椎名純平

ローション – 椎名純平

安いプライド すべて剥がして
つべこべ言わず 残さず食べて
気紛れならば 程々にして
息の根止めて トドメを刺して

言葉で全て伝えきれる程のコトなら 何も

激しく求めあう 肌のいやにぬるいリアリティ
それだけが手掛かり
このまま平凡な絶望に 蝕まれるくらいなら
いっそこれから 軽率な願望とイカサマな欲望で埋め尽くして

たで食う虫も 下手の横好き
猿もおだてりゃ ご機嫌ナナメ
このしょぼくれた ちっちゃいカタマリ
のるかそるかは お好み次第

来ることのない陽気な明日を夢見るよりも 今は

激しく求め合う肌のいやにぬるいリアリティ
そんなモンさと 割り切り
このままあなたの残像に犯されるくらいなら
いっそこれから限りなく濃密な赤い赤い真実を描き出して

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勝手にしやがれ – 椎名純平

壁ぎわに寝がえりうって背中できいているやっぱりお前は出て行くんだな悪いことばかりじゃないと思い出かき集め鞄につめこむ気配がしてる行ったきりならしあわせになるがい

ショウタイム – 椎名純平

見目麗しき夜の女神を 道連れに走り出したらアクセルを踏み込んだ速さで 日常から軽く飛びたてるむせぶ暑さのこんな夜なら 満月の夜なら尚更何かが必ず起こる 求めてる

白昼夢 – 椎名純平

10月の風に抱(いだ)かれ いつか来た道をさまようやわらかい光に包まれ 憂鬱なことふと考えるあなたの優しい嘘で 終わらない夢を見た夜そっと後ろ手で外してた薬指の

朝 – 椎名純平

雨の匂い あいまいな記憶ひとつずつ辿り ひとつずつしまい込むその胸に抱く想い今ははるか遠い あまりにも遠いまた夜が明ける あまりに穏やかに肌寒い空は澄み渡り深く

無情 – 椎名純平

狂った様に咲く花 明日にも枯れてしまうだろうそこに在ったことですら いつしか忘れてしまうだろうもともとルールの無いゲーム 本来のゴール外れてく永遠という無邪気さ

珈琲屋 – 椎名純平

向かい合わせの近くて遠い位置関係2人の距離を物語るタバコの煙グラスの影がのびきってるのを眺めながらふとそんな事を考える歩いてきた道のりが長すぎて行く先を見失って

疑惑 – 椎名純平

ふるえる 届かない指先が 溶けあう体の濃度が違う渇いてく 開かない唇が 交わす会話の角度が違う携帯のトリック留守電の向こうを想像 I'm 'bout sick 

未来 – 椎名純平

言葉は儚いから瞳は外らさないで口唇から溢れる夢この体を抱き寄せて吐息でさえもらさぬ様に深く唇を重ねて記憶でさえ消し去る程星の数ほど 浮かぶ悲しみを今夜全て集めて

仮面 – 椎名純平

敢えてカマかけさせてカマかける いつもの引き相撲で幕を開ける口八丁手八丁で軽くほぐす 乾いた口づけでいなされる今夜こそ 仮面はがして 今夜こそ 暴き出す嘘八百並

物語 – 椎名純平

Oh, Baby 柔らかいその髪に触れた時思う事はOh, Honey 耳もとでささやく二人だけの合い言葉Oh, Baby 物語の続き さあ始めようOh, Hon

the light ~A Journey to the promised land – 椎名純平

この夜が明けたら 手ぶらのままで旅に出掛けよう地図なんて要らない 思うがままに 気楽に行こう帰る場所など何処にもなくて不安な気持ちは隠せないだろう眠れない夜は 

惑いの雨 – 椎名純平

打ちのめされた夜 言葉は宙を惑い立ち尽くしたまま 涙の行方見届ける朽ち果てた夢にしがみつき未だに眠りにつけないまま流れ落ちる砂 数えて時を重ねた目を閉ざして見え

speedster – 椎名純平

喧嘩の翌朝キリリと晴れ渡りなるほど二人には ツキが味方している感じたままに はしゃぎ過ぎればいい時が瞬くほどに今あなたのもと向かってゆく アクセル踏み倒してヤレ

non-fiction – 椎名純平

静かな雨が音もなく降りそそいでいる二人の心少しだけ 冷まして先を歩こう ねじれたまま満たされてゆく傘は要らない 急ぎ足の帰り道眠れない夜は ロウソクを灯せばいい

永遠の彼方 – 椎名純平

いつか砕けた恋のカケラたち二人で持ち寄った いつかと同じこの店苦い想い飲み干す あの日によく似た鉛色の午後の窓辺にあなたのやさしさに あまえて見失なっていた大切

あざわらう月 – 椎名純平

街は今午前0時 絶えることのない人の群れに軽い目眩いをミラー越しにネオンライト 一夜限りの幻を咲かせている赤く照らされる横顔辿る眼差しの彼方をざわめく街ネオンの

throb vs. smile (duet with SILVA) – 椎名純平

トキメキ から回りだねホホエミ 思わせぶりで素直になれないだけの二人二回目のデートはあくせくテンコ盛り肩を抱くその手がどこか不自然すぎてやけに切ない燃えるような

このまま – 椎名純平

まだ冷めやらぬ まだざわついた街の夜人の波すり抜け たどり着いた禁じられた果実は 妖しい香りを放ちながら天使と悪魔の棲むという国へといざなう灼けそうな視線を避け

月夜の軽犯罪 – 椎名純平

その髪に触れ 惑わされる 決意その唇で 崩れゆく 約束心は大暴れ かみまくる決めゼリフ目ですでにバレバレ 終電間際の なしくずし理由なんかは 後付けで 見えない

逃げろ! – 椎名純平

苦しまぎれの言い訳なら いくらでもできるけどキレイな嘘はなかなかつけなくて見せる筈のなかったモノは いつの間に君の前に丸裸にされている目が泳いでる 自分で判る走

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