島津悦子

  • ミッドナイト・グラス – 島津悦子

    もしかして今夜は あなたに逢えるそんな気がしていた 小さな酒場肩を並べて二人カウンター 揺れるジンソーダキャンドルの灯りの ぬくもりがそっとふたりを包む 夜の街 一人きり静かに 飲んでるあなた見るたびにため息 こぼれておちるきっと運命かしら真夜中の こんな巡り会いもう少しあなたを 知りたくて交わす夜更けのグラス 恋の夜 あなたには好(い)い人 いるのでしょうか聞きたくてやっぱり 聞くだけヤボね酔っ…

  • おんな紅 – 島津悦子

    逢えない夜は 淋しくて赤い小指の 爪をかむ何度も 何度も 別れると何度も 何度も 決めたのにつらい噂に 脅(おび)えてもあなたを待って 暮らしたい あなたと暮らす 幸せを胸のどこかで 待ちわびる何度も 何度も 夢をみて何度も 何度も あきらめてずるい人だと わかってもあなたを今は 失くせない 窓打つ風に あなたかと揺れる心の おんな紅何度も 何度も 傷ついて何度も 何度も 泣かされていいのそれでも…

  • 令和・風流屋形船 – 島津悦子

    ハァー粋でいなせな あなたに惚れて情け深川 熱い仲野暮は言うまい 流れのままに恋は櫓(ろ)まかせ 櫂(かい)まかせ春は桜に 夏花火 秋は時雨に 冬の月エェ… 屋形船とは 屋形船とは 風流だね ハァー稽古帰りの 川端やなぎつのる逢いたさ 恋衣人目しのんで 夜道をかけりゃからむ裳裾(もすそ)が 邪魔をする春は桜に 夏花火 秋は時雨に 冬の月エェ… 屋形船とは 屋形船とは 風流だね ハァー心うばった あ…

  • 絆~きずな – 島津悦子

    この世で寄り添い 結ばれる不思議なものです 縁なんて今では誰より 大事なひとに女の真心(まごころ) 尽くして生きる私にはあなただけ 二人の絆 思えば出逢った あの日から嵐も見ました 虹も見た惚れてるだけでは 渡れぬ浮世いつでも隣りで 支えていたい私にはあなただけ 二人の絆 人生あせらず ゆっくりと歩けば倖せ よく分かるなんにもいらない 一緒にいればやさしい笑顔が 元気をくれる私にはあなただけ 二人…

  • 夢一筋 – 島津悦子

    夢のためなら 我慢もできる夢のためなら 耐えてもいける人と生まれて きたからは飛ばなきゃならない 空がある燃えて行(ゆ)け行(ゆ)け 燃えて行け行け 夢一筋に 夢があるから また起き上がる夢があるから くじけはしない転ぶそのつど でっかくなる根性試練の 雪だるま賭けてぶつかれ 賭けてぶつかれ 夢一筋に 夢はかならず この手で掴む夢はかならず 叶えてみせる茨道だと わかっていても行(ゆ)かなきゃなら…

  • 水熊の母 – 島津悦子

    何を言うやら 旅鴉息子気取りの 嘘っぱち小銭目当てじゃ ないならばやくざ姿で やくざ姿でなぜ来たか 確かに私にゃ 江州阪田(ごうしゅうさかた)に残してきた「忠太郎」という息子がいましたよ。なんでお前さんがそのことを知っているのかわからないが、その子は五つの時に死んだはずだ。お前さん、水熊の金を狙ってのゆすりたかりなら、とっとと帰っておくれ! もしやほんとに 忠太郎訪ね訪ねた 旅道中胸に抱きしめ よ…

  • 俺と生きような – 島津悦子

    何も言うなよ その目を見ればついて行くわと 書いてある惚れて惚れられ 心はひとつこの手つかめよ 離しはしない俺と 俺と 俺と生きような いのち丸ごと 預けてくれと抱けばうなずく 涙ぐむ惚れて惚れられ 浮世の風が強く吹いても 守ってみせる俺と 俺と 俺と生きような 過ぎたむかしは お互い様だ明日が幸せ 連れて来る惚れて惚れられ 今夜の酒は契り酒だよ 肩寄せ合って俺と 俺と 俺と生きような 人気の新着…

  • 恋姿一代女 – 島津悦子

    屋形船から 見初(みそ)めたお方寝ても覚めても まぶたに浮かぶ咲いた花なら 散るのがさだめ散って悔いない 恋心その気ありそな 流し目になびかないよじゃ 男じゃないさトチチリチン 三味線(しゃみ)の音(ね)が聞こえて舞台の 幕が開くサァサァ サァサァ どうするつもり私 恋姿一代女 おぼろ月夜の 見返り美人チョイとほろ酔い 川端柳焦(じ)れて焦(じ)らして 心は燃える燃えて切ない 夜の風初心(うぶ)に…

  • 瀬戸内ぐらし – 島津悦子

    小さな幸せ 濡らさぬように傘さしかけて 寄り添い歩くあなたについて行きたいの どこまでも最後のひとです 私には雨の倉敷 瀬戸内ぐらし 愛するこころに 迷いはないの命の限り 尽くして生きるあなたについて行きたいの どこまでも尾道ふたりの 出逢い町波もきらめく 瀬戸内ぐらし 淋しさつらさを 私に分けて女の愛は 海より深いあなたについて行きたいの どこまでも夕日が染めます 笠戸島(かさどじま)遠い島影 …

  • 酒は天下の廻りもの – 島津悦子

    今日も一日 日が暮れて町にはネオンの 花が咲くつらい事やら いやな事そうさ皆んなで 吹き飛ばせ酒飲んでワッショイ ショイ酔っぱらってワッショイ ショイ誰にも文句は 言わせない酒は天下の 廻りもの 恋という奴ぁ 天邪鬼(あまのじゃく)仕事もなんだか へそ曲がりみんな裏目に でた時はそうさ皆んなで 騒ごうよ酒飲んでワッショイ ショイ酔っぱらってワッショイ ショイ誰もが親戚 お友達酒は天下の 廻りもの …

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