松志穂美

  • 越前 雪酒場 – 松志穂美

    おちょこを重ねりゃ 睫毛(まつげ)が濡れる気付いたあんたも 流れの旅路あゝ… 希望(ゆめ)を追う想い出人恋 雪酒場注いで注がれた この酒が越前港に 花と咲く 北風淋しく 岬に立てば命を燃やした あの日が浮かぶあゝ… ゆきずりの海鳴り哭き笛 雪酒場熱い涙が 川となり女の未練が 渦を巻く 遠くで霧笛が 切なく咽(な)けば入船出船の 灯りが走るあゝ… 夢を見る止まり木恋唄 雪酒場明日(あす)を注ぎ足す …

  • おんなの潮路 – 松志穂美

    海峡に… 北の漁り火 見え隠れ未練が燃えて 淋しく点る生きる力の ひき潮にきっと負けては 駄目ですね夢も遥かな おんなの潮路 海峡は… 凍る横波 冬しぐれ一緒に泣いて くれるのですかうしろ髪引く 面影をなんで今さら 想い出す私叱って 飛沫(しぶき)がたたく 海峡の… 闇の向こうは 雪簾(ゆきすだれ)白々(しらじら)霞む 冬ざれ港胸にやさしい みち潮がいつか寄せると 信じたい明日(あす)へ旅立つ お…

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