松前ひろ子
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命みちづれ – 松前ひろ子
明日(あした)がいい日に なるように日めくり一枚 捲(めく)ります薄い情けの この世川一人きりでは 辛(つら)すぎる命… 命みちづれ どこまでも どしゃ降り雨でも いつか止む心に陽(ひ)も射す 虹も出る苦労涙の 冷たさに弱音吐いたら 流される命… 命みちづれ 離れずに 誰かと幸せ 比べずに寄り添う笑顔が あればいいついて行きます ふたり川この手つないで はぐれずに命… 命みちづれ 生きて行く 人気…
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矢越岬 – 松前ひろ子
望みをひとつ 胸に秘め冬の夜明けに 乗った船岬を越えた 矢のようにはるか海峡 後にした矢越岬は ふるさと岬 都会の風に 叩かれて泣いた日もある 夜もある人の情けに 救われて明日(あす)は笑顔で 歩きたい矢越岬は 思い出岬 家族が眠る 北の町会いに行きたい 帰りたいごめんね心配 かけたまま詫びて夜空に 手を合わす矢越岬は ふるさと岬 人気の新着歌詞 追分酒場 – 松前ひろ子 霙(みぞれ)…
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漁り火情歌 – 松前ひろ子
沖を彩(いろど)る 漁り火が函館山から 揺れる夜俺と一緒じゃ 不幸になるとなんで哀しい ことを云う北の女は 情けが深いからついてゆきます どこまでも つらい浮き世を さまよえば男も女も 傷だらけ何も聞かない 昔のことは今のあなたに 惚れただけ北の女は 心が熱いから寒い男に させません 立待岬(みさき)遥かな 漁り火が故郷(こきょう)と同じと ふと微笑(わら)ういつかおまえと 帰るかなんてほろり泣か…
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波止場で汽笛が鳴く夜は – 松前ひろ子
波止場で汽笛が 鳴く夜は女心が しくしく痛むこの手を冷たく 振りほどき連絡船に 乗った人恋は引き潮 別れ波ひとりしんみり ひとりしんみり 港の酒場 幸せなんかは 続かない知っていながら 夢見た私いい事ばかりの 思い出を数える指が 震えますどこの港で 誰といる未練ほつれ毛 未練ほつれ毛 酔えないお酒 波止場で汽笛が 鳴く夜は沖の漁り火 チラチラ揺れる海は凪(なぎ)でも この胸は涙が溢(あふ)れ 時化…
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人生舫い舟 – 松前ひろ子
よしてください ごめんだなんて何を今さら ねえあなた右に左に 棹(さお)さして泥水浴びて 生きてきた漕(こ)いで行きましょう 縁(えにし)の川を浮き世 人生舫(もや)い舟 演歌みたいな 人生だけど人にわからぬ 味がある晴れ着一枚 買えなくて今では遠い 語り草離しませんよ 命の綱はふたり 人生舫(もや)い舟 夢をこぼして ふたりで拾う夢と寄り添い 生きて行く変わりばんこね 人の世は泣いてもみたり 笑…
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おんなの恋路 – 松前ひろ子
おんなが男に惚れるのは理屈じゃないのよ 心がきめる世間が望む 幸せよりもあんたが浮かべる 片えくぼそれがしあわせ 私にはすべて捨てても 悔いはない 苦労をかけると 言われたらこの胸たたいて 笑ってみせる夫婦(めおと)かなんて どうでもいいの小雨そぼ降る こんな夜は差しつ差されつ ふたりきり何があっても ついてゆく 桜の盛りは 短いがおんなの盛りは はてなく続く男冥利に 尽きると笑うあんたの言葉に …
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居酒屋 夢あかり – 松前ひろ子
暖簾を出すたび 空へと祈るあなた今夜も 見ていてくださいね苦労を重ね あなたとふたりやっと開いた お店です私ひとりで これからは笑顔でともす 恋あかり夢あかり 色気も愛想(あいそ)も ない店だけどあなた残した この味守ってる細腕だけど まごころ込めて作る手料理 並べますどうぞ皆さま ご贔屓(ひいき)に笑顔でともす 恋あかり夢あかり 暖簾をしまって ひと息つけば湯気の向こうに 面影浮かびます一日今日…
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流転川 – 松前ひろ子
いのちの渕より なお深い男と女の 流転川いまさら戻れと 言わないで小舟がなければ 胸までつかりおぼれながらも わたしは渡る 世間の掟に しばられて愛してしまった 不しあわせこころのままです どこまでも笑ってください わたしでなけりゃわかりゃしません あなたの良さが 憂き夜にふたりの 目じるしは銀紙細工を みるようなおぼろな月影 恋ひとつなさけを通して ここまで来たら越えてみせます 流転川 人気の新…
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待雪草 – 松前ひろ子
つらいときほど 笑ってみせる黙ってそばに いてくれる惚れた惚れたよ その笑顔待雪草の 花に似たおまえと おまえと生きて行く ろくでなしだと 悔やんでないかしあわせやれぬ この俺を不甲斐ないぜと また呑めば朝まで寝ずに 待っているおまえに おまえに詫びている 何もいらない 夫婦(めおと)だものとはにかむ頬(ほほ)の いじらしさ遠い雪解け 夢に見る待雪草の 花のよにふたりで ふたりで生きて行く 人気の…
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夫婦絶唱 – 松前ひろ子
俺がお前に 会った時ころし文句を 云ったかい云ったおぼえは ないけれど聞いたふりして ついて来たありがとう ありがとう お前俺は離さない 今度生まれて きた時もやはりあなたの そばがいいもしも会えなきゃ どうしよう子供みたいな 目ですがるありがとう ありがとう お前俺は離さない ひとりだったら 細い道ふたり合わせりゃ 強くなるいつか咲かそう つらくともそれが夫婦の 愛の花ありがとう ありがとう お…