梅原司平
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夢儚い – 梅原司平
儚いという文字は 人に夢と書くんだなんて知らない方がよかったと 君はうつむいてた 赤い糸に結ばれ つなぎ止めた恋なら 切れないで 切れないで 私の愛の糸いつまでも いつまでも あなたとふたりづれ 愛してるというより 愛しい人と言われる方が私に似合う気がすると 君はつぶやいてた 夢の続き聞かせて 私だけに教えて 覚めないで 覚めないで 私は夢の中いつまでも いつまでも あなたの腕枕 赤い糸に結ばれ …
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折り鶴 – 梅原司平
生きていてよかった それを感じたくて広島のまちから 私は歩いてきた苦しみをことばに 悲しみをいかりにきずついたからだで ここまで歩いてきた この耳をふさいでも 聞こえる声があるこの心閉ざしても あふれる愛がある はばたけ折り鶴 私からあなたへはばたけ折り鶴 あなたから世界へ 生きていてよかった それを見つけたくて長崎のまちから 私は歩いてきたこの胸のいたみを うた声にたくして焼けあとの下から ここ…
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花のように – 梅原司平
人の生命は あまりにはかない だから人間は 愛を育てたたった一つの この星に生まれ たった一人の 君をさがしていた 鳥のようになりたい 君の空でなきたい花のようになりたい 君のそばで咲きたい 人の生命は あまりにかなしい だから人間は 夢を描いた時の流れに 心を奪われ いつか夢さえ 遠く忘れていた 鳥のようになりたい 君の空でなきたい花のようになりたい 君のそばで咲きたい 人の生命は あまりにみじ…
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ギターよ – 梅原司平
人は誰でも傷つくことに慣れすぎて 泣くことさえも忘れたね笑っているのは淋しい気持ちの裏返し 心の糸が絡み付くばかり そんな時代の海の中で 溺れそうな愛を探して心の中で あなたの中で 歌い続けた歌がある ギターよ聞かせて 愛のメロディーギターよ聞かせて 愛のメロディー 人は誰でも求めることが多すぎて 忘れることに忙しい何を急いでどこまで行けば気が済むの 心の色が褪せてゆくばかり そんな時代の砂の中に…
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物語 – 梅原司平
人の数だけ物語がある たとえありふれた人生だとしても誰のものでもない自分だけの小説世界にただ1つのかけがえのないもの誰にも負けないそんな物語を 何かをなすためのそんな人生をやがてそれも忘れて置き去りにしたままおしよせる暮らしにただ追われるばかりあぁぁ花は咲き 風が優しく頬をなでるそして僕のそばに 君がいてくれたら これ以上何もいらないあなたらしくと誰もが言うけどありのままでいたいといつも思うけれど…
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ここへおいで – 梅原司平
ここへおいで 思いつめずに そんなに自分ばかりを責めないでここへおいで 何も言わずに 疲れた心を抱きしめてあげるみんな帰ってしまった 放課後の校庭誰にも言えない 悲しみをかかえて 大人にもなりきれず子どもにも戻れない 君のシナリオはまだ 始まったばかりわずかな風にも 心がふるえるそんな豊かな生命を 止めないで欲しいとても君と似たような 不器用な大人がここにもいるから 思い出してくれ鳥よ翼をくれない…
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ふるさと – 梅原司平
信号待ちの 人混みの中 誰かに呼ばれた そんな気がして振り向けばそこに 忘れかけてた わたしの愛が 孤独に泣いてた 破れた夢を 繕いながら 心のふるさと 招き続けたあなたの愛を たどり着くまで 虚ろな街を さまよい歩いた 生まれた場所でもなく 育った所でもなくあなたこそ探し続けた わたしのふるさと 硝子の街に 目を奪われて 生きてゆく意味を なくしかけてた淋しさの中で あなたとであい わたしの愛が…
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ボス – 梅原司平
友だちから犬を もらったの 名前は私がつけたの ボスっていうの親分みたいなスゴーイ 名前だけれどボスは生まれたばかりの 子犬のメス犬たよりにしてるよ ボス しっかりしておくれ私は学校ママはお仕事 るすばんよろしくちっちゃな首輪をママと 買いに行ったの私が選んだかわいい首輪は850円ペットショップのおばちゃんが わらいながらボスのことをまちがえちゃって ブスっていうのたよりにしてるよ ボス しっかり…
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もっと人間もっと愛 – 梅原司平
いつもそばに いる人が 身近すぎて 見えないもの愛も同じ 夢も同じ いつもあなたの そばにいる忘れないで 思い出して 離さないで 泣かせないで もっと人間もっと愛 はやく見つけて歌ってもっと人間もっと愛 はやく見つけて歌って いつも人は 生きる術を 覚えすぎて 迷うばかり旅の空で 降り向く時 忘れかけた 歌を聞く 走り続け 探し続け たどり着けば 心の中 もっと人間もっと愛 はやく見つけて歌っても…
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人として – 梅原司平
人として生まれて 人として生きる幸せになるために 人は生まれてきためぐり会い紡いで 育んだものは哀しみや涙ではなく いつも変わらない愛 心まで捨てないで 君の明日が泣いている優しさを止めないで 愛の形をささえて この国に生まれて この国に生きる喜びをわかちあい 人はここまで来た限りある生命に 刻まれたものは憎しみや怒りではなく いつも変わらない愛 心まで捨てないで 君の明日が泣いている優しさを止め…