平浩二

  • 最終便 – 平浩二

    愛の残り香 消えないように一人来ました 夜の空港最終便を 知らせる声があなたを追えと 誘惑しても私 ダメよね ふられたくせにいつのまにか 気遣っている あなたのからだ… 夢を見ました あなたと二人訪ね歩いた 冬の古都めぐり何をするにも あなたの事を思い出しては 涙あふれますせめて一言 愛していたと別れ際に 言ってくれたら こんなに泣かない… 赤いライトが 点滅してるあなたを乗せて 闇に消えてゆく私…

  • あなたへ – 平浩二

    あなたの腕の中で 私はいつも愛の悦び 素肌で感じてたそれは思いもよらぬ 突然でした別れの言葉を 聞かされるなんて 今日は二人の 記念日ですね振り返れば いつもあなたに甘えてばかりで…も一度 あの幸せ 戻って来てと祈る私を 笑って下さい 肩を並べ歩いた 夕暮れの街は家路を急ぐ 溢れる人達で遠い夜空の 輝る星たちよ私の心 伝えてお願い愛していますと…今夜もあなたが眠る ベッド空けてるわ揃いのパジャマも…

  • 人生ありがとう – 平浩二

    あの海はるか 空の涯ていつかは叶う 夢がある胸 はずませて 船出したふるさと岬 花岬あれから 幾年(いくとせ) 幾月日(いくつきひ)……この幸福(しあわせ)を ありがとう 嬉しいことも ありました哀しいときも ありましたひとつぶ 涙 こぼすたびこぼれ陽 ひとつ 見えてきた横風 追い風 向い風……この幸福を ありがとう ただひたすらに 歩く道歩けば溶ける 霜柱心をつなぐ 友がいて情けを 紡ぐ 母がい…

  • 秘密(ひめごと) – 平浩二

    あの男(ひと)は ダメな奴(やつ)だとみんなから 云(い)われたけれど私には いい男(おとこ)だった女のこころに 秘密(ひめごと)残(のこ)しあの人(ひと)はカモメのように どこへ消(き)えただけどだけど私(わたし)には 私(わたし)には いい男(ひと)だった 気(き)まぐれで キザな奴(やつ)だとみんなから 云(い)われたけれど私(わたし)には いい男(おとこ)だった誰(だれ)にも云えない 秘密…

  • バス・ストップ – 平浩二

    バスを待つ間に 泪を拭くわ知ってる誰かに 見られたらあなたが傷つく何をとり上げても 私が悪い過ちつぐなう その前に 別れが 来たのねどうぞ 口を開かないで甘い言葉 聞かせないで独りで帰る道が とても辛いわバスを待つ間に 気持を変えるつないだ この手の温りを忘れるためにも …どうぞ 顔をのぞかないで後の事を 気にしないで独りで開ける 部屋の鍵は重たいバスを待つ間に 気持を変えるうるんだ その眼の美し…

  • 九十九島 – 平浩二

    我が故郷(ふるさと) 愛しい街よ今日もあの日の 想い出巡り母の匂い 父の仕草汐風はしゃぎ 山風遊ぶ優しく熱く 育ててくれたそれは九十九島…悠久の島々(しまたち)よ 我が故郷 恋しい街よ君のあの笑顔 今も夢見ます友の瞳 恩師の言葉全ての事が 僕の宝大事にいつも 守ってくれたそれは九十九島…悠久の島々(しまたち)よ 時は流れ 人々(ひと)も移ろい変わらぬものは 自然の姿大きく深く 見つめてくれたそれは…

  • よせて あげて – 平浩二

    よせてよせてあげて グーッとアップ グーッとアップよせてよせてあげて 心すっきり 心すっきり すっきり あなた寄り添って歩く長い髪見かけたの気立てのいい女性が好きなんて嘘つきね 男なんて…いつの日か いつの日か あなたを見返すわ よせてよせてあげて グーッとアップ グーッとアップよせてよせてあげて 心すっきり 心すっきり すっきり 街を歩けば誰もがふり返る いい女今さらもう 追いかけて来ても戻らな…

  • ミ・ノーチェ東京 – 平浩二

    あなたのいない 宵闇の街灯りがともる ミ・ノーチェ・東京わたしのもとを 黙って去って今頃どこで 浮かれているのよ夜毎抱きあい わたしの耳に吹きこんだ言葉は みんな嘘なのね女がひとり あてもないまま流れてゆくの ミ・ノーチェ・ノーチェ・東京 ああすりゃもっと 良かったなんて思っているの ミ・ノーチェ・東京愛することが 下手なのわたし今度の恋も のがしたみたいよいつもあなた 行ってた店で噂をたずねても…

  • 許してやれよ – 平浩二

    もうよせよ、さゝいな事(こと)だよ 気(き)にすんな機嫌(きげん)なおして 飲(の)み直(なお)そうぜ ナァ らしくもないぜうらぶれあいつの やりそな事(こと)だぜフラリフラフラ フラリフラフラ陽気(ようき)のせいだよ 浮気(うわき)ぐせ信(しん)じてやりなよ 信じてやりなよ ナァ 許(ゆる)してやれよ もうよせよ、今更(いまさら)別(わか)れて どうすんのきっとあとから 孤独(ひとり)になって …

  • 落葉のセレナーデ – 平浩二

    音もたてず 落葉が降る秋の夕暮れ想い出を 集めるように女がひとり夜よ来ないで こんな寒い日はやっと忘れたことさえ想い出すから踊る枯れ葉 見つめながらため息 ひとつ まぶた伏せて 歩きだせば泪ひとすじ木枯らしに 背中を押されつまづきながら愛しすぎれば 想い出が痛いすぐに会いたくなるのは仕方がないわ少しづつ 忘れる事が一番なのに 愛しすぎれば 想い出が痛いすぐに会いたくなるのは仕方がないわさよならの …

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