梶原岳人
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メロンソーダ – 梶原岳人
昼にはパスタとコーヒーを夜には肴と愛があれば期待したってなにもなくてでも家には散らかった愛の香 愛されたいならたくさん愛すればいいんじゃない?間に受けた言葉に酒をあおり恥ずかしい台詞を吐く生まれ変わっても一緒にいて、なんて言ったけどさあれ、ほんとはわりと冗談でもないからさ 雨上がりの部屋炭酸みたいな空気に呑まれそうあなたの匂いも甘くなってくなにも考えなくていい身を託す体温が少し上がるのを感じて心地…
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純情であれ。 – 梶原岳人
ある日いつか歩き疲れた不器用な君に捧ぐ 寒い日に寒いと言えたこと好きな子に好きって言えないこと腹が減ればメシが出てきたこと特別を特別と知らないこと 汚い言葉で罵ったことそれがいけないのと知ったことあのとき隣に居てくれてたことどっかで、わかってた 気がつけば変わって行くことも何にも知らなかった自分ばっかだいや、悔やむな、純情! 当たり前に当たり前に当たり前に生きてきたんだ今日までを思い、思われた日々…
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君の好きなとこ – 梶原岳人
思いが募るほどに 直接顔見ては言えない君の好きなところなんて 数えきれないほどあるのに いざ目の前にすると 何も言えなくなってしまう会えない日に積み重ねた 願いも 迷いも ため息も ほら 今 この気持ち 君に言ってみたら困った顔するかな? その逆ならいいな 照れた笑顔 すねた横顔 ぐしゃぐしゃ泣き顔長いまつ毛 耳のかたち 切りすぎた前髪 君の好きなとこなら 星の数ほどあるのに一つも言葉に出来なくて…
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人生のライフ – 梶原岳人
愛されていた自分のこと気づけば忘れているよな苦しいことの方がギリギリ多いよなこの生活 会いたくなるのはいつもあんただったな居たくなるのはあんたの優しさだったな あぁわすれていたよ、始まれば終わりがあること等しい明日などないなら頬に残るキスが消えぬ間に 青く短い僕らの人生のライフまだもう少しだけ残ってて なんでもないふりをし続けるのももう、飽きたろそろそろ家を出てみないか! 数秒先の自分のこともわか…
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灯りと妄想 – 梶原岳人
遠回りだって嫌いじゃなくて毎日ね、無駄なことほど好きになっていてさんさんとサニーデイ 照らす横顔夢中になれた日焼けした僕ら 午後3時の太陽を背に立つ君とまるで羽が生えたみたいな雲逆光の天使にもう、やられたよ僕は渾身のハッタリもがっかり君のことばかり はるか先にある君の香りまで追いかけさせてよどんな場所でも見つけてみせるから ルララはるか先にいて手が触れられなくともむず痒くなる夏の匂いに塗れて走れ …
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夢現、夏風薫る – 梶原岳人
暗い暗い夜の中を1人で歩く日々はねぇきっと君が思うよりもずっとずっと痛かったんだ 君が言う「ごめんね」の一言は僕には理解できなくてさただそれなら言葉は要らないから横にいて欲しかった 秋になって冬が来れば君は僕を忘れてゆくんだねそれでいいさ美しいあの日々はずっと消えないまま 僕の心に夢現、夏風薫る 眩しい記憶の中手探り君を探すあぁきっと僕ら変わっていくんだね波がさらっていくようにそっとぎゅっと上書き…
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恋 – 梶原岳人
営みの街が暮れたら色めき風たちは運ぶわカラスと人々の群れ 意味なんかないさ暮らしがあるだけただ腹を空かせて君の元へ帰るんだ 物心ついたらふと見上げて思うことがこの世にいる誰も二人から 胸の中にあるものいつか見えなくなるものそれは側にいることいつも思い出して君の中にあるもの距離の中にある鼓動恋をしたの貴方の指の混ざり 頬の香り夫婦を超えてゆけ みにくいと秘めた想いは色づき白鳥は運ぶわ当たり前を変えな…
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はじめちまったんだ – 梶原岳人
むず痒いくらいウブな始まりもどこか冷めて奇妙な始まりも 同じ指で触れれば跡を残して 変わる新しい色は一秒で混ざり うつろう 満開の花 振り下ろす日差しの坂は走ったらそのまま転がっていきそうだなあぁ君がいる 声をかけなくちゃ 昨日のことをでも ハローも なんにも 声が出なかった 何かが起こればいいのにって 退屈だったはずなのに眩しすぎて 目を細めてしまうそれは ああ もう 僕らのせいなんだ ねえ は…
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そこに恋が落ちていた – 梶原岳人
いつも少し迷って 飲み込む言葉いつか君の心の正面玄関をノックして 「Hello」なんて ご機嫌を伺ったりしながらビシッと決めたいな 僕のものにしたいから 君の着こなしがいつもより薄手で大人びていた早とちりした夏の風が僕の背中を押した サイダーの泡が弾けるみたいにね君が好き 君が好きってボコボコって 次から次へ溢れた 手なんて繋いだら もう帰りたくないよ月の明かり じめっと香るアスファルトそこに恋が…
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アメノチハレ – 梶原岳人
手を伸ばして 雨のち晴れまっさらな空に 新しい自分を写す 誰が悪くて 誰が良いとか人の物差しはまるで気分次第矢印は僕の胸を刺す自分に向けた矢尻が火をつける 好きで奇妙な心と書いて好奇心と読む探究心はいつだって僕に新しい扉をくれる 手を伸ばして 欲しがって読めない空気は読まなくて良い雨のち晴れ 手の鳴る方へ心が動く方へ僕は歩いていくよ 汚いものも 綺麗なものも曇りのないまま見るのは難しいだから自分に…