松下未和子

  • 時間の旅人 – 松下未和子

    北の空へ帰る 鳥の胸には淋しさに 振り向く 磁石がある幾千の想い重ねて ああどうして 季節は移ろう 抱かせて 抱かせて つかのまの夢なら翼を たたんで ひととき そばにいて 風の色が見える 夜明けの海は愛しさに 波打つ 永遠なるときめきは言葉探して ああそのたび 涙に途惑う 抱かせて 抱かせて 傷ついた夢なら嵐を鎮めて 迷いを凍らせて人は誰でも 時間の旅人はかない今を つむいで生きる たとえばここ…

Back to top button