桜川けん

  • 雨の五番町 – 桜川けん

    俺のいのちを やるよと抱いてなしのつぶてを くれた人赤いグラスに 身を焼くたびになぜか泣けます 逢いたくて今夜も雨・雨・雨…忘れられない 忘れたい雨の五番町 爪をかむ癖 すぐ泣く癖は俺がなおすと 嘘ついた遊び慣れした あの横顔がゆれる煙草の うすけむり今夜も雨・雨・雨…夢でもいちど 抱きしめて雨の五番町 窓にもたれて 思い出かぞえ飛ばす涙の シャボン玉いっそ誰かに 抱かれましょうかいいえ死んでも …

  • 愛のブルース – 桜川けん

    悲しみに 負けないでこの道を 真っ直ぐに友と友 信じたら幸せが きっと来る前に前に 向かう向かう 涙…涙あゝ…愛に溢れ生命(いのち) 繋ぐ 手と手と手強く 熱く 輝く あゝ愛のブルース 苦しみに 教えられ優しさを 身につけて夢と夢 追いかけてまた虹に 出逢うのさ前に前に 向かう向かう 涙…涙あゝ…心寄せて春に 夏に 花と咲け秋に 冬に 実と成れ あゝ愛のブルース 前に前に 向かう向かう 涙…涙あゝ…

  • 心と言う名の夜汽車 – 桜川けん

    素敵なお家(うち)を 見つけておきましたエプロン姿 見せたくなりましただけどあなたは ふるさとが好きだと手紙を くれました心と言う名の 夜汽車が走る雪に埋れて 花を抱えてひとり駅に立つ あなたが真実 すずらん通りで 笑顔を作りますだまされまいと 言葉を飾りますひとりぼっちじゃ ないんだときらきら輝やく 街あかり心と言う名の 夜汽車が走る空を見上げて 花を咲かせて強く屈しない わたしのふるさと 心と…

  • アカシアの花が咲いて – 桜川けん

    旅のあかりが 遠く遠く炎(も)えて俺を街へと 誘うのさ暗い影なら 岬の果てに捨ててきたから 泣かないさアカシアの花は ミモザの香りアカシアの花が咲いて お前に逢った 風に向かって 呼んで呼んでみたらいつも答えは 負けるなよ生きてゆくのが 苦しい時にひとりですかと 声かけたアカシアの夢は 必ず叶うアカシアの花が咲いて お前は言った 北の夜明けは 愛を愛をつれてそっとふたりを 包むのさ永い冬から 目覚…

  • 忘れ上手 – 桜川けん

    淋しい女ほど 心の部屋に想い出とじこめ 鍵をかけてるもういいさ もういいさ 僕のそばで…忘れ上手になればいい あなたを離さない心の鍵を 心の鍵を隠すなら このまま抱きしめる 可愛い女ほど 自分を責めて涙のしずくで 日記書いてる泣かないで 泣かないで 僕のそばで…忘れ上手になればいい 涙にくちづける心の鍵を 心の鍵をこの僕に あずけてくれないか 優しい女ほど 悲しみさえも捨てたり出来ずに あやし続け…

  • 雪の居酒屋 – 桜川けん

    傘を持たずに 雨にぬれ雨が霙(みぞれ)に そして雪になる凍りつくよな 心と体こんな夜には 何より酒と雪の居酒屋 雪の居酒屋 くぐった縄のれん 北の地酒に 酔いしれてこころやさしい 粋なママがいて寒さ忘れて やすらぐひと夜(よ)どうぞ一ぱい 注がれて 注いで雪の居酒屋 雪の居酒屋 しみじみ酔いごころ 音もないまま 降りつもる外はしんしん 白い雪の町情け裏町 人生模様問わず語りの グラスを重ね雪の居酒…

  • この愛に生きたい – 桜川けん

    雨に濡れた靴音が きこえそうな夜ドアを細めに開けて いつも待ってたわあなたが望むならどんな事でも出来るだけど心の渇きだけはだれもだれも いやせないあなたひとすじ この愛に生きたい 震えながら抱きあえば 頬に降るしずくなにもいらないなにも あなたさえいれば言い訳嘘なんかいまは聞きたくないのえりについてる 紅のあとも見ない見ない 振りをしてあなたひとすじ この愛に生きたい どこへもゆかないで私だけをみ…

  • 道途中(みちなかば) – 桜川けん

    しあわせだったか 悔んでないか選んだ道を 歩いてきたかいまだ答えは ないけれど酒を相手に ひとり言思えば人生 道なかば時代ばかりが 駆けめぐる思えば人生 道なかば生きて行こうか 一歩づつ 上着で隠した 心の辛さ誰にもあるさ ひとつやふたつ積もり積った おもいでは胸にたたんで 酔いしれる思えば人生 道なかば靴のかかとを すり減らし思えば人生 道なかば夢を鞄に 詰め込んで 思えば人生 道なかば時代ばか…

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