武田理沙

スーサイドスター – 武田理沙

水面の虚像に魅了されている滑稽な生き物流刑地で果てるとびきりの笑顔で酔
いしれる悲劇紙一重さお前の美しい錯誤路地裏で名も無きがらくたの山を抱え
て今日も踏みにじる人生救いのない映画みたい楽しんでよ次は無いから止まな
い雨は小さな花を咲かせたと言い聞かせる茶番みたいな自傷行為のあとには磔
刑の絵が似合う押し寄せる孤独の海に助け舟なんていらない深度感知できない
くらいに見下しているだけ泥沼に引きずり込む聖者の偽物から逃れなきゃ金輪
際未来永劫絶対路地裏の名もなき遺物と化すだろうもうここにはいられないと
びきりの笑顔で酔いしれる悲劇紙一重さお前の美しい錯誤路地裏で名も無きが
らくたの山を抱えて今日も踏みにじる人生止まない雨は小さな花を咲かせたと
言い聞かせる茶番みたいな自傷行為のあとには磔刑の絵が似合う押し寄せる孤
独の海に助け舟なんていらない深度感知できないくらいにどうでもいい

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ゼロと無限のQ明 – 武田理沙

明け方に訪れる当たり前の風景はひとひらの影を成す透明な濁りのように酸素を奪う訳もなく 泣き叫んでいた低く唸るざわめきが確かに聴こえる果てなく広がる存在の尊さに赦

揺らぎ – 武田理沙

蒼くささめく枝の合間を冷たい灰色の砂で縁取る世界の秩序は平面に保たれて移ろう存在を消し去るように彼女は、遠く離れた異国の春を想う いつの間にか日は傾き――探さな

深海魚 – 武田理沙

突然にないた 風見鶏時計の針は 意味をなくして 歪む景色が見たいと 窓際に座った君は 魚になって 泳ぐ夢は落ちる姿を変え今夜新しく瞼を開ける知らない他の誰かが言

断頭台の灯 – 武田理沙

失った未来と真実と引き替えにこの街の矛盾と嘘を教えてあげる欲しかったものは全て手に入れたから死神の逆鱗に触れてしまったそれだけ干からびたパンと葡萄酒とわずかな祈

組曲「薬疹」 – 武田理沙

第一楽章「紅斑」どうしてこの使命を与えられたの一度も望んだことなんてなかったのにどうして歩み寄ることなく闘うの一人瓦礫の山を見送って醜い醜い体の中 這い回る変色

沈める月 – 武田理沙

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HEADSHOT – 武田理沙

いつか見た前世の回転体無形の偶像に翻弄され破滅を受け容れた歪みと化し神をも冒涜したこの身体預言の流星ジオメトリー描いて咎人の眉間をつらぬいてしまう永遠の制裁をあ

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