されて

綻んでいく 声の形は
思い出さないで 結びに変えて
君と話した 話の中で
生き続けている 僕の頬を打ってよ!

僕らはいつも 変わり続けて
憧憬もいつか薄れていくよ
青さで開いた 花は萎れる
その速度に ああ 取り残されて

綻んでいく 声の形は
思い出さないで 結びに変えて
駆け足でまた駆け抜けていく
夏の斜陽に 晒されながら生きていく。

『はなびらのにおい、まっしろなうみべ、
もうここにはない。
「全て」じゃなくなる。
あいしたものは うすれていくよ。
赤く滲んでいく ソーダ水の中。』

人気の新着歌詞

泡に帰す – 水槽のクジラ

なんにもないこの季節が過ぎたら海を見ようよ、って微笑んで言う横顔を思い出していた虹に醒めた目、憂いながら太陽が 照らす 素足のままで水に濡れていく 日々の泡とシ

飛べないこどもたち – 水槽のクジラ

君と笑い笑われ過ごした 日々はすり抜け白いマフラーは揺れる。僕は、変わることを望んだ同じ季節を、ただ繰り返さないように変わりたいから、繭になって。戻れないから、

残暑に枯れゆく – 水槽のクジラ

純粋だった僕らは汚れもしないままの青で夏の匂いが合図みたいで笑い合えていたんだっけ正しく在れと教えてくれたあなたのことを思い出す揺られてたいと願ってしまうよ残暑

からのそら – 水槽のクジラ

互い違う こころで上手いこと笑ってさわたしは上手に生きれてるなんて信じてた乾いた喉に生活を飲み干した胸に銃声を放つ冷たくなっていく花弁まぶしさにいつもかまけて誰

いずれまた春に – 水槽のクジラ

枯れてしまったね、さくらの花は。気付けば いつか互い違えて心の襞の中に隠した花弁もまた蕾になるくらいに遠い何処かで夢見ていたんだ。結んだ 海もほどけていってしま

Back to top button