森ゆに

  • 夏は来る – 森ゆに

    あなたのいない空に星はめぐり白い小舟のようにゆられていく あなたのいない海にひとり浮かび真昼のちぎれ雲をつないでいく 美しくいられる 薬はなくても夏は来る 夢のように 人気の新着歌詞 あなたはあなたで – 森ゆに 暗がりは 怖くはないよと教えたでしょう晴れ着は 持たずに行きなさい重たいから歩みのはじまりの時の扉を 開けましょうあなたはあなたでわたしはわたしでぬかるみに 足 星のうた &…

  • 帽子 – 森ゆに

    吹き抜くすきま風白くかたどったうなじの艶っぽさを通り抜けて舞い上がっていく帽子を取る間もなく遠くへさらっていったたまにかすめた黒い雲を越えて消えていく たしかに夏の日は若くいろどって私を誘ったのに音もなく遠ざかっていく窓辺に残る影おでこにはりついた影雨を降らせばやがて七色の時が来る どこまで恋は続くだろうか恋は続くだろう酔いをひとりでさます間虫が息をひそめて待っている間に… もういちど…

  • 何をしても – 森ゆに

    霧のように夜が空をおおいかくしてあなたの好きな歌をうたう帰り道寂しくて仕方ない 新しい服をまとって街を歩けば人ごみを通る風と交わすおしゃべり寂しくて仕方ない 懐かしい人へ短い手紙を書いた今頃はきっとまだ淡い夢のなか寂しくて仕方ない 暮れかける窓の外へ耳を澄ませばあたたかい夕陽のなかを電車は走る寂しくて仕方ない とめどなく夜は過ぎて朝を迎えよう明日は星がめぐってあなたと出会おう寂しくて仕方ない 人気…

  • 旅人たち – 森ゆに

    過去と未来より 来たる旅人そっとその目を閉じ 耳を澄ませる長く影を曳く 強く呼ぶ声誰も触れられぬ 心より出ずる 闇からの影 水に映す帆岩陰を通って 走る犬の尾夜更けに集う 若い恋人黙って天を見る 年老いた人 過去から未来から 誰もみな時を合わせる遍く年月の 響きを重ねて 恐れることなく 悲しみを越えそっとその目を閉じ 耳を澄ませる 誰かを悼む火の 煙る炎 高く高くと燃え立つ僕はまだ 慈しみの中 船…

  • 雨 – 森ゆに

    たそがれ時になつかしく あなたを想う待ちくたびれてなお匂う 真夏の静けさ帰らぬ人の恋し 道はぬかるみ歌ったわ 気の休まるまで 今にも傾きそう 灰色の空雨だれ 洪水 あなたの部屋の窓 空 仰向けでコート脱ぎ捨て朝までひとりで眠るの昼 ベランダでいつも無理して吹かしてる悩みの種ね もういいの 待てど暮らせど戻らない あなたを想う日陰に心奪われぬ 私のいじらしさ雨よ降れまた降れ 石をうがつように溶かして…

  • 一日の終わりに – 森ゆに

    ああ一日の終わりにさしかかり私の部屋を死の影が覆う ああこの手も足も目も鼻も耳もすべてがあなたのもの おやすみよ かわいいひと薄紅の夜明けがまた来たなら 半分開いた冬の花を探しに行こう 人気の新着歌詞 あなたはあなたで – 森ゆに 暗がりは 怖くはないよと教えたでしょう晴れ着は 持たずに行きなさい重たいから歩みのはじまりの時の扉を 開けましょうあなたはあなたでわたしはわたしでぬかるみに…

  • 春一番の風は激しく – 森ゆに

    匂いいずるちんちょうげの花によいしれる町通りのさま目ざめさなびき朝もや日をあびて 時をまてずああ 春一番の風は激しく 見上げいずるもくれんの花にちりそめし白波のさま飛び立ちいさりさける色舞いもうて ちょうになりぬああ 春一番の風は激しく 人気の新着歌詞 あなたはあなたで – 森ゆに 暗がりは 怖くはないよと教えたでしょう晴れ着は 持たずに行きなさい重たいから歩みのはじまりの時の扉を 開…

  • 瞬き – 森ゆに

    水たまりが二人を映して 泣いている白い太陽の 長いあくびに二つの影が伸びていくまでの一瞬に風が背中を 押してゆく風が背中を 押してゆく 静かな灯りのなかであなたが私にレンズを向ければ私の瞳の中にあなたが溶けていくまでの一瞬に花火は遠く 鳴り止まぬ花火は遠く 鳴り止まぬ どこまでも道草を続ける間に夜は 進むのだけれどどちらが先に 別れの言葉を言うのか惑う一瞬に雨の木が鳴り 嵐が通る雨の木が鳴り 嵐が…

  • 夜をくぐる – 森ゆに

    夕暮れに目を伏せたなら涙もこぼれましょう夢の終わり消えかける光に影を落としていく 荷物を捨ててしまったならどんなにか楽でしょう愛の渇き水を求める鳥は風のように鳴く 桑の実色の あなたの瞳 いつかのように いま笑いなさい海の青いところへ 着くまで夜を くぐりなさい 唐紅の 私の唇に いつかのように いま歌いなさい静かな胸の高鳴り 遠くで私のために いま歌いなさい空の青いところへ 着くまで夜を くぐり…

  • バラの咲く庭で – 森ゆに

    あたたかい ろうそくの灯が私を照らすのでなにひとつ 心配いらない静かに眠れます コデマリの 花が咲いたらいつでも思うでしょう透き通る 白い寝顔は神様のよう 飛んでいく 丸い煙のようにそしてもう一度生まれたら 私にめぐり会います知らない街角で 波のように 月日は過ぎて私も召されたらやわらかい 川の淵まで迎えに来てください 飛んでいく 丸い煙のようにそしてもう一度生まれたら あなたにめぐり会いますバラ…

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