来生たかお

  • My Cousin – 来生たかお

    真一文字に結んだ唇で軽く肩先触れた僕をにらむはしゃぎ回った 昨日の君じゃないほんの一年 過ぎただけなのに たった一つ 年下のいとこひと夏だけ へだててふいをつかれる変化胸元から 腰つきまであらためて見て ため息をつく 一列ごとに砕ける波を見て言葉は何も口から出てこない去年ボートで 沖まで漕ぎ出して無防備に脚を 投げた君なのに 恋人より かえってむずかしい薄目開けて そっと覗いて観察したら確かに今 …

  • マイ・ラグジュアリー・ナイト – 来生たかお

    物語は始まったばかり街の中 夜の中 ひとめぐり私の恋は熱いまま 冷めそうもない 午前零時 寄り添う街路樹街の影 青い影 ゆらめいて二人の夜は熱いまま 時も忘れて 恋はゲームじゃなく 生きることね答えて 愛しいひと今 確かめたい 言葉より大事なことうなずくだけでいいから私をただみつめていて 離れがたい 恋心つのり触れる肩 寄せる肩 重なって二人の夜は熱いまま 時も忘れて 恋はゲームじゃなく 生きるこ…

  • 夢より遠くへ – 来生たかお

    突然に 心吹く風つらぬいて少し危険でもいいさ 君を連れてく 黄昏に 誘われるまま 二人の アリバイは 都会時間に消して 夢より遠く 愛も連れて気ままに刺激して あしたが来るありのままの 二人になる心の記憶 季節ごと ままならぬ 想いはいつもシルエットただ一緒にいたいのに たくさんの夜 会えない日 取り戻すから このまま 知りすぎた 都会時計は忘れて 夢より遠く 君を運び抱きしめたい だから ちょっ…

  • 夢の途中 – 来生たかお

    さよならは 別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束現在(いま)を嘆いても胸を 痛めてもほんの夢の途中 このまま 何時間でも 抱いていたいけどただこのまま 冷たい頬を 暖めたいけど 都会は 秒刻みの あわただしさ恋も コンクリートの 籠の中君がめぐり逢う愛に 疲れたらきっともどっておいで 愛した男たちを 想い出に替えていつの日にか 僕のことを 想い出すがいいただ心の 片隅にでも 小さくメモして …

  • 無口な夜 – 来生たかお

    メロディーが 出逢いから流れていた心地良い 二人だけのソナタ ラジオのニュースさえもラブソングに聴こえ君と見つめ合った 君がもし 疲れたまま眠っても僕はただ そばにいてあげるよ 時計はベッドの下投げ込んでしまうよ夢のじゃまはしない だからSleep my Dear 君といれば心は こんなに静かで透明ドアの外は 騒がしくても 相変わらず都会はせわしない夕暮れ愛も使いすてさ だからSleep my D…

  • あした晴れるか – 来生たかお

    どうしてあなたは 涼しげでいられるふれるほど近く くちびる 胸もとこんなにも僕を 危険にさせとく 愛してもいいはず それでも時が熟さないせきたてる心に 追いつかなくて現実はままならない 自然に抱きよせ 人波の街角車のブレーキ 後でひびいて条件反射で 二人は横向く たまらなく 恋なら チャンスはいまだ おとずれずたまらなく おろかな 男になっていきそうでままならない あやういベールを 季節に重ねてあ…

  • 美しい女 – 来生たかお

    サヨナラは言わないで 去ってくれいつかどこかで会える 日のためにわかっているよ あなたの心には別の誰かが住んでいると 愛とは 時にはそっと 背中を見送ることだお行きよ 美しい女 だけど死ぬ時まで待ちつづけよう あなたを SEE YOU AGAIN 忘れられない人を 追ってゆけ果てしない 星たちの海原をこごえた夜は 思い出すがいいつかのまだった このやすらぎ あなたと もっと昔に 会えたら よかった…

  • 白いラビリンス(迷い) – 来生たかお

    こわくなるわ 突然恋の つよさには自分の 想いばかりあなたに 押しつけて 電話を 思いがけず途中で 切られて始めて 気づく 私迷惑 なのですか 迷う 心 映し白い 雪がふいに 目の前をよぎって ゆく あなたを こんなに 愛してなのに ひとりよがりなら苦しくて 辛すぎる つぶやく 声が 細く夜に ふるえてる恋心は 叫びにかわる程 熱くて 愛を 私からはねだらないわ長い 片想いそれでもいい あなたの …

  • 気分は逆光線 – 来生たかお

    今年は海へ行きたくない気分あぶない感じ君にはつきまとうひとりじめできないはがゆさが辛いね太陽もそっと刺激する 君は気まぐれが似合う女髪型もよく変えたね君はときめきをかすめ取った女 背中のえくぼ砂の指でふれた振り向く君のまなざしの熱さは逆光線の中あやしく輝いた誰にでもそんな目をするの 夏によろめいてまぶしすぎて気分だけスリルすぎる君はときめきをかすめ取った女 逆光線の恋肩すかしばかりさひと夏はほんの…

  • あなただけGood Night – 来生たかお

    僕がどんなに見つめてもほんのりと首をかしげ視線を上手にかわしてほほえんでる 使い古したセリフでもどんな気障(きざ)な文句でもあなたの心奪うなら言ってもいい あなただけ 今夜は言わせて Good Nightときめきが そぞろつのるばかり モナリザの 含み笑いでまどわせて 口説く前からのぼせ気味さ 愛してる好きだよなんて聞きあきたかもしれないシャレタ言葉考えてる余裕もないよ 男には女はいつでも謎で薄絹…

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