殿さまキングス

  • 浮草の宿 – 殿さまキングス

    逢いたさに狂うほど 痩(や)せました私走り書きをひとつ残し あなたが消えてから惚(ほ)れて 惚れて 惚れぬいて泣いて 泣いて 泣きぬれて灰になるまで ついてゆきたいねぐらへ鳥が帰ります あなたに逢いたい 真夜中の急行で この街に着いた宿の扉叩く音は よけいにみじめです惚れて 惚れて 惚れぬいて泣いて 泣いて 泣きぬれて他にいい女(ひと) 出来たでしょうか枕(まくら)を抱いて眠ります あなたに逢いた…

  • 夫婦鏡 – 殿さまキングス

    たとえ死んでもいいわ あなたのためならしあわせな女だと 世間は言うでしょうあなたの重荷に なりたくないのよ夫婦鏡に映しだす 別れの薄化粧泪をためていた女がいたことを覚えていてほしい 何もくやんでないわ あなたのためなら言いつけを守るのは 私の務めよあなたの名前を 汚したくないのよ夫婦鏡の裏側に 二人の名を書いてひそかにみつめてた女がいたことを覚えていてほしい いいえ困らせないわ あなたのためなら生…

  • 道行き – 殿さまキングス

    あんな男と 駆け落ちしたと指をさされて つらいだろ少しやつれた お前の肩に季節はずれの 寒い風せめて今夜 屋台の酒で夫婦(めおと)契りの 酒をくむ 泣いて流した 涙のあとが頬にひとすじ 光ってる親にそむいて ふる里捨てたそんなお前が いじらしいいつかお前の 花嫁姿みせてやろうな 両親(ふたおや)に 恋の運命(さだめ)に 邪魔されながら生きるつらさを かみしめるどんな苦労が 二人にあろときっとなろう…

  • 火遊び蝶々 – 殿さまキングス

    たとえあなたに イイヒトいてもどうぞ私に 言わないで躯の浮気は 許せるけれど指切りね 指切りね心は誰にも あげないで男はヒラヒラ あなたはヒラヒラ火遊び蝶々 他人がきいたら 嗤(わら)われるほどすきよあなたの なにもかもようやくともした 倖せだもの消さないで 消さないでか細い女の 夢灯り男はヒラヒラ あなたはヒラヒラ火遊び蝶々 あれのふるさと おまえだなんて濡れた眸(め)をして 泣かすひと気まぐれ…

  • なみだの操 – 殿さまキングス

    あなたのために 守り通した女の操今さら他人(ひと)に 捧げられないわあなたの決して お邪魔はしないからおそばに置いて ほしいのよお別れするより 死にたいわ女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操棄てられたあと 暮らしてゆけない私に悪いところが あるのなら教えてきっと 直すから恨みはしません この恋を女だから あなたにだけは 分るはずなの女の操汚れを知らぬ 乙女になれたら誰にも心変りは あるけれど…

  • 情熱のルンバ – 殿さまキングス

    水割りなら 二杯までよ眠くなるの 酔っちゃうとあなたつみね こんな時にわたし 誘ったりして心よりも からだだけが先に動く 夜なのよあとでそっと 泣いてくれるならばわたしを あげる あなたの そこが好きわたしの どこが好き男は たくましく女は くるおしく今宵はルンバ…二人でルンバ…みんな忘れて 踊る熱い 火のように 誘われたら 断われない星も潤む 夜だから赤い靴が 似合いそうなちょっと 口説かれ気分…

  • おんなの運命 – 殿さまキングス

    別れるよりこの場で死ねと言われる方がいい尽すだけ尽して捨てられるおんなの運命(さだめ)ああ この世には不幸な女には頼れる神様はどこにもいないのね身につけたおまもりは何のためお願いよ私には あなただけ情けをかけてほしい 叩かれても仕方がないわ私が悪いなら手をついて詫びるわ泣きながらおんなの運命ああ あとも見ず手のひら返すよにあなたは私から離れてゆけるけどやせ細るこの躯誰のせいお願いよ私には あなただ…

  • けい子のマンボ – 殿さまキングス

    久しぶりだね けいこきれいになったね けいこ恋の数だけ美しく 女は変わるきみはセクシー マンボ秘密がにおうよ マンボ紅いキャンドル・ライト フロアに揺れるはじめて出会った夜 ふたりで踊ったマンボ信じられないけいこ きみが人妻なんて逢えてうれしい けいこ夢のようだよ けいこ帰したくないマンボ 今夜はふたりさけいこのマンボ けいこのマンボけいこ マンボ けいこ マンボ マンボ きみと踊れば けいこうわ…

  • あまのじゃく – 殿さまキングス

    馬鹿ね ずっと黙って馬鹿ね 何をそんな馬鹿ね 怒っているのよ子供みたい あんたの拗(す)ねた顔 “別れようか?”と いきなり聞くから“仕方ないわ”と 答えただけよ“別れないで”と すがってみても離れた心は戻らないわ ずるい人ね あなた“うん”と言えば怒るし“いや”と言えば黙るわ男と女はいつも あまのじゃく だめよ こんな遅くにだめよ “これから行く”とだめよ 電話されてもいつも いつも 勝手な人だ…

  • 愛のともしび – 殿さまキングス

    痩(や)せたこの手に 掌(て)をかさね苦労したねと 瞳(め)でつつむ泣けてくる 泣けてくるこんな私でよかったら抱いてください 夢ひとつあなただけよ あなたひとりの女です 人に言えない 過去(きず)ならば俺もあるさと 肩を抱く泣けてくる 泣けてくるふれた心のあたたかさはなさないでね この指をあなただけよ あなたひとりの女です 涙ばかりの 人の世に愛のともしび さがしてた泣けてくる 泣けてくるめぐり逢…

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