日吉ミミ

  • 若者と小犬とクロアサン – 日吉ミミ

    重いこころで 若者はわびしくひぐれの 町へ出た長くてやせてる 影法師ふりむく人など 誰もない ひとりぽっちの 靴音が耳から胸へと 聞こえてる柳に話を しかけたがからだをくねらせ 横向いた ハデな通りは ごめんだと横町へはいって ひとやすみ右手に持ってた クロアサンガブリとかぢって 月をみた 足を何かに つつかれてふとみりゃ巻毛の 犬がいる見あげたその目は ぬれている抱いたらたちまち キスときた キ…

  • 言の葉の夢 – 日吉ミミ

    あれも夢なら これも夢触れてしまえば みんな夢人は雪氷(みぞれ)か 粉雪か積もって消える それだけか若き日の美しさ 心にそっと秘めるけど明日は明日が 手招きするよ夢の続きの まだ続き私は私の あなたはあなたの人生人生だから あれも夢なら それも夢過ぎてしまえば みんな夢人は螢か 朝顔か恋するために いきるのか青春の忘れ物 時には一人手繰(たぐ)るけど昨日は昨日に サヨナラするよ夢の途中の まだ途中…

  • 二枚の落ち葉 – 日吉ミミ

    冬の日溜まり 夏には木陰二枚に重なり 今日も肩寄せて冷たいばかりの 他人の街で夢のかけらをあたためるあんたとようやく 照れずにいえて坂道人生 二人で生きる 雨を横切り 嵐を避けて夜道の遠さに そっと手をにぎる厳しさ続きの ネオンの底で一杯二杯の酒の数そろそろおよしと 眼だけで教え苦労はあるけど 二人で生きる 秋は龍胆 春には椿季節の折ふし いつも微笑んで時間に追われる 暮らしのなかでつくる想い出花…

  • 男と女のお話 – 日吉ミミ

    恋人にふられたのよくある 話じゃないか世の中 かわっているんだよ人の心も かわるのさ 淋しいなら この僕がつきあって あげてもいいよ涙なんかを みせるなよ恋はおしゃれな ゲームだよ ベットで 泣いてると涙が 耳に入るよむかしを 忘れてしまうには素敵な恋を することさ スマートに 恋をして気ままに 暮らして行けよ悪い女と 云われてもそれでいいのさ 恋なんて 男と女がため息 ついているよ夜が終れば さ…

  • ウォーキング マイ ライフ – 日吉ミミ

    花瓶の赤いバラ 一輪とってぽけっとに差せば 青春にかえる 微笑みと泪しか知らなかった あの頃平気でいえたよ 愛していると 恋もしたし 夢もみた 別離もあったそれなりの愛に 出逢いながら 男女は生きるのよ 歩くのよ Walking my life やせたり太ったり いろんな顔が歌声と一緒に 青春にもどる ほどほどの幸せが はずかしくなる おたがい勇気があったね 手ぶらのままで 星もみたし 月もみた …

  • 焔(ほのお) – 日吉ミミ

    灯り落とした 枕辺は寝物語の 夢がたり紅の乱れも そのままに口で移した しのび酒 ああ 抱かれて女は花になる惚れりゃ誰でも初心になる燃えて散れ散れ 胸で散れ女ごころの 花舞台 泣けぬおんなの 写し絵が窓の三日月 なぜ細るせめて解かれた 黒髪を寝てるおとこの 腕に巻く ああ すがれば尚さら 仇になる無理を通せば 駄目になる燃えて散れ散れ 胸で散れ女ごころの 花舞台 ああ 抱かれて女は花になる惚れりゃ…

  • 北風ぴゅうぴゅう – 日吉ミミ

    肩こり損の くたびれ儲けそれが人生と 言うけれど急がば廻れ 泣き虫上手なんて言うじゃない ぴゅうぴゅう 北風吹く夜は湯気の向こうで かわいい妻があんたの帰りを 待っているおかえりなさい 燗もついてる鍋もあたたかい 付き合い酒や 寄り合い酒で世間まわると 言うけれど溜め息まじり ときめきまじり街は唄まじり ぴゅうぴゅう 北風吹く夜は流行り唄で ゆれるグラスにあんたの心が 溶けてゆくおかえりなさい 灯…

  • 天気雨 – 日吉ミミ

    待ってみようか あきらめましょかそれとも後を 追いかけましょうか夢のつづきは おしまいですか背中を向けたまま あなたはいつも 天気雨想い出だけを まき散らす 私の心は 今日も雨しずくがポトポト 冷たいよ私の心は 今日も雨傘がほしいよ 話相手は 水割りグラスあなたの顔が ゆらゆら揺れるおひとりですかと なじみのマスター気づかう声がする お酒を飲めば 飲むほどに酔えないなんて せつないね 私の心は 今…

  • 恋愛詩 – 日吉ミミ

    愛することは 人の坂道登りきりたい 果てるまで 涙笑いに 汚れた顔も九十九(つづら)折り行く 結び合い 日向の中で 花に身を寄す人の世の夢 若き夢 花橘は 丘の上に咲く清水を受けて 水車鳴る ひねもす風に 心包みて夏紅の 中を行く どうせこの世は ひとつの命嬉し悲しも ふたりなりゃ 四方山々が 夕焼けに焼かれて消える 果てまでも 人気の新着歌詞 生まれてはみたけれど – 日吉ミミ 生ま…

  • 男の耳はロバの耳 – 日吉ミミ

    人の噂を 切符に変えて北の駅から 逃げ出したのは夏の終りの 螢が一つポカリポカリと またたく夜ふけ男の耳はロバの耳女の愛が きこえない ハラリ枯葉が 舞いちる夜につらくなるねと 躰を寄せて無茶を悔んで いるならいるといってほしいと 訊ねてみたが男の耳はロバの耳女の愛が きこえない 酒のボトルが 転がる部屋で夢を見ようと 寝るのが無理よ冬の間の あたため合いをずっとつづけて みたいと思う男の耳はロバ…

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