島みやえい子

  • どこにも無い道 – 島みやえい子

    裏道で手をつないで 信号で離した表通りにぎやかな この街避けるように その背中に隠れるように うつむいた私に「また会おう」ってあなたが 優しく微笑む 永遠に変らないもの もしひとつだけくれるならどんな小さなさよならも 決して言わないよって約束して 巡り会えたから ずっと待ってたからどこにも無い道を歩いて行こうよ 街路樹に寄り添うように 咲いているひまわりまるであなたとわたし 風に吹かれながら この…

  • 観覧車 – 島みやえい子

    君が望むように 私はなれなかった私の望まない 君に変わった腑に落ちない日々を 苦しくなる日々をどこかで やぶり棄てたくなってた お互いにそう思ってた ねぇ 今度の日曜日 観覧車に乗りに2人で行かない?って誘ってみたひと呼吸おいて 携帯の向こうで心を決めたように 君は云った 「最後のドライブになるね」 雲が空を 流れていくように離れてく心に 耳を澄ましていた しばらく雨だった ダメかと思ってた2人へ…

  • Perfect World – 島みやえい子

    散りゆく姿に 自分を重ねて 無常の風に吹かれるの花吹雪がはらはらと舞い散るよ一千年を経てもなおここに 根を張る幹のその技に生きる場所はここよ ここしか無いと 花が囁いた 空よりも高い場所は 胸の奥にあるという そこがPerfect world楽園を求め 遠くまでひとり この足を引きずったこともある Perfect worldもう怖くなんか無い 信じてみるの inner world 自分の姿は 自分…

  • Binaural Beat – 島みやえい子

    私の中には小宇宙 宇宙の中には私がいる天体は細胞として宇宙の からだを回ってる 人は何かに似ているの? 何かに似せて創られたの?ひょっとしたら宇宙のかたちは 人と同じかたち Binaural Beat与え続けるだけのsomething greatBinaural Beat無限へと思いを馳せよう 暗い海原に浮かんだ 青いとんぼ玉の星は天体の細胞として寿命が 尽きるその時まで Binaural Bea…

  • 春空 – 島みやえい子

    私はあなたにとって どのへんの思い出かはわからない ひょっとしたらもう片隅にも存在してないかもしれない 見送りたいけどきっともっと大切な人が最後までそばにいて 泣いているのかも私はただ 空を見上げた さよなら一生忘れない 全身全霊 優しさをくれた人ただひとつ ただひとつ 言いたい 「ありがとう」と 大好きな街だと言ってたのを 思い出すよその街を出て行くと決めた理由など今では 知る由もないだけど願っ…

  • Dhobi Ghat – 島みやえい子

    ここがいつからchanceとhopeが与えられる国に変わったのかはわからないけれど少なくとも僕には関係ない 何百年何千年と階級の呪縛は解けないまま僕らは今日も ひたすらシャツを洗う君は誰かと比べられているのかい? 存在を無視されるよりましなことなのさ対象からさえも外されて生きるってことは流れてくるものを全部受け止めて行くってことさ それがどんなものでも抗えない 洗え 洗え 洗うんだこの洗濯の山が消…

  • 指 – 島みやえい子

    行くあても無いまま 街を さまよい歩いた母に叩かれた顔を 見られないように人目避けながら 春の雪 はらはらと落ちて 泣いてる私の 青ざめた頬の上溶けて消えてく 私に帰る場所など 無かった 寄せかえる波を見ていた 母の遠いまなざしこの人もまた 帰る場所の無い 悲しい人繋いでた指が 解けないように 祈るしかなくて 幼い私は 強く強く握った顔をしかめて 母が力なく言う 「痛いよ」 帰りましょう 二人で …

  • Sunny Place – 島みやえい子

    ひだまりみたいな あなたの胸に心をあずけて 生きて行きたい 初めてあった日のこと覚えてる?ななかまどの赤い実が色づいて 私にかけてくれた言葉 その声がなぜか 懐かしくて 富める時も 貧しい時も病める時も 健やかなる時も あなたのそばで 笑っているからいつも笑っているから 木漏れ日が揺れる ポプラの道を手と手たずさえて 歩いて行きたい 愛してるなんて言葉じゃなくて握れば強く握り返してくる あなたの大…

  • Super scription of data – 島みやえい子

    教えましょうか?その代り誰にも言わない約束してね指切りげんまん 嘘 ついたら針千本 折りたたまれたまま 蠢いている物語をひろげてみせてよ 過去も未来もSuper scription of data 生まれ変わるたびに埋め込まれた色のついたクリスタルその七色 すべて 出そろった時 めくるめく輪廻は プリズムの剣で断ち切られて悲しみのカケラは もうどこにも無いSuper scription of da…

  • electric universe – 島みやえい子

    electric universeふたつの フィラメント 引き寄せあいからまりながら 速度を上げて 高まるエネルギープラズマ electric universeいにしえの空には 大きなサンダーボルト畏れることを知り 人はその時 神を岩肌に記したの 稲妻は竜 テュフォン 闇の魔物 人はひれ伏す 全てelectric universeプラズマ 激しくとぐろを巻きながら閃光の爪 大地を鷲づかみにして持ち…

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