梓みちよ

  • 帰り来ぬ青春 – 梓みちよ

    過ぎた昔よ 空は青く 風は光り風のように たわむれてた鳥のように 空を飛んで誓い合った 愛の言葉砂の上のもろい城につみ重ねた輝く夢今は消えて 時は流れ過ぎた昔よ 唇には歌があふれあまい涙 ほほをぬらし心酔わす若さの酒目をつぶって 走っていた止まらないで 走っていたもっと速く 時は走る足音さえ 残さないで 過ぎた昔よ 空は暗く 風も重く今はひとり ここに残る飛べない鳥 折れた翼砂の城を波があらいくず…

  • よろしかったら – 梓みちよ

    マニキュアの乾く間ももどかしくて白い煙草に手を伸ばす Ah-私の中の少年時々みょうに性悪あなたのうなじに焦れて煙を巻きつける欲しいものが手に入らなければ生きていたって仕方がないの例えばあなたが男でも例えばあなたが女でもそれはどうでもいい事なの よろしかったらもう一度よろしかったら初めからめくるめくやさしさであなたと私 just a lover today’s partner 部屋の隅立…

  • メランコリー – 梓みちよ

    緑のインクで 手紙を書けばそれは さよならの 合図になると誰かが 言ってた女は 愚かで かわいくて恋にすべてを 賭けられるのに秋だというのに 恋も出来ないメランコリー メランコリー それでも 乃木坂あたりでは私は いい女なんだってね腕から 時計を はずすように男と さよなら 出来るんだって淋しい 淋しいもんだね 人の言葉を しゃべれる鳥が昔の男(ひと)の 名前を呼んだにくらしいわね男は どこかへ …

  • 二日酔い – 梓みちよ

    また昨日(ゆうべ)もどこかで破目をはずしまた何ならよけいなことをしたと窓からさす白い朝日にもう酒などやめたと誓ってるいつでもこうさ 酔いからさめてくよくよ思う それがとても情ないよ夕日が落ち いっぱいのんだ後はもう何でもこの手で出来るようで人柄まで変わるようだよまた今夜ものまずにいられない ふくらまない夢でも叶うような愛されないひとでも抱けるような信じていた友が戻って来るよな気持になって来るいつで…

  • 二人でお酒を – 梓みちよ

    うらみっこなしで 別れましょうねさらりと水に すべて流して心配しないで 独(ひと)りっきりは子供の頃から なれているのよそれでもたまに 淋しくなったら二人でお酒を 飲みましょうね飲みましょうね いたわり合って 別れましょうねこうなったのも お互(たが)いのせいあなたと私は 似たもの同志欠点ばかりが 目立つ二人よどちらか急に 淋しくなったら二人でお酒を 飲みましょうね飲みましょうね どうにかなるでし…

  • 渚のセニョリーナ – 梓みちよ

    ヴェナスノーチェス セニョリーナ月夜の晩だよ 出ておいで白い肌を金色に 染めて朝まで踊ろうよ誰にも内緒で 誰にも内緒でヴェナスノーチェス セニョリーナ恋を教えてあげよう ヴェナスノーチェス セニョリーナ窓から静かに 出ておいでふたりだけの入江には 青い小さな船もある誰にも内緒で 誰にも内緒でヴェナスノーチェス セニョリーナ恋を教えてあげよう ヴェナスノーチェス セニョリーナお家にお帰り 朝が来た月…

  • お嫁さん – 梓みちよ

    わからないの 教えて いけない時 叱ってねため息がでるほど やさしい貴方茜の雲 流れる 日暮れの空 見上げて瞳をうるませる 時もあるの幼い日から 憧れたその名かわいい お嫁さんお耳に 口寄せて 甘く今日も ささやく『貴方が好きだから お嫁に来たのよ~』 うれしい時 みんなで 悲しい時 一人で貴方のハンカチで 涙をふこう幅の広い 背中に 私の夢 あずけてこの屋根の下で 暮らして行くわ幼い日から 憧れ…

  • 小心者 – 梓みちよ

    あなたのおさえめな話し方やいつもうつむき加減な横顔が私はすっかり気に入っていたしとてもとても素敵だった何のこだわりもなく暮らし始め時には見せるあなたの弱ささえ熱いからだを寄せ合い時を埋めてそしてただ夢中で愛したわ 子供の頃チャンバラもケンダマもビーダマもメンコも町一番だったそうじゃないそして今は浮かれ街で上手に歌などうたえると聞いたわそうよ私達は小心者あなたは特にそれを演じてきただけどもう偽るのは…

  • 淋しがりや – 梓みちよ

    雨のしずくを百まで数える淋しがりや窓のガラスに似顔絵書いてる淋しがりや恋はなにいろ 嘘のいろ嘘はなにいろ 夢のいろ夢はなにいろ 涙いろ 涙いろ名前も知らない 小さなクラブそんな淋しいところで あなた一緒に飲んでくれませんか 胸のどこかにピエロが住んでる淋しがりや他人(ひと)のまえでは陽気に騒げる淋しがりや恋はなにいろ 罪のいろ罪はなにいろ 夜のいろ夜はなにいろ 涙いろ 涙いろ名前も知らない 夕やけ…

  • 横恋慕 YOKORENBO – 梓みちよ

    真実が 悪者にされてしまって いいものか横恋慕 そう呼んで他人はわたしを また責める 火のからだ もてあまし水のシャワーを 浴びたっておとなしい女には戻れそうにもありません あぁ フランスの香水は 強過ぎますかあぁ ますます悪女に 思えますか恋い焦がれ 恋い焦がれ純情 ひとすじ 恋い焦がれ 少し遅れて あなたに逢っただけ少し遅れて 横恋慕運命の いたずらに負けてしまって いいものか しあわせを 半…

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