梶原岳人

  • 灯りと妄想 – 梶原岳人

    遠回りだって嫌いじゃなくて毎日ね、無駄なことほど好きになっていてさんさんとサニーデイ 照らす横顔夢中になれた日焼けした僕ら 午後3時の太陽を背に立つ君とまるで羽が生えたみたいな雲逆光の天使にもう、やられたよ僕は渾身のハッタリもがっかり君のことばかり はるか先にある君の香りまで追いかけさせてよどんな場所でも見つけてみせるから ルララはるか先にいて手が触れられなくともむず痒くなる夏の匂いに塗れて走れ …

  • 夢現、夏風薫る – 梶原岳人

    暗い暗い夜の中を1人で歩く日々はねぇきっと君が思うよりもずっとずっと痛かったんだ 君が言う「ごめんね」の一言は僕には理解できなくてさただそれなら言葉は要らないから横にいて欲しかった 秋になって冬が来れば君は僕を忘れてゆくんだねそれでいいさ美しいあの日々はずっと消えないまま 僕の心に夢現、夏風薫る 眩しい記憶の中手探り君を探すあぁきっと僕ら変わっていくんだね波がさらっていくようにそっとぎゅっと上書き…

  • 恋 – 梶原岳人

    営みの街が暮れたら色めき風たちは運ぶわカラスと人々の群れ 意味なんかないさ暮らしがあるだけただ腹を空かせて君の元へ帰るんだ 物心ついたらふと見上げて思うことがこの世にいる誰も二人から 胸の中にあるものいつか見えなくなるものそれは側にいることいつも思い出して君の中にあるもの距離の中にある鼓動恋をしたの貴方の指の混ざり 頬の香り夫婦を超えてゆけ みにくいと秘めた想いは色づき白鳥は運ぶわ当たり前を変えな…

  • はじめちまったんだ – 梶原岳人

    むず痒いくらいウブな始まりもどこか冷めて奇妙な始まりも 同じ指で触れれば跡を残して 変わる新しい色は一秒で混ざり うつろう 満開の花 振り下ろす日差しの坂は走ったらそのまま転がっていきそうだなあぁ君がいる 声をかけなくちゃ 昨日のことをでも ハローも なんにも 声が出なかった 何かが起こればいいのにって 退屈だったはずなのに眩しすぎて 目を細めてしまうそれは ああ もう 僕らのせいなんだ ねえ は…

  • そこに恋が落ちていた – 梶原岳人

    いつも少し迷って 飲み込む言葉いつか君の心の正面玄関をノックして 「Hello」なんて ご機嫌を伺ったりしながらビシッと決めたいな 僕のものにしたいから 君の着こなしがいつもより薄手で大人びていた早とちりした夏の風が僕の背中を押した サイダーの泡が弾けるみたいにね君が好き 君が好きってボコボコって 次から次へ溢れた 手なんて繋いだら もう帰りたくないよ月の明かり じめっと香るアスファルトそこに恋が…

  • アメノチハレ – 梶原岳人

    手を伸ばして 雨のち晴れまっさらな空に 新しい自分を写す 誰が悪くて 誰が良いとか人の物差しはまるで気分次第矢印は僕の胸を刺す自分に向けた矢尻が火をつける 好きで奇妙な心と書いて好奇心と読む探究心はいつだって僕に新しい扉をくれる 手を伸ばして 欲しがって読めない空気は読まなくて良い雨のち晴れ 手の鳴る方へ心が動く方へ僕は歩いていくよ 汚いものも 綺麗なものも曇りのないまま見るのは難しいだから自分に…

  • 海のエンドロール – 梶原岳人

    ドォント ドォント ドォント セイ グッバイ僕らは歩いてく 大好きだったよ光る海のエンドロール 錆びたガードレール 潮風に乗ってペダルをギシギシ漕いだ自転車君が笑うたび 将来を描いた 僕の隣は 君しかいないからいつまでも どこまでも ずっと続いてく ドォント ドォント ドォント セイ グッバイあの日の思い出は波打ち際の 水面のように 眩しくてドォント ドォント ドォント セイ グッバイ本気で 好き…

  • わすれないように – 梶原岳人

    わすれないように僕はうたいつづけるいつもの道を坦々と歩きながら聞こえてくるのは変わらない線路の音あと少しだけ寒くなったかも 国道を越えたあたり錆び付いたブランコがあったろう今までは揺られてただけそっかいまもそんなに変わらないや、変わらないな わすれないように僕はうたいつづけるいつもの道を坦々と歩きながら100年後もきっと、嗄れた声でうたってるから気が向いたあなたがいつでも、帰れるように わすれない…

  • あの日が未来だった君へ – 梶原岳人

    予定よりも少しだけ早く上がった雨になぜか不満そうな顔をして道に落ちた青い空へと躊躇いもなく小さな長靴で飛び込んだ 午後の天気みたいに予測不能なのもそんなに悪くはないさそう思えたなら 2人のコンパス 示した先の未来には笑い合った僕ら そこにいるかな形の合わない ちぐはぐな針を隠して何も言えないままで 僕らは手を振ったんだよ 突然降り始めた夕立は全てを濡らす跳ねた雫と光のコントラスト 淡々と過ぎてゆく…

  • 君と僕と、僕たちのキセキ – 梶原岳人

    どれだけの瞬間(じかん)が 駆け足過ぎてった?まだ幼くて あの頃は遠くて 憧れ 嫌になって 忘れられず 恋をしたんだだから今(ここ)に居る 伝えたい明日が…これからも あの場所へ続く光 まだ見ぬ始まりだって 遠く空 描けるから今日と未来繋ぐ メロディラインForever泣きたくなる夜だって きっと思い出せるはず君と僕と、僕たちのキセキ いくつもの季節(じかん)を 駆け抜けた先で出会えた事に 何度救…

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