平田京子

紅の橋 – 平田京子

かたく結んだ 帯紐(おびひも)を
あなたの情けが ほどかせた
儚(はかな)い夢です この恋は
知っていながら 逢いたくて
今夜も渡る 紅の橋

一夜一夜(ひとよひとよ)を 重ねたら
運命(さだめ)の向こうへ 行(ゆ)けますか
どなたの元へも 帰さない
そんなわがまま 言えなくて
唇かんで 紅をさす

白い障子を 染めながら
夜明けが別れを つれてくる
縋(すが)ればなおさら つらいから
たぎる胸の火 ため息に
つつんで流す 紅の橋

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そえぬ運命(さだめ)を なげくよりいっそ散りたい その胸でいいの 明日は いりませんこぼす吐息が うす紫に泣いて咲きます 泣いて咲きますりんどうの宿今宵一夜(ひ

ほほ笑み月夜 – 平田京子

苦労したぶん 深くなる夫婦という名の まるい縁好いて好かれて 好かれて好いてふたりしみじみ 猪口(ちょこ)傾けりゃ月もほんのり ほほ笑み月夜惚れているから 妬(

天草恋唄 – 平田京子

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