森本英世

ふたつの背中 – 森本英世

季節がすぎれば 忘れられるよ
しあわせ薄い 昔のことも
君だけの 青い空
俺でよかったら
涙をぬぐって 昨日をすてて
まわり道していた ふたつの背中

胸の痛みは この手のひらで
さすってあげる 隣でいつも
君だけの 悲しみを
分けてくれるなら
想い出なんかは どこかに忘れ
陽だまりによりそう ふたつの背中

もしも涙が こぼれてきたら
話してごらん 心の中を
君だけの 人生じゃ
今はないんだよ
小さなあしたに はぐれぬように
まわり道していた ふたつの背中
まわり道していた ふたつの背中

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