斉藤由貴

  • 折り合いはつかない – 斉藤由貴

    やだ 忘れ物よ また? 遅刻するよくりかえす カギ閉めては開けるまだ 間に合うから もう 早くしてよついでだわ トイレも行っておこう朝から晩までちまちま つばぜり合いは続く イヤになるけど今日もまた一日 まあ無事に 生きられるなら好しとしようひっかかるトコが2コ3コ あっても見ないふり そう 生きていれば ほら いろいろあるエンドレス 涙目の真夜中朝 窓を開けて 空 見上げながらガッツポーズ やっ…

  • Dearest – 斉藤由貴

    どうして?って 聞かれる度にうまく答えられない私がいるありのままを ただ受け入れる真っ直ぐな瞳に 苦しくなるそのまなざしに見合う程の 母親じゃないそれは私が多分一番 知っているahタメ息をくり返す夜今日もまた悔やんで一瞬も無駄に出来ない君は行ってしまう‥未来へと 頬ずりする お日様匂う手をつなぐと それは愛のカタチその笑顔は 生命そのもの完全な世界が そこにあるの月並みだけど平凡だけど ひとつの奇…

  • Christmas Night – 斉藤由貴

    何も言わないで 今は聞かずにいて止まらない なみだのわけを二人のための Christmas Night あなたがここにいて 私がここにいて重なったばかりのレール二人を照らす Crystal Moon 悲しいんです 幸せすぎてキャンドルの灯が ふいにゆがんで銀のフォーク 落ちたしずくにはあわい炎 あかく咲いてた くりかえし くりかえし “愛してる”と言って淋しくて そう淋しくて ふるえていた私に 時…

  • のらねこ – 斉藤由貴

    やさしい歌が聞こえてくるよ明かりともる窓の中煤けた路地の壁にもたれて声を合わせて歌うよ住む家持たないのらねこきみから見ればそうかもねでもきみは何を守っている?雨の日には濡れて行こう口笛吹いて行こう笑おう 泣こう 牙を剥こうこころ向くまま 案外きみを 嫌いじゃないよきみはどうか知らないけどわがまま勝手なのらねこ呼びたいなら呼べばいいよ幸せって未来じゃない 今さ雨の日には濡れて行こう傷は舐めてなおそう…

  • Que Sera,Sera(whatever will be will be) – 斉藤由貴

    When I was just a little girlI asked my mother, what will I beWill I be pretty?, will I be rich?Here’s what she said to meQue Sera, Sera, Whatever will be, will beThe future’s not ours to …

  • 永遠のひと – 斉藤由貴

    背の丈を示してる 壁の傷の跡指でなぞれば見える 父母の笑顔ここで生まれて育ち そして羽ばたいたもう大人と思った 幼い日今の私は誰? 積もった時間(とき)に問いかける何にも変わってない 何もかも変わったけれど喜び痛みに泣く ひとりのただのひと 測って書いて贈る 背の丈の記録眺めては書き遺す 日々の記憶子どもたちに伝えよう ここにいることがそれだけでね、大きな奇跡だと風に焦がれて葉を揺らす 花のように…

  • Dream – 斉藤由貴

    ガラス色の雨 ふりしきる夜明けためらわず踏み出した あの夏の日銀色の翼 ゆっくりと広げまなざしはゆるぎなく 又飛び立つはるかにはあの扉 たたいてそしていつの日か手にする 秘密の何かを 生きるということ 挑むということ終わりない夢を見て 進むということ 時折誰かが 私の手をとる温もりにいやされる でもでもでもはるかにはあの扉 たたいてそしていつの日か手にする 秘密の何かを 生きるということ 拒むとい…

  • おうちでかくれんぼ – 斉藤由貴

    おうちでピョン かくれんぼ ピンクの消しゴムかくれんぼ今ここに 置いたのに 確かにここにあったのに引き出しの中「ないなァ‥」机の後ろ「ないネ‥」お鍋のフタ開けて「やっぱりないか‥」どこにも見つからない探してもない時は お茶でも飲んで一休みなければないで‥まァ いいか? おうちでピョン かくれんぼ パパのメガネがかくれんぼ今ここに 置いたのに 確かにここにあったのにベッドの枕元「ないヨ‥」リビングの…

  • うた – 斉藤由貴

    今は黙っていて 優しいこと言わないで心傷付けられ 立ちすくんでいるの今は一人にして 肩に手をおかないで風に吹かれながら じっと待ってみる泣きたくて 泣きたくなくて空見上げて 小さく唄ったこのうた大丈夫 大丈夫 私はそんなに弱くない弱くても ここで負けるほど情けなくない大丈夫 大丈夫 誰だってこんな日はあってでも待って もう少しだけ考えて自分で甘えちゃいけない 時もあるから 時は流れてゆく 例え望ま…

  • 樹 – 斉藤由貴

    あのころのきみがいた久しぶりにあけた古いアルバムの中おさなげなあごの線はりつめた糸のようなまなざしで ぼくを見るこんなにも少女だったせつないほどきみは 夢に生きたあれから時が苗木のきみを 大きな樹へと育てたね枝をひろげて 大地を抱きしめる 緑 きみ ガラスの靴をぬいでガラスの心をぬいで裸足のきみが笑うあのころのきみのような傷つく魂を 今守ってきみの両手が作る木陰に 小鳥たち憩いまどろむやさしく強く…

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