幾田りら

  • P.S. – 幾田りら

    何気なくいつも呼んでいた名前を初めて書いて尚更愛しく感じたそんな君へ贈るレター でも君の心は私を向いてない想いを寄せている人がいると分かっている まっさらな便箋を溢れ出す想いで埋めていく身勝手に飛び込んで君の心を連れされたらなんて出来るはずないか まるで何もかも違う生き方もそのテンポもでも君に釣られていくのは心地良いと思えたんだ 青空みたいな君が曇っているとたまらず思うそばに居られる人が私だったら…

  • 宝石 – 幾田りら

    泣かないと決めていたずっと分かっていたんだ離れるときが来ると思い出が僕の心に寂しさを幾つも運んでくるんだ いい加減飽きたはずの戯けたやり取りさえ今更ちょっと恋しくなるまるで最後を忘れたようにいつも通り笑うほうがよく似合ってる 僕らはただ探し続けてた誰でもない唯一の自分をそれは昼間に浮かぶ星のように見えなくてもそこにあるもの始めから僕ら持っているかけがえないもの磨いていくその先でいつかきっと見つかる…

  • 蒲公英 – 幾田りら

    望んだ訳ではなく此処に生まれ落ちて気付けば両手一杯が託された理想で溢れる刷り込まれて行く内に膨らんで行った虚像で作り上げられたよく似た偽物 未だ信じていたいと縛り付けられた心が叫ぶ 彷徨いながら願ったこの終わらないループを下らないルールを抜け出して何もかも置いてって素直に笑い合えたならそんな日が 報われたいんだとか救われたいんだとかそんな事言わないからただちゃんと目を向けて欲しいんだ音を立てず死ん…

  • 吉祥寺 – 幾田りら

    いつ振りかのOrange Line揺られ見えてくる懐かしい香りが記憶の奥をくすぐってる 来る日も来る日も揺られ降り立った朝のホーム今でも覚えてる駅メロ変わんないルーティン 通りを抜けて階段下れば見える七井橋右左見渡しても今はもう知らない顔ばかりで面影探してる 会いたいな偶然会えないかな一人で歩くこの街はとても寂しいですそこらじゅう散らばるエピソード拾い集めては景色の中に映し出してる 卒業間際の昼下…

  • サークル – 幾田りら

    毎日を予測変換で繋いでいく変わり映えのない生活にピリオドをいつの日か ショーウィンドウを横目に丸くなった背中が情けないけれど今日まで素直に生きてきたつもりなんだ Round and Round で輪をなぞり続く繰り返す日々はドラマのように劇的に変わったりしないけどRun and Run めんどうな朝も越えてベッドに戻るこんな毎日も螺旋のように上って行けているかな 目が回ってフリーズ動けないもう無理…

  • With – 幾田りら

    奇跡のような運命のようなそんな出会いが僕ら二人に舞い落ちたんだいつからだろういつもの日々のあちらこちらに君の姿を浮かべてるんだ 何をしていても「もし君がいたら」なんて想像して待ち焦がれて ただ君の顔が見たい他愛もない話がしたい独りきりでは見過ごしてしまうようなありふれた日々の隙間に咲いた幸せを君と分け合えたなら肩を落として帰るそんな夜も歩ける 君があの日僕だけに見せてくれた涙に手を差し伸べられなか…

  • Midnight Talk – 幾田りら

    なんだか寝付けない君も同じ気持ちなら始まるmidnight talking今日は何したの?君の話ひとつずつ聞かせて 月明かりが照らす二人きりの部屋で今は後のこと気にせず秘密の話をしよう嫌になること全部、吐き出してそのまま夜の海に溶かそう 飽きるまで隣で笑っていてよこうして君と分け合う夜ならどこまで先が続いてもいいよ明けるまで心を預け合おうよそのうち眠気が来るよ優しい夢を見てね my dear まだ…

  • いのちの名前 – 幾田りら

    青空に線を引くひこうき雲の白さはずっとどこまでも ずっと続いてく明日を知ってたみたい 胸で浅く息をしてた熱い頬 さました風も おぼえてる 未来の前にすくむ手足は静かな声にほどかれて叫びたいほど なつかしいのはひとつのいのち真夏の光あなたの肩に 揺れてた木漏れ日 つぶれた白いボール風が散らした花びらふたつを浮かべて 見えない川は歌いながら流れてく 秘密も嘘も喜びも宇宙を生んだ神さまの 子供たち 未来…

  • JUMP – 幾田りら

    乱れてる鼓動はまるで魔物のようだ言うこと聞いてくれどうか 数秒先の未来で笑っていますように僕を信じるだけを繰り返す 鳴り止まぬ声と眼差しが渦巻くその真ん中に駆け出して飛び込んでいく躊躇ってしまえば飛び立てない気がした後ろ振り向かずただ前だけ見つめて 曝け出していく上手く行かなくって涙が出るのは終われないと思っているから乗り越えた先で繋がる夢がどこまでも僕を呼ぶ 背丈よりも高い壁越えられなくて立ちす…

  • レンズ – 幾田りら

    一人歩く帰り道の途中イヤホンから伝うこの歌は二人だけの夕映えに貴方が教えてくれた小さな幸せ 見返す写真には少し見切れた後ろ姿の貴方が写っている かざしたレンズのその先にただ貴方がそこにいれば華やいでいく心がここにあって未だに私を離さない 一人きりのまだ少し冷えるベッドで何度も寝返りを打つ二人はいつ同じだけの想い一つの写真に重ねれるの? 隣にいれば温かい心も夜が来る度 また冷めていくの 私の瞳もいつ…

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